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V字研メルマガ vol.6 シンボルのマネジメントの効果

熱戦続きだった夏の高校野球が終わりましたね。

今年は、逆転勝ちが目立った大会でした。
優勝した大阪桐蔭は準決勝、決勝とも逆転勝ち。
私の地元・岐阜の大垣日大は0-8で負けていた試合を
12-10とひっくり返し、大いに話題になりました。

そこで、実際にどのくらい逆転勝ちがあったので調べてみました。

過去5年間の夏の甲子園の逆転勝ち数は平均15.2試合。
最も多い年は09年と11年の18。少ない年は10年の8です。

それが今年は…なんと22試合。全48試合のほぼ半数です。
では、なぜこんなにも逆転勝ちが増えたのでしょう?

その要因は…あくまでこれは私の考えですが、
地方予選の石川県大会決勝「星陵VS小松大谷」での
大逆転劇にあったのではないかと思います。

この試合は9回表まで0-8で小松大谷がリードしていました。
ところがその裏の攻撃で星陵が1イニングで9点を取り、
9-8と逆転サヨナラ勝ちして甲子園の切符をつかんだのです。

この奇跡について星陵の山下総監督は、
新聞紙上で2つのことが逆転の引き金になったと語っていました。

ひとつは「9回表にエースが3者連続三振に抑えた」こと。
二つ目は、「それまで控えに回っていたキャプテンが
9回裏の先頭打者に代打で起用され、四球を選んだこと」です。

この2人の姿勢が「あの人が最後まで頑張るのなら俺も」の
チームワークを引き出したのでしょう。

石川県大会決勝の大逆転劇は、多くののチームに
「最後まで自分を信じれば夢は叶う」
と確信できる象徴的な出来事になったのだと思います。

ある象徴的な出来事が、周囲に大きな影響を与え、
けん引役になることがあります。

例えば政治では、ガンジーが行った非暴力抵抗運動が、
植民地支配からの独立の象徴となり、
多くの民族に独立のために戦う勇気を与えました。

ビジネスでいえば、トヨタのプリウスが、
環境に配慮した商品が世界的に支持される象徴となり、
多くのエコロジー商品が生まれました。

また、ディズニーリゾートの接遇の心地好さが、
おもてなしを大事に考える企業の象徴となり
多くの会社の改善のヒントになっています。

このように、画期的な出来事や人財をあるべき姿の象徴とし、
それを印象的に伝えて社内外の意識を変えるマネジメントを
「シンボルのマネジメント」と言います。

あなたの会社で改善活動を盛んにしたいのなら、
過去の改善活動から好事例を拾い出してみましょう。
顧客満足を高めたいのなら、
お客様が感動した話を拾い集めてみましょう。

それらの事実をリーダーがシンボライズして伝えることで、
従業員は「私にもできるかも…」と
自分で自分に期待するようになるでしょう。

 

V字研メルマガ vol.5 大志の前に果たしたい2つのこと

2013年5月、ホンダが2015年にF1に復帰することを発表しました。
マクラーレンとのコンビ復活です。
この報に触れたファンたちのSNS上の書き込みを見ても、
「これは素晴らしいニュースだよ、
ホンダのターボエンジンは本当に素晴らしいからな」
「おかえりホンダ!休暇をとって力を取り戻した
ホンダの活躍を期待しているよ!」など、歓迎ムード一色です。

F1への復活はホンダにとっても悲願でした。
F1は創業者の本田宗一郎が1962年に
「世界一でなければ日本の自動車を輸出できない。
だから世界一になる!」として挑んだレースです。

この挑戦にホンダは1965年にF1で初優勝。
以後、ホンダの名は世界に知れ、
F1で勝つクルマを作りたいと思って入社した人も増えました。
(↓絶賛されているホンダ4論50周年のyoutube)
https://www.youtube.com/watch?v=6p7_s6Y0vU0

そんなホンダもリーマンショックの時、赤字転落の危機に陥りました。
このとき、当時の福井威夫社長はF1から徹底すべきか否かを迫られました。
彼自身、F1が好きで入社したエンジン開発担当の技術者の一人です。

彼はF1の意義も重要性も知り尽くしていた人であり、
継続したい思いは人一倍強かったと言います。
が、経営者としてF1に参戦することの
経済的な負担が大きいことも知っていました。

このままF1を続けても会社が潰れるようなことはありません。
が、赤字が大きくなり、雇用が守れない恐れもあります。
果たして赤字になっても続けるべきことなのか…?
福井社長は悩みました。

このとき彼が手にしたのは、宗一郎が創業の志を記した書物でした。
そこには次にように書いてあったといいます。
「当社は、存在を期待される企業をめざす。
その原点は『納税義務』と『雇用の維持』である」

この言葉に触れて、福井社長はF1撤退を即断したと言います。
ホンダはF1を走る実験室だと位置づけていましたが、
納税を怠り雇用に優先してまでしてやることではない。

同社へのバッシングや不買運動が起きるかもしれないが、
F1の前に社会の公器として務めを果たす。
その原点に立ち返ったのです。

偉大な発明や挑戦など立志伝にはこと欠かないホンダですが、
消費者と同じ時代を生きる仲間として、
目的にきちんとした優先順位を持っている会社だとわかります。

地味でも『納税義務』と『雇用の維持』を果たすことこそ、
企業が誇るべきことなのです。
その優先順位のぶれがなければ、今回のホンダの復帰のように
お客様は温かく迎えてくれるものなのでしょう。

F1も時代共にルールが変わり、エンジンの小型化や
ハイブリッドの採用などが義務付けられています。
ホンダの今回の復帰は
「誰も挑戦したことのない燃費効率への挑戦」だといいます。

公器として果たすべきことをキチンと果たし会社の
新しい挑戦から生まれるイノベーションに期待しましょう。

 

このご時勢にスポーツカーなんて誰が買う?乗る??こ存じですか?

ハチロク(86)、という名前のクルマを知っていますか?
2012年にトヨタとスバルの共同開発から生まれたスポーツカーです。

ハチロク(86)

ハチロクの名前の由来はAE-86型カローラレビンの
「自分だけの1台を楽しみながら育てる」の精神を継承したことが由来。
オプションパーツが豊富で、自分で内外装ともにカスタマイズでき、
自分らしいオリジナルカーが創れるところが一番の醍醐味。

パーツ提供メーカーも「TRD」と「MODELLISTA」の2社があり、
それぞれで提供する世界観が違います。

実際に乗ってみたが、小さくて狭くて硬くて…
さすが走り第一の設計で、走り心地はいいのだろうが
私にとっての乗り心地(居住性)は最悪(T_T)/~~~

が、地面の振動はこれくらい固く狭くないと味わえないのでしょう。
後輪駆動だからこそ、ドピュッ!という出だしも楽しめます”(-“”-)”

ハチロク(86)

ただ、「なんでトヨタがスポーツカー?」と、ただただ疑問。
そもそもトヨタ内部では毎年のようにスポーツカーの企画書が上がり、
役員会で却下されてきました。理由は…投資効率が悪いから。

しかし、2007年に全役員が集まった会議で若者のクルマ離れが問題になりました。
危機感を募らせた首脳陣は、考え方を変えます。
安価なスポーツカーを作ることを決定しました。

そこで問題。
自分でカスタマイズできる86。
主なユーザーはどんな人でしょう?

それを、お台場メガ・ウェーブの店員さんに聞いてみました。

ハチロク(86)

ハチロク(86)

すると…
「子供が巣立った50代半ば以降のおじさん」。

今の若い人ではなく、昔の若い人が、時間とお金に余裕ができた今こそ、
憧れのスポーツカーを自分らしくアレンジして乗っているのだそう。

年齢的にも人生守破離の「離」の頃。
皆と違った「自分らしい」ものを楽しみたいのでしょう。
会社や家族に縛られていた?自分を解き放つ意味合いで、
ちょい悪親父の感覚で、こんな車を買うのかもしれません。

どうでしょう…意外でしたか?

考察

若者のクルマ離れ防止に作った86。
それに飛びついたのは、
若者に憧れる(自分の若い頃に憧れる)おじさんたちでした。
この事実を見ても、マーケティングとはつくづく
人々の憧れを具現化して届けるものだと思います。

開発のスローガンは
“Built by passion, not by committee!”
(合意してつくるのではない、情熱でつくるんだ!)。
経済合理性優先の中、トヨタ内で抑えられいた情熱が、
おじさんたちの共感を生んだのでしょう。

あとは、そんな自己解放しているおじさんの姿を見て
若者たちが「あんな大人になりたい」と思えばいいのでしょうが、
はたしてそうなるでしょうか?

確かに泉谷しげる、矢沢永吉のような生き方はカッコいい。
人が押し付ける価値観を捨てて、自分に素直に生きている。
そして、最近はそんな顔のおっさんが増えている。
私もそんなおじさんになりたいと憧れる。

抑圧された感じを抱いた若者たち!
出世や収入と関係ないところにたくさんのいい笑顔があります。
「自分がどうなるか」より「自分を社会のためにどう使うか」に
集中しているおじさんたちの、空に抜けるような笑顔。
これからはいい笑顔のおじさんに注目してみよう。

 

バンダイはいかにしてミニカー市場に食い込んだのか?

V字回復のためのコンサルティング・クイズ

Q:みなさんは、バンダイの人から
「バンダイらしさって何ですか?」と聞かれたら何と答えますか?

実は、バンダイはライバル会社の強い特定市場に食い込むために
徹底的にこのことを考えました。
自分たちにしかない、他社と差別化できるコンセプトを探したのです。

彼らが進出しようとした市場はミニカーでした。
ここは、タカラトミーの牙城。
未就学男児向けの玩具市場は、大まかに
「ヒーロー系」と「乗り物系」に分かれます。
バンダイが得意なのはヒーロー系。
一方、乗り物系はトミカやプラレールを持つタカラトミーが強いです。

その市場に「らしさ」が際立つ商品を開発して参入。
なんと年に10万個売れればヒットと言われる玩具業界で、
2010年3月の発売から1年で120万個、
累計で320万個を売り上げる商品を生み出したのです。

さて、バンダイが気づいた「バンダイらしさ?」とは何でしょうか?

A…「変形」。

ヒーローの人形は触るとわかるんですが、
可動機構を備えていていろんな形に変わります。
また、人形同士が合体することもできます。

バンダイは、この変形機能をミニカーに応用しました。
そして、乗用車なのだけど、変形することでパトカーに変わる、
また、寝台車が新幹線に変わる等、1台で2台分楽しめる
ミニカー“VooV(ブーブ)”を開発したのです。

http://voovvoov.com/

価格はトミカ(378円)の2倍の756円(税込)。
バンダイはトミカの市場を奪ったのではなく、
新しい市場を開拓した、といいます。

現在は、低年齢の児童でも遊べるタイプや、
複数のVooVを組み合わせてロボになるタイプも開発。
「よくぞ考えた」と販売店からも褒めていただいているという。

考察

他社より少し安い、機能がちょっといい、
というだけでは市場で勝てない時代です。

他社を見ていては、他社に似たものしか作れません。
それはすぐに真似されてしまいます。

他社を見ずに、純粋に自分の強みを見る。
そこから自分にしかできないことを追う。

すると、他社が追いつけないものが生まれます。
オンリーワンへの近道は、
「他人を見るな、市場を見ろ」
「他人を見るな、自分を見ろ」ですね。

(参考)日経ものづくり2014年1月号P42~43

 

なぜ、あの足の遅い子は走る気満々になったのか?

V字回復のためのコンサルティング・クイズ

Q:あるイベントに参加した足の遅い小学生。
彼は、運動会の駆けっこが大嫌い。
どれだけ走ってもいつもドベ。惨めな思いをしていました。

ところが、そんな足の遅い子が、一生懸命走りたい!と思って
参加するイベントが山口県でありました。
彼が頑張ったのは当日だけではありません。
このイベントで、その相手に勝ちたくて、
日頃から相手の映像をスクリーンに映して、
負けないように必死に練習しました。

そこで、問題です。
そのイベントでの、彼の競争相手は誰だったでしょうか?

A:ゆるキャラ!!!

このイベントで、彼はゆるキャラと競争しました。
本番はリアルな競争。
練習では、ゆるキャラの駆けっこを映した映像と競争します。
戦う相手は、ゆるキャラだけでなく、
有名アスリート、動物、昔の人などから選べます。
相手を自分で選ぶのが新しいですね。

考察

私自身が超鈍足人間だったので、彼の気持ちがよくわかります。
私が一番体験したかったことは、勝つことよりも、
競り合うことでした。勝つか負けるか
ぎりぎりの勝負には憧れました。

同級生とは勝負にならない。
でも、クマモンとなら勝負になるかも…
同級生は僕と走る時、僕の存在を気にしない。
でも、クマモンは僕を気にしてくれる。
そんな競い方がしたかった~。

『自分が関われる場所がある』と、
人の「やりたい」気持ちは高まります。
運動会は自分が惨めになるから『関わりたくない人』も、
ここなら競り合う相手を自分で選んで、
主体的に『参加』できるのがいいですね!

このイベントは昨年度文化庁メディア芸術祭
エンターテイメント部門優秀賞を受賞しています。

http://sportstimemacine.blogspot.jp/p/play.html

【2014年1月13日日経新聞3面『リアルの逆襲』を参考に作成】

 
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株式会社 V字経営研究所

株式会社V字経営研究所は、2014年4月に起業した、次世代経営チームの育成を支援するコンサルティング会社です。 「 事業と人財のV字回復するプログラム、あります 」 をスローガンに、企業の最重要課題である増収増益の実現と人財が育つ仕組みづくりを支援します。また、その実践を通じて社長が右腕と頼む次世代経営チームを育てます。次世代経営チームが強くなれば、今日出会ったお客様と、100年後も付き合い続けることができるでしょう。
企業がそのような100年ブランドへと成長することが当社の理想です。

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