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V字研メルマガ vol.99 「『おもてなし』に一番必要なこととは?」

前回、このメルマガでは「仕事のリレー力を高める方法」を、
JRでの私の体験談をもとに書かせていただきました。

これを、メルマガの読者でない方にも伝えようと
9月4日夕方にアップしたところ、24人の方にシェアされて、
現在までになんと474件の「いいね!」をいただきました。

これまで私のFacebook投稿で一番「いいね!」が集まったのは
私が退社した時の挨拶の278件です。
それを超大幅に更新する「いいね!」数と
それをもたらした「シェア」の威力に驚いています。

Facebookの良い点の第一は、こうしたメルマガとは違い
写真が掲載できることです。
今回は「みえ遅れ他経路乗車許可」と書かれた
切符の写真を掲載しました。
https://www.facebook.com/okuribant?fref=photo

良い点の第二は、手軽に感想の書き込みができ、
それをPCのみならずスマホを通して誰もが見られることです。
書き込みも24件もいただきました。以下はその主な感想です。

・見栄ではなく、おもてなしの心ですよね♪
・かっこいい(^^)(^^)JRリレーチーム(^^)
・今日の朝から良い話を聞かせていただき張り切って仕事出来ました!

・非常に感動しました!新聞に投稿してもいいのではと思うくらいです。
・顧客第一という認識が現場まで、
 しっかりと寝付いている素晴らしい実例と思いました。
 実はこの会社、私の管轄の部で大事なお客様です。
 素晴らしいお話しをお伺い出来、誇らしく感じます。

・仕組みとか属人って議論を超えて、素晴らしい!(゜▽゜*)
 まずはひととして、見習います!!
・JRという会社は若手から素晴らしく再生している証ですね。
 トラブルこそチャンス。
・日本素晴らしいです。^ – ^

・涙が出るほど感動しています。
 遅れていいからその体験してみたいです。
 そして、JR東海管内だけでなく西日本、東日本、九州、
 北海道と連繋して拡がっていって欲しいです。

・すご~い☆感動しました♪
 移動して違う部署を渡り歩くのに!
 お客様目線のプロができる技って感じ♪

・素晴らしいですね…おもてなし…という言葉だけが…
 一人歩きしている感じの時もありますが…
 こんな風に、困っている時にこそ!お役にたてるような
 対応を目指したいですね…人任せではなく!
 私もしっかり勉強をしないといけないですね♪
 まだまだ…朝からやる気まんまんになることができました!
 ありがとうございます!

これらの感想を読んでいて感じたことがあります。
それは、今の時代、市民が求めているものが
今回の事例のような、プロ意識に立脚した
さりげない思いやりではないかということです。

特に、今回の事例で私が感心したのは
JRの職員ひとり一人の当事者意識でした。
誰もが「私が会社の代表」として乗客に接してくれました。

他社なら「それは『快速みえ』の問題。うちには関係ない」。
なんて言われそうです。
また、折衝相手が変わるたびに「何が起きたか」を
一から話さなければいけなかったでしょう。

しかし、そんなことは一度もありませんでした。
「『快速みえ』の問題は『私』の問題」だと
東海道新幹線の車掌も、JR東日本の改札担当者も
他人ゴトではなく、自分ゴト考えていたと思います。

彼らの、問題を自分ゴトとして
受け止めて行動する姿勢と、
それを関係者間で繋いでいく連帯感が、
読者の皆さんのモチベーションを
上げたのではないかと思います。

五輪を控え、「おもてなし」力を高めるニーズが
高まっています。が、「おもてなし力」とは、
お客様に膝をついて接待することではありません。

仕事を志ゴトと書く会社もありますが、
おもてなし力の根源は、その仕事を
自分ゴトとして捉えることだと、JR社員たちに教えられました。
彼らの仕事は、まさに大勢を感動させる志ゴトだったのです。

 

V字研メルマガ vol.98 「仕事のリレー力を高める方法」

ちょっと前の話ですが、世界陸上、
日本は今一歩の結果で終わりましたね。

特に残念だったのが、男子100m×4リレー。
北京五輪で銅メダルに輝いたとき同じ場所です。
「夢よ、再び!」との期待空しく、
バトンミスであえなく予選敗退となりました。

どれだけ練習してもミスが起こる。
バトン渡しとはそのくらい難しいもの。
職場の問題も、そのほとんどが
前後工程間の連携ミスに起因しています。

逆にそれがきちんとできれば、感動が生まれる。
今日は私がJRで体験したそんな連携の体験話を紹介します。

9月2日、私は三重県の松阪から長野市まで移動でした。
18:19に「快速みえ」で松阪を立ち、19:30に名古屋に着き、
19:40名古屋発の最終「特急しなの」に乗り換る予定です。

しかし、途中「みえ」が30分遅れ、「しなの」に間に合いません。
「みえ」の車中で遅れの案内を聴いた私は、
スマホで「しなの」以外のルートを探します。
検索されたのは、20:12名古屋発の東海道新幹線で東京に行き、
東京で北陸新幹線に乗り換えるルートオンリーでした。

そこで車掌さんに相談しました。
手元には松阪から名古屋経由で長野まで行く乗車券と、
乗るはずだった「しなの」の特急券があります。

すると、車掌が本部と電話で連絡を取り、
以下のような対応をしてくれました。

・名古屋~長野の「しなの」の特急券は払い戻し
・名古屋~東京~長野の新幹線の特急券は新たに購入
・松阪~長野の乗車券はそのまま使える

「しなの」と新幹線の特急券の差額だけ費用負担増ですが、
2日中に長野入りするにはやむなしと判断しました。
乗車券代だけでも余分に発生しなかったことでOKです。

驚いたのはその後の対応でした。
車掌から「名古屋に着いたら新幹線乗り換え窓口を訪ねてください」と
言われたので、指定された窓口に行きました。

すると担当者が「お伺いしています。このたびは、
大変ご迷惑をおかけしました」とお詫びしてくれます。
そして、実にてきぱきと新幹線の切符を発行してくれました。

切符の一部にはメモ書きが付いていました。
通常の機械では通らないからでしょう。
窓口の担当者は、私が改札を抜けるまで付き添ってくれました。
そして、「これを新幹線内の車掌に見せてください」と言いました。

新幹線に乗ると、こちらから言わなくても
車掌が私の指定席まで来てくれました。
そして、「このたびは、大変ご迷惑をおかけしました」と
謝ってくれます。

名古屋駅でもらったメモ書き付の切符を渡すと、
彼はそれを一端預かりました。
そして、新たなメモ書きがされた切符を持ってきて、
次のように言いました。
「これを東京駅の新幹線の乗り換え改札口で出してください」。

21:53に東京駅に着き、
新幹線の乗り換え改札口でそれを係員に見せました。
すると、今度はその係員が「お伺いしています。このたびは、
大変ご迷惑をおかけしました」とまたまた謝ってくれました。

そして、そのまま改札をスルーし、
22:04発の最終長野行新幹線「あさま」に乗りました。
長野到着は、23:51。
「しなの」利用時の到着予定時刻より2時間近く遅れましたが、
無事に2日の間に到着できました。

長野駅の改札で、メモ書き付の切符を渡しました。
すると改札の担当者が、それを読んで
「このたびは、大変ご迷惑をおかけしました」と謝ってくれました。

松阪を出て約6時間の移動を終えて、私は静かに感動していました。
私は遅れが発生した時に、
「みえ」の車掌に「今日中に長野に入りたいのだけど、
どうしたらいいかな…」と尋ねただけです。
そうしたら、このようなリレーができたのでした。

バトン渡しが上手く行くコツについて
北京五輪銅メダリストで、日本チームの主将だった朝原宜治さんは
「選手同士がお互いを尊敬し合っていること」がと語っています。

遅れた「みえ」がもたらしたトラブルを、連携でカバーできたのは、
JRの社員同士がお互いを認め合い尊敬し合っているからでしょう。
今回、私にかかわった担当者は20代と思しき若手ばかりでしたが、
その風土をとても心地よく感じました。

 

V字研メルマガ vol.97 「高校の文化祭で人生が変わった話」

お盆が過ぎてから随分涼しくなりましたね。

「ナイフで切ったように夏が終わる」というパルコのCMが
ありましたが、まさにそんな感じで夏が終わる感じです。

そして、秋。私の高校生の息子は、学際の準備で大忙しです。
その姿を見ながら、私は高1の学際での出来事を思い出しました。
それは、私の大きな転機となった事件でした。

当時私は、岐阜県屈指の進学校に通っていました。
校風はスパルタ。とにかく生徒に「勉強しろ」と迫る学校です。
先生は、テストの点数の良い者としか口を効いてくれません。

同級生だった学年一番の人は、
「勉強があるから」と公言して、球技大会の日を休みました。
テストで98点取った人は、「1問も間違えてしまった!」と嘆きました。
彼らは揃って現役で東大に行きました。

そんな学校で私は限りなくビリギャルに近い存在でした。
1年の6月のテストでは367人中351番でした。ドベ16位です。
こんな生徒を先生が相手をしてくれるはずもなく、
仲間からも見下されているような気持ちになりました。

そんな私は、1年の文化祭当時、クラス委員をやっていました。
クラスの催し物を決めねばなりません。
が、HR「何かやりたい人、いますか?」と
呼びかけても誰も手を挙げません。
皆、「文化祭なんてどうでもいい」と思っているのです。

沈黙が続く中、私は自分の温めていた案を問うことにしました。
それは「休憩所をつくりませんか?」というものです。

文化祭は、秋の2日間行われます。
皆、友達とつるんでバンド演奏をしたり、映画を観たり、
劇を観たり、お茶したり…好きなところで楽しみます。

ところが、私には大きな不安がありました。
それは、「2日間一緒に過ごす友達がいない」とうことです。
柔道部の仲間は、クラスの仲間と一緒にいるに決まっています。
そのため、私は2日間一人ぼっちで過ごすしかないのです。

一人で映画を観るのは苦ではありません。
苦痛なのは、廊下を歩いているときです。

すれ違う人は、皆複数で談笑して歩いているでしょう。
そんな中を、一人ぼっちですれ違わないといけない。
そのとき、嘲笑されているような孤独を感じる。
それを思うと文化祭の2日間が怖くて仕方ありませんでした。

そこで考えたのが、「ならばいっそ自分の逃げ場を作ろう」でした。
2日間、別に映画も劇もバンドも観なくていい。
しずかにマンガでも読みながら休憩できる場所があればいい。
それが、私の提案した「休憩所」でした。

休憩所を考え付いたとき、一緒にクラス委員をやっていた
K君に相談しました。
人づきあいが不器用な人間で、私同様成績も冴えなかった彼は
「酒井さん、それいい!」と喜んでくれました。
K君も私同様、文化祭当日の孤独を恐れていたのです。

ホームルームでは、全員賛成で「休憩所」が採択されました。
皆が賛成したのは、「労力がかからない」からでした。

準備は「当日、家にあるマンガ本を持ってくる」だけ。
それを教室の真ん中に積んで、「ご自由にお読みください」としておく。
もし暑い日だったら、真ん中に氷柱を立てて涼しくする。
これだけで、休憩所の出来上がりです。

そして、文化祭当日。
私のクラスの休憩所は、大勢の生徒で溢れました。
部屋が満杯となり、2日目は隣の部屋も借りて2倍の広さにしました。
それでも満員御礼となりました。

なんとこの学校には、
私同様友達のいない人たちが大勢いたのです。
彼や彼女が、逃げ場を求めて休憩所にやってきたのでした。

私もK君もずっとここにいて、
マンガ本の整理など一日中やっていました。
二人とも、孤独を味あわずに済んでホッとしていました。
そして、同じような劣等生を救ったことに誇りを感じていました。

この体験から、繁栄の裏には必ず可哀想な人がいる。
その人たちに「逃げ場」を作ってあげると
彼らはとても救われる、ということを学びました。
そして、それを「逃げ場理論」とネーミングしました。

このときの成功体験と「逃げ場理論」は、
私をコンサルタントという職業に導いてくれたように思います。
仕事の大半が、弱者ならではの独自性を探すお手伝いであり、
安心していられる場(安定市場)を作ることだからです。

映画製作をしている息子は今、「準備が大変だ~」と嘆いていますが、
私同様に文化祭を通じで「何か」に気づいてもらえればと思います。

 

V字研メルマガ vol.96 「高校球児に学ぶ突出した存在になるための条件」

夏の甲子園が終わりましたね。
優勝した東海大相模高校の皆さんおめでとうございます!

今大会では、早実の清宮選手、関東一校のオコエ選手など、
プロ注目の選手が何人もいました。
そして、それぞれの選手がその実力を如何なく発揮しました。

とりわけ、私はオコエ選手に注目していました。
ナイジェリア人を父に持つ彼は、
2回戦では「足の速さ」を、3回戦では「守備の良さ」を
そして準々決勝では決勝の本塁打を放ち、
「走・攻・守」に非凡なところを見せてくれました。

そんなオコエ選手に注文を付けるわけではありませんが、
人生の先輩面してひとこと付け加えると、
「走・攻・守」にプラスしてもうひとつ、
特徴を持てたら本当に素晴らしい選手になると思います。

プロに行けば、「走・攻・守」に優れた選手は何人でもいます。
その中で一流になるには、あとひとつが必要なのです。

いうまでもなくイチロー選手は
「走・攻・守」のどれをとっても優れた選手です。
が、彼にはそれに以外にも特徴があります。

WBCの時に見せたような強いキャンプテンシー。
求道者であるかのように野球に向かう姿勢。
日々のルーチンワークの徹底ぶり…
特徴が5つも6つもあるから、不世出の選手なのです。

松井秀喜選手もそうですね。
「走・攻・守」に加えて、
中学2年のとき以来、人の悪口を言ったことがないという
あの穏やかな人柄が、人を惹きつけています。

「3つの特徴を持っている者はザラにいる。
しかし、4つ持っている者はまずいない。
だから、特徴は4つ持ちなさい」。

これは野球に限ったことではありません。
実は、私が独立するときにメンターから教えられたことです。

そのとき、私は当社の特徴を4つ持とうと決めました。
まず当社にできることを100以上洗い出します。
それを、大きく4つに分類してみました。

できることのうち最も多かったのは、
目標未達成の会社・部門を達成できるように変える
営業力開発支援に関することでした。
そこで、これを当社の第1の特徴とし、
これを軸にしながら、他の3つの特徴を出すようにしました。

第2の特徴は、新商品・事業開発支援です。
目標未達成の原因が、営業力ではなく商品力にある場合、
付加価値の高いものを生まないと目標達成はできません。
そこで、必要に応じて新規ビジネス開発を支援するのです。

第3の特徴は、長期ビジョン開発支援です。
第1・2の特徴により常時目標達成できるようになった会社・部門は
長期的なビジョンを描いて進むようになるからです。

そして、ビジョンを目指す過程では人財育成が欠かせません。
幹部社員から新入社員までビジョンを実現できる
人財へと進化させるお手伝い。これを第4の特徴にしました。

これらの特徴を、どんな会社・部門に対してもできるように
メソッド(方法論)化しました。
その甲斐あって、現在はお客様の会社や組織が
成長、成熟、衰退、停滞のどのステージにあっても
そのお客様に相応しい提案できるようになりました。

4つの特徴が、会社や組織を救う。
このことは当社に限ったことではありません。
差別化できている会社ほど、特徴を4つ以上持っています。
メンターの教えの通り、「4」は重要な数字なのです。

そして、理想を言えば4つの特徴のうち、
何かひとつが突出していて、
それがその会社・組織・人の代名詞になれば
人に知られるのが早く、あっという間にブランド化します。

オコエ選手の場合は、「走」が飛び抜けて凄いです。
それだけだと「足のスペシャリスト」で止まりですが、
これに他者並みな特徴が3つあり、「1+3」の選手になると、
誰もが知るスーパーなプロ野球選手になるだけしょう。

当社の場合は、上記のように特徴が4つありますが、
現在は理想である「1+3」ではありません。
この1つの突出が弱く、まだまだ自分をブランド化できていないのです。
突出の「1」を育てる。これが今の自分の課題です。

今年も、甲子園という舞台で活躍する
高校球児たちから多くを学びました。昨年もメルマガに書いています。
http://vjiken.jp/info-blog/?m=201409&paged=2
ありがとうございます。ひたむきで謙虚な君たちに心からの敬意を表します。

 

V字研メルマガ vol.95 「オリジナリティには敬意を払おう」

暑さも少し和らいできましたね。

あっという間に今年も終盤戦です!
今年のうちにやりたいこと、まだまだたくさん!
そんな人はぜひ自分を追い込んでいきましょう。

さて、東京五輪のエンブレムのマークについて、
ベルギーの劇場ロゴのデザイナー側が、
著作権を侵害されたなどとして2020年東京五輪の
公式エンブレムの使用差し止めを求めて提訴したことが
問題になっています。

このマーク、スペインが東日本大震災にときに
日本への義援金を募集したマークにも
似ていると言われています。
http://buzz-plus.com/article/2015/07/30/olympic-3/

私はデザインの専門家ではありませんから、今回の問題は、
当初は他人のそら似のようなものだと思っていました。
すると、今度は同じデザイナー佐々木研二郎さんによる
サントリーの「All Free」のキャンペーンの景品に使われた
トートバックのデザインが盗用だったと問題になりました。

こちらの方は、デザイナーが部下の盗用を認め、
「あってはならないこと」と既に謝罪しています。

ただ、なぜ「ありえないこと」が起きたのか、
その原因を考える必要はあると思います。

まず、モラルの問題です。デザインには著作権があり、
他人のデザインを無断で登用してはいけない。
もしそれをしたら犯罪である。
こういう教育はどんなデザイナーも受けていると思います。
だから「知らなかった」はないと思います。

私もコンサルタントですから、著作権には気を遣います。
デザインではなく、〇〇の法則のような「メソッド」「理論」など
うっかりすると、他人の著作物を盗用するリスクがあるからです。

そこで、2つのことに注意しています。
第一に、有名な理論を本の中で用いるときも、
出典先を明記するようにしています。

例えば「ハーズバーク教授の『動機づけ衛生理論』」は
1960年代に誕生した有名な理論です。
私が最初に出会ったのは日本マンパワー社が出している
中小企業診断士受験のテキストでした。

このようなときは「受験テキストからの引用」とすれば問題ありません。
が、このテキストも元々はハーズバーグ教授の論文からの引用のはず。
そこで出典を求めて国会図書館を訪ねました。

そして、最初の論文が記載された英文の書籍を見つけ、
拙著に出典元として記載しました。
このとき、偶然その論文から面白い実験結果を見つけました。
テキストにはなかった、部分です。
これはその後私の講演ネタになりました。

また、経営コンサルタントとして著名な神田昌典先生のメソッドを
私は自分の仕事の中で2点、利用させていただいています。
この利用に関しましては、個人的に著作権料を支払い、
契約を結んでいます。

利用したいときは、著作権者に堂々と名乗るべきです。
すると、そのメソッドが堂々と使えるだけでなく、
そのことで著作権者と親しくなる機会が得られるからです。

上記の論文の発見と同じように、著作権に真摯に向き合うと
予期せぬメリットが入手できるのです。

上司の私がこのような姿勢ですから、
2年前まで、私の部下だったコンサルタントたちも
現場などで用いるメソッド等に関しては私以上に慎重です。
会社も著作権に関する教育には力を入れています。

ですから、部下が他者のデザインを盗用するのは、
上司の姿勢に原因があるのではないかと思います。
規律というものは上司がいい加減だと、部下もいい加減になる。
上司こそがお手本であれ、ということでしょう。

そんな騒動に嫌気がさしたのか、
最近では東京五輪エンブレムの別の案がネット上に流れています。
http://spotlight-media.jp/article/180492033351410913

こういう動きはネットの時代特有ですね。
「いいね!」が2万件以上も来ています。
単に「似ている」「好きになれない」等と批判するだけでなく、
ならばいっそと代替案を出す姿勢が、共感を呼んでいるのでしょう。

中国では「最初に井戸を掘った人を忘れるな」といいますが、
デザインもメソッドも、個人から公共のものにしようとするときは、
オリジナルを生んだ人に敬意を払うこと。
いつの時代も大事にしたい考え方です。

 

V字研メルマガ vol.94 「甲子園に招待されるチームの条件」

「甲子園に招待されるチームの条件」

夏の甲子園が始まりましたね。

春の甲子園には、少年野球のコーチをしていた当時の
教え子が2人も出場して幸せでした。
その2人は、夏の大会ではそれぞれ
準決勝、決勝で敗退し、甲子園出場は適いませんでした。

最後の夏で、よほど気合が入っていたと思いますが、
今頃は切り替えて次の目標にチャレンジしていると思います。

甲子園と聞いて思い出す言葉があります。
近所に住んでいた男の子が、新潟明訓高校に進学しました。
その親御さんに教えくれた新潟明訓高校の監督の言葉です。

曰く「甲子園は行くところではない。呼んでもらうところだ」。
甲子園に行けるのは、野球の神様に見初めら得た人だけ。
野球の神様は、人一倍熱心に練習し、
周囲への気配りができる球児だけを呼ぶという。

そうでない限り、
いくら野球のスキルが高くても招待されない。
「呼んでもらう場所。だから、そのために準備する」。
その準備力が問われる場所だといいます。

同じようなことを、イチロー選手は次のように言っています。
「汚いグラブでプレイしていたら、
その練習は記憶には残りません。
手入れをしたグラブで練習をしたことは、
体に必ず残ります。記憶が体に残ってゆきます」

野球の神様の選択基準は
試合の中でもなく、練習の量でもなく、
そのための準備あるのかもしれません。

帝京大学のラグビー部の岩出監督は、
帝京大ラグビーの強さの原因を
「オフ・ザ・ボール」にあると言っています。
ボールを触っていない時間、という意味です。
その時間に、選手たちが何をしているのかで
心の強さが養われるというのです。

同部は全部144人の部員がいますが、
試合に出られるのは15人。
それ以外の部員は、そのサポートに回っています。

全員が寮生活をしています。
皆一人一役で、会計・ボール整備・夜食・採血など
それぞれ日常生活に必要な係を務めています。
この係は3人一組で、3人で話し合い、
協力しながら仕事を進めていきます。

そして試合中も、ピンチになると
この3人が集まって声がけし、話し合うのです。

日常生活の係でも協力し合っている3人が、
試合中でも話し合うことで、
良いヒントを生まれるのだと岩出監督は言います。

スポーツの神様は、イチロー選手が言うグラブを磨く人や、
岩出監督の言うオフ・ザ・ボールの時に協力し合える人が
好きで、とんでもない所に招待してくれるのでしょう。

仕事でも同じことが言えます。
整理・整頓・清潔・清掃の環境整備が徹底している会社は、
必ず業績が良いものです。

それは、よく整理されているから無駄がなく、
余分なコストがかからない、
という実利的な面だけではないと思います。

環境整備を徹底するとコミュニケーションがよくなります。
話し合い、力を合わせないと掃除や片づけはできないからです。
また、よく助け合いので、自ずとお互いに感謝したり、
尊敬したりするようになります。

すると、仲間のものの見方、考え方、意見を
受け入れるようになります。
同時に、独りよがりな考え方を捨てることができます。
そして自分の中に素直な心が生まれてきます。

その結果、発想力が豊かになります。
仲間の考え方を聞いているうちに気づいたり、
自分の意見に周囲の意見を加味していくことで、
決して自分一人では考えられなかったような
面白くてわくわくするようなアイデアが次々と生まれます。

環境整備を徹底的にやっている会社が楽しそうに見えるのは
上記のようなチーム力+発想力なのです。
そしてそれが、好業績を生んでいるのです。

さて、ことしは高校野球100周年。
どんなドラマが展開されるのでしょうか。
期間中は、試合だけでなく、各チームの
オフ・ザ・ボールの姿もよく報道されます。
そんなところにも注目してみたいと思います。

 

V字研メルマガ vol.93 「ドーナツ戦争の行方を予想する」

「ドーナツ戦争の行方を予想する」

毎日暑いですね~いよいよ夏本番ですね。

さて、突然ですが、イソップ物語の
ウサギとカメの話はご存知だと思います。
途中までリードしていたウサギが寝てしまっているうちに
カメに先を越されてしまった、という話です。

そこで問題です。
なぜ、カメはウサギに勝つことができたのでしょうか?
それは、カメはある一点を目指していたからです。
ゴールです。

一方ウサギはゴールを見ていませんでした。
ウサギが見ていたのはライバルのカメです。
カメより余裕がある…だから寝てしまったのです。
この物語の本質は「他人を見るな、目標を見ろ」なのです。

昨今、随分とドーナツが身近になりました。
セブンイレブンと、ローソンで、
ミスタードーナッツ(ミスド)と同じような
ドーナツを売り出しています。

値段は100円。ミスドが150円前後で
あることを考えたら、2/3の安さです。
見た目はそっくりです。

皆さんは、食べてみましたか?
そして、比べてみましたか?
私は家族と一緒に食べてみたのですが、
ミスドと、コンビニものは明らかに違いました。

結論から言えば、ミスド圧勝です。
セブンイレブンは、最初の一口はいいのですが
後味がスッキリしない。
ローソンは、一口目から安っぽい…
4人の家族は口々に同じことを言いました。

私の友人の経営者も食べ比べたと言います。
彼は、点数を付けていました。
ミスドを100点とすれば、セブン80点。ローソン50点。
それを聞いて、そんな感じかなと思いました。

皆が同じ感想を持つなんて、恐ろしいな、と思います。
皆の中に、同じ物差しが出来上がっているのですね。
ミスドが何十年にわたって作ってきた基準です。

その物差しで、他者を測るから、
100点を超えるものはなかなか出ません。
コンビニは似たようなものを作り続ける限り、
何を出してもミスドには負け続けるでしょう。

逆に、ミスドは売上を伸ばすのではないかと思います。
80点や50点の商品を食べ、それに不満を抱いた人が
「やっぱミスドじゃないと嫌だ」と買いに行くからです。

特に、お母さんやおばあちゃんが、
子供や孫へのお土産としてドーナツを買う時は、
価格よりも美味しさから生まれる笑顔が最優先でしょうから、
ミスドを選ぶのではないかと思います。

下位企業が上位企業の真似をし、
安価な商品を出したときには、
必ずしも上位企業が下位企業に食われるとは限りません。

逆に下位企業の取り組みが上位企業の宣伝となり
上位企業品が良く売れる、ということがあります。
今回のドーナツ戦争でも、同じことが起きるのではないかと思います。

コンビニ各社が後発で同じドーナツ市場を狙うのなら、
同じ物差しで戦うような商品は避けるべきでしょう。

ハンバーガー業界で下位企業であるモスバーガーは、
創業以来一貫して、作り立てのおいしさにこだわった
アフターオーダーシステムにこだわっています。

彼らは自分たちのハンバーガーを
商品と呼ばず作品と呼んでいます。
生産性や効率を求めるライバル会社とは
真逆のスタイルを取り続け、値下げ競争の時も
それに追従することをしませんでした。

これこそまさにカメがゴールを目指して
歩んでいるスタイルです。
ウサギのように、ライバルを見てはいないのです。

コンビニ2社が今、どこを見ているのか気になるところです。
できれば「金の食パン」を出した時のように、
「同じものを安く」でなく「どうだ、この味!」といった
新しい価値づくりに取り組んでほしいものです。

コンビニ「でも」買える、ウサギ型商品ではなく
コンビニ「でしか」買えない、カメ型商品を。
ユーザーは今、そういうものを求めていると思います。

 
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株式会社V字経営研究所は、2014年4月に起業した、次世代経営チームの育成を支援するコンサルティング会社です。 「 事業と人財のV字回復するプログラム、あります 」 をスローガンに、企業の最重要課題である増収増益の実現と人財が育つ仕組みづくりを支援します。また、その実践を通じて社長が右腕と頼む次世代経営チームを育てます。次世代経営チームが強くなれば、今日出会ったお客様と、100年後も付き合い続けることができるでしょう。
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