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V字研メルマガ vol.63 「今のコンサルタントに必要なスキル」

「今のコンサルタントに必要なスキル」

決算間近ですが、先ごろシャープが
3000人をリストラすると発表しました。

こういうニュースを聞くと私は、
「独立したコンサルタントが増えるなあ…
ライバルが増えそうだなあ…」と考えてしまいます。

そこで今回は、これからコンサルになる人に、
今の時代に求められているコンサルタントのスキルについて
お伝えしたいと思います・

先日私は、自分が所有していたマンションを売りました。
このとき、不動産仲介屋さんに来ていただいたのですが、
驚いたことがありました。

不動産仲介業の営業というと、
その時の物件選択力と、説明力、及び会話の面白さなどが
最も必要なスキルなんだろうと考えていました。

ところが、今の時代に必要なのはそんなスキルではありません。
その不動産屋さんのもっとも大事な仕事は、私のマンションを
物件情報として、ホームページにアップすることだといいます。

載せる写真の数は、30カット。
加えてグーグルアースの様な360度ビューの
映像も載せるといいます。

それらを撮影し、アップする。
このとき営業マンに必要なスキルは
美しい写真を撮影し、ホームページに
的確に情報をアップするスキルとなります。

ひと言でいえば物件情報発信スキルです。
そして、このスキルをこそことが今日の不動産屋には
接客スキル以上に重要なスキルなのです。

このようなスキルの変化は
私の属するコンサルタント業界でも発生しています。

インターネットが普及する前、
必要な知識は経験から得るか本から得ることが中心でした。
よって、よく本を読んだ人や経験豊かな人が講師になり、
知識を提供するだけで喜ばれました。

しかし、現在は違います。
情報だけなら、ネットからどんどん吸収できます。
そのため、お客様がコンサルタントに求める能力が変わってきました。

今日、お客様が求めているのは、自社の課題解決のために
そうして得た情報を、どう活かすかです。
それには講義を聞き、マニュアルを読むだけでは足りません。

同じ問題を共有している仲間通しで考え、議論して、
その中から、「ここを変えないといけないんだ!」
「そうか、そうすればいいんだ!見えてきた!」
「でも、それをやり切るにはどうしたらいいのだろう?」
と気づかないと、問題を解決することはできません。

よって、どれだけ一緒に考える「気づきの場」を提供できるかが
コンサルタントに重要なスキルになってきています。
いわゆるファシリテーションやコーチングのスキルです。

今年の大河ドラマ『花燃ゆ』の中に
松下村塾の学びのシーンが何度も出てきます。
ここで塾生たちは松陰と車座になって
当時直面していた日本の課題について議論しています。
松陰一人が前で講義し、皆が聞く講義スタイルは出てきません。

一方、長州藩のエリート藩士が通う明倫館という藩校があります。
こちらでの学びのシーンも何度か登場しましたが、
講義スタイルは、前に講師がいて、書を読み、
生徒がそれを並んで聞くという昔ながらのスタイルで、
松下村塾とは対照的でした。

演出家がわざと対照的に描いているのかもしれませんが、
松陰のようなひとり一人のモチベーションを上げ、
かつチーム力を高めることができる
コンサルタントが求められているのです。

そして、このことに気が付いているコンサルタントが
まだまだ少数なのです。
近年はコンサルタントが急増していますが、
その多くは旧来の知識付与型の人たちです。
お客さまのニーズの変化に早く気付いてほしいと思います。

なお、新しい何か得るためには、
古いものを捨てていく必要があります。
不動産も手放すと決めてから心が軽く、
フットワークも軽くなりました。

どんどん捨てて、どんどん軽くなって
そしてから新しくなっていきましょう!

 

V字研メルマガ vol.62 「「お客様第一主義の次に来るもの」」

「お客様第一主義の次に来るもの」

トヨタ自動車がすごいですね。ベア4000円!一時金満額!
水素自動車の様なイノベーションに挑む姿勢もすごいけど、
ベースとなる従業員を大事にしている会社だなあ、と思います。

さて私は現在、クライアントの社長・幹部と、
同社の50周年に向けて経営理念~基本方針の見直しを進めています。

そんな中、先日、社長からある要望を頂きました。
それは方針の第一である『お客様第一主義』を新しくしたい、
というものでした。

これには驚きました。
私はコンサルタントになって20数年になりますが、
お客様第一主義を疑ったことはただの一度もないからです。

バブル期までは、どの会社もイケイケドンドンでした。
人は皆、会社第一主義で仕事をしていました。
会社が伸びれば自分も伸びる。豊かになれる。
そう信じて誰もが頑張ってきました。

ところが、90年代に入り市場は飽和。
新規開拓による売上げや利益を伸ばすこと大変難しくなりました。
そんな時代の生き残り策は、リピートオーダーです。
今のお客様に満足してもらい、いつでも当社にご用命いただく。
そのため、それまでの会社第一主義に代わる考え方として
お客様第一主義が広がっていったのです。

ところが、このお客様第一主義は一歩間違うと
大変な結果を招く恐れがあります。
それが、「いらざる値引き要求を飲んでしまうこと」です。

値引きの要求をしないお客様はいません。
デフレ経済の下では、特徴のない商品はどんどん買い叩かれます。
その結果、売れども売れども儲からない体質になります。
給料は上がらず、サービス残業が当たり前になります。

こんな中、企業が一番やらねばならないことは、
このような値引き地獄から脱出できる独自性の高い商材や
ビジネスモデルを創ることです。

では「それは誰が創るのか」と言えば、
その会社の従業員より他にはいません。
従業員がやる気になり、知恵を出し、工夫を施し、
心が折れそうなときも諦めず、結果を求めずにやりぬく。
そんな試行錯誤の末にようやくたどり着くことができるのです。

「値引き地獄からの脱出」のカギを握っているのは、
他の誰でもない、従業員のモチベーションです。
その結果、企業が第一にする対象が
お客様から従業員へと変わってきたのです。

その影響で、会社は従業員のモチベーションを上げるために
様々な工夫を施すようになりました。

その一つが、従業員に誇りを持たせることです。
私が先日訪問した、オーダーメイドのバネ専門メーカーで、
『日本で一番大切にしたい会社』の4巻に登場した
東海バネ工業株式会社様(大阪府 80名)では、
従業員満足を高めるために、以下の5つの方針を徹底していました。

1「自分の会社に誇りが持てること」
2「成長していることを自分が確認できること」
3「会社も伸びていることを、自分と会社が共有できていること」
4「会社が自分に期待していることが分かること」
5「家族が『お仕事、すごい!』と共有してくれること」

実際に同社内にはハリウッドスターの様な
手形の銅版が掲示されていました。
同社のバネ職人で、工業会からマイスターの認定を受けた
人たちの手形でした。まさに誇りの見える化で、
外部の私でも憧れるようなものでした。

また、工場内の各現場には、
「職人技」と題したボードが掲示されていました。
そこにはその現場に必要な「職人技」が紹介されていました。
これもまた、そこで働く人の誇りの見える化です。

東海バネ工業の渡辺社長は
「従業員満足が高いから、それがものづくりスピリッツに乗り移る」
と語っています。
従業員の熱い思いを引き出すから、良い商品ができる。
良い商品ができるから、値引きしなくてもお客が集まってくる。
お客が集まってくるから、客を選び、好きな客とだけ付き合える。

冒頭に紹介した私のクライアントの社長は
このような変化を肌で感じているのです。
そして自社を「お客様第一主義」から「従業員第一主義」へ
進化させたいと強く思っているのです。

この意見に、私は深く納得しました。
「従業員第一主義」を掲げる会社はは、今後確実に増えていくでしょう。

 

V字研メルマガ vol.61 「売れる営業マンの3ステップ」

「売れる営業マンの3ステップ」

前回号で「未満足」の話をしました。
未満足とは、不満ではないが、満足でもない状態。
ディズニーランドでお城をバックに写真撮影がしたいのに
「写真撮ってください」が言えず、
勝手に諦めてしまう状態のことです。

このような未満足を解消するために、
ディズニーランドではキャストがゲストへの
「声がけ」を徹底しています。
「お写真お撮りしましょうか?」と言えば、
ゲストは笑顔になり、とても満足します。

通常のビジネスでもこんな未満足が解消できたらいいですよね。
そこで今回は未満足客を、とっても満足な顧客=「とて満客」に
変える営業マンの3ステップをご紹介します。

では「未満足客」がもっとも多いと思われる、
金融業界を例に考えてみましょう。

例えば、商品が年金の場合。
人は誰だって将来に不安を抱えています。
特に、引退後の資金は不安です。
ですから今から準備しようと思います。
できる限り、安心で有利な金融商品を選びたいと思います。

しかし、そのために十分な基礎知識を学び、比較検討をし、
実際に貯めたり運用したりしている人は決して多くはありません。
大半の人は「よくわかんないからいいや」や
「今でなくてもいいや」と妥協し、
不安を先送りしたまま毎日を過ごしているのが現状です。

そんなお客様は、不満は言いません。
が、現状に満足しているわけでもありません。
また、「ニーズがない」わけでもありません。
「やってみようかな」と思うのだけど、どうしていいかもわからず、
その一歩が踏み出せないだけなのです。

そんな人を動かすのは宣伝ではありません。
ディズニーランドと同じ「声がけ」です。

そこである金融機関では、以下のような声がけを徹底しています。
「将来のこと、大丈夫ですか?」とお客様に問い掛け、
「不安です…」と答えが返ってきたら、
「では、ちょっとお話を聞かせてくださいますか?」と言って
お客様に寄り添い、お客様と一緒になって
将来の備えについて考えています。

すると、それまで二の足を踏んでいたい人が
備えてみようかしら…と前向きになってきます。

このとき、売り手はお客様の未来のことを考えながら、
お客様にもっと意欲的になってもらうように配慮します。

「引退後の生活でやってみたいことは何ですか?」
「あんな引退後の暮らし方、素敵だな~と憧れる人はいますか?」
など、引退後の生活をじっくりイメージするようにします。
すると、だんだん備えることへの意欲が強くなってくるのです。

先日富裕層だけを対象にしている
資産運用のプロフェッショナルの話を聞く機会がありました。
彼は、「○○○万円増の運用益を狙いましょう」と提案しても
乗ってこないお客様が多いといいます。

既に十分なお金を持っている人には、
さして興味のある話ではないのでしょう。

ところがそんなお客様に
「その○○万円で豪華客船のクルージングに参加されては?」と
提案すると、前向きになる人がいるのだそうです。
儲かったお金をどう使うかが求められていて、
そこまでできる人が、お客様から歓迎されるのです。

営業マンは売ったら終わりですが、
お客様は、買ってからが始まりです。
そこをイメージできないお客様は買いませんが、
そこにワクワクしたお客様は買う気になるのです。

このことは金融商品に限ったここではありません。
未満足を解消する「声がけ」をし、
お客さまに寄り添って、未来を一緒に考え、
その商品の活かし方に気付いていただく。

つまり、「声がけ」→「寄り添い」→「活かし方提案」が
「未満足客」を「とて満客」に変える3ステップなのです。

営業マンに商品説明は必要ですが
商品説明ができたところでそれは営業マンがなすべきことの
ほんの一部でしかありません。
声がけ、寄り添い、気づかせる。
そんな3ステップを歩める営業マンが今、求められているのです。

 

V字研メルマガ vol.60 「不満ではなく、未満足を解消する」

「不満ではなく、未満足を解消する」

春めいてきましたね。ちょっと心がウキウキしますね。

そこで突然ですが、クイズです。
あなたは、上司が部下を育てる上で、
日常的にもっとも大事なことは何だと思いますか?
以下の5つから選んでください。

1.ほめたり励ましたりしてくれる
2.話を聴いてくれる
3.適切なアドバイスをくれる
4.声がけしてくれる
5.相談しやすい

実はこの問題、私のクライアントが半年間かけて、
若手社員50人を上司のOJTで育成したときに調査したものです。
このとき、よく伸びた社員10人の上司は
ある共通した行動をとっていました。

それが、「4」。声がけです。

「1」や「5」「2」ももちろんやっているのですが、
伸びた社員とそうでない社員の上司の違いで
もっとも顕著に出たのが「4」の量だったのです。

では、なぜ上司が声がけすると部下は育つのでしょう。
それは、「4」があるから、「1」も「2」も
「3」も「5」も発生するからです。

部下育成時の「2」の重要性は言うまでもありません。
が、上司がずっと席に座っていても、
部下の方から「ご相談があるのですが…?」といって
やってくるとは限りません。

部下が「上司に相談したいな」と思っていても、
上司が忙しそうにしていたら「今は無理そうだなあ…」と考え、
相談を我慢してしまうことはよくあることです。

逆に、上司から「どう?」「大丈夫?」「順調かい?」
などと声を掛けると、その瞬間に部下は
「あ、今は相談していいんだ」と気づきます。
そして「実はちょっと壁にぶつかっていまして…」と
話を聞いてもらうことができるのです。

声がけをきっかけに部下は、
褒めてもらったりアドバイスを貰ったりして
前に進むことができます。
だから、「声がけ」が多い部下はよく育つのです。

このような上司の「声がけ」のことを
「部下の未満足の解消」といいます。

「未満足」とは、不満ではないが
満足もしていない状態をいいます。

具体的には、あなたがディズニーランドに
行ったときのことを連想してみましょう。
「広すぎて道が分からないな…このレストランには
どうやって行ったらいいのだろう…」と迷い、
「あ~ん、もうわからない!」と
切れそうになったことはありませんか?
これが、未満足の状態です。

あるいは「ここでお城をバックに皆で写真を撮りたいな…
誰か撮ってくれないかな…」と思いながら
道行く人に「シャッターを押していただけませんか?」と
頼めない状態。

これが、未満足状態です。
不満ではないけど…「何とかならないかなあ…」と思い、
多少の努力はするもののタイミングを逸して
「仕方ないか…」と諦めてしなうような状態です。

このような未満足なお客様を少しでもなくそうと
ディズニーランドでは、キャストの声がけを徹底しています。

地図を見ながら悩んでいるお客様を見つけたら
「何かお探しですか?」と声を掛けます。
自撮り写真などなんとか良い写真を撮ろうと苦労していたら
「お撮りしましょうか?」と声を掛けます。

すると、お客様は「実はここなんですが…」と相談し
道が分かると笑顔になります。
「いいんですか~」と満面の笑顔になって
皆でピースサインをしたりします。

つまり未満足だった状態が、満足に変わるのです。
その変化を見て、キャストも嬉しいきもちになります。
「顧客未満足の解消」に務めることは、
従業員のやりがいのアップにつながるのです。

これを職場で行うのが、上司からの部下への「声がけ」です。
それによって部下の未満足は満足に変わり、
上司もまた、そんな部下の変化を見て
やりがいを感じることができるのです。

「声がけ」は未満足という、
薄暗くて孤独な世界を希望に満ちた世界へと変える魔法です。
そんな「声がけの魔法」を、職場の仲間に、お客様に、
そして家族にかけてあげましょう。

 

V字研メルマガ vol.59 「イノベーションを生み出す思考法」

「イノベーションを生み出す思考法」

前々回にお伝えしたように、
2-3月は講演会や研修講師の仕事が続いています。

問題はそのクオリティです。
が、自分でいうのも変ですが、
最近は随分高くなったと自負しています。
クライアント各社から
「貴社に頼んで本当に良かった」と言われています。

ではなぜそう言われる講義となるのか。
今回は、その秘訣を公開します。
それは、受講生の皆さんのことを
以下のように考えるようにしているからです。

「お客様(受講生)は自分が考えている以上に、
ずっとずっと******なのかもしれない」

例えば、先週3日間を行った某社の中堅社員。
元々は派遣社員でしたが、契約社員となり、
正社員へと昇進した人たちで、現在は
将来の管理職にと期待されています。

そんな彼らの現状をインタビューしながら思ったことは、
「受講生は、受講生自身が考えている以上に、
ずっとずっとポテンシャルが高いのかもしれない」
ということでした。

問題はそのポテンシャルを閉じ込めているものは何かです。
そこで私は、同社の場合は、
「全社的視点で考える機会が与えられていないのでは?」
と考えました。

彼らは、自部門のミッションを果たすことに日々追われています。
が、それを続けているだけでは問題を解決する人で終わってしまう。
早い段階で「うちの会社、ここが変だよ」と、
問題を発見し、それを提言できる人に育ってもらわないと、
会社の成長が止まってしまいます。

そのような視点で考え始めると、
さまざまなディスカッションテーマが浮かんできました。

「従業員ひとり一人がお互いを尊敬しあっている事例を紹介する
→自社に照らして何が足りないかを考える
→自社はどう変わるべきか
→そのために自分の立場できることを考える」

「PDCAを速く回すほど、成果が上がるゲームを体験する
→自社に照らして何が足りないかを考える
→自社はどう変わるべきか
→そのために自分の立場でできることを考える」

「イノベーションを起こして成長した会社の事例を紹介する
→自社に照らして何が足りないかを考える
→自社はどう変わるべきか
→そのために自分の立場にできることを考える」

このようなプログラムを考えていると、
誰よりも自分がワクワクしてきました。

上記のディスカッションを重ねることで、
受講生自身が、自分の潜在的に持っていた能力に自分で気付き、
その自分に驚きながらも、新しい自分に期待して
会社と自分の次のビジョンを重ね合わせながら
新たな一歩を自分の意志で踏み出す。
そのような光景が想起できたからです。

その結果、受講生にも事務局にも喜ばれる研修となりました。
多くの受講生が新しい自分を発見した時特有の
晴れやかな迷いのない表情を見せてくれました。

「お客様(受講生)は自分が考えている以上に、
ずっとずっと******なのかもしれない」という
思考をしたからこそ使命感が強くなり、
自分の中でこれまでとは違う知恵が湧きでたのでしょう。

同じことは営業系のお客様の指導でもよく用います。
ある金融機関では
「お客様は、自分たちが考えている以上に、
ずっとずっと資産管理に不安なのかもしれない」と考えました。

ある地域密着サービスの会社では
「この地域のお客様は、自分たちが考えている以上に、
ずっとずっと助けてほしいと思っているのかもしれない」と
考えました。

そう考えると、「では、私たちにできることは何か?」が
次々と出てきます。「あれ?」と思うくらい、
自分の中でイノベーションが起きるのです。

ぜひあなたも、あなた自身が今、直面している課題に置き換えて
考えてみてください。
きっと、その課題を突破するイノベーションの知恵が
あなた自身の中に湧き起こるでしょう。

 

V字研メルマガ vol.56 「安く売ることはCSではない」

最近、ITソリューションを提供している会社で
営業の仕方を教えることが何度かありました。

そこで共通して出てきた質問があります。
それは、「安くしてほしい」
「アフターサービスを只にしてほしい」など
値引き要求にどこまで応じるか?
ということです。

このような質問をする人に
「なぜ値引き要求に応じたいの?」と聞くと、
「顧客満足のため」という返答。
確かに、安くすればどんなお客様にも喜ばれるでしょう。
しかし、値引いてばかりでは自分たちの目標達成がおぼつかない。
だからどうしたらいいのか、という質問です。

このような質問に対して皆さんは何と答えますか?
私は原則値引く必要がないと思っています。
なぜなら、値引くことは短期的にはお客様に喜んで貰えるでしょうが、
長期的には不満に繋がるからです。

値引いているということは、それだけ利益が減ります。
すると、現場の人の給料が上がりません。
新たな人も雇えません。
支店や出張所を閉める必要も出てきます。

すると、そのお客様へ十分なフォローができなくなります。
売り手が、「このお客様は儲けさせてくれない人だ」と思ったら、
営業マンだってサービスマンだって
そんなお客様のところに行くのは嫌になります。

トラブルだと言われてもすぐに飛んでいく気にはなれません。
「ちょっと機械の具合を見に来ました」なんて寄る気も起きません。
儲けさせてくれないお客様に一所懸命になれないのが人間です。
その結果、困るのはお客様です。

ですから、私は事務機を売っていた営業マン時代も
コンサルタントになってからも過度な値引き要求は
お断りするようにしています。

「これ以上下げたら、お客様に一所懸命になれませんので
申し訳ありません」というセリフを何度使ったか分かりません。
そう言うと、わかっていただけたお客様がほとんどでした。

逆に調達するときも過度な値引きを要求したことはありません。
「言い値で買うから、なんかあったときは最優先で対応してね」が
結果的に一番得をすることを経験的に一番よく知っているからです。
つまり、売るときも調達するときも
長期的にお付き合いしたいことをキチンと伝えることが大切です。

また、営業マンは原価にONした自分の利益を知っています。
そのため、儲けすぎでは…と考えてしまう傾向があるようです。
その考え方も長期的にお客様と付き合う視点が抜けています。

儲けたお金はその後どうなるでしょう。
会社がガメるだけなら、それは値引いてあげた方が親切でしょう。
しかし、そのお金は再投資に用いるものです。
お客様の暮らしや仕事ぶりがより良いものとなるために
わが社にしかできない独自性の高い商品やサービスを開発して
お返しをするために使うものなのです。

「儲けさせていただいたお金を、
独自性の高いサービスでお返しするのだ。
だから、お客様が『こんなのを待っていたんだ!』と
泣いて喜ぶような商品を創ろう!それが私たちのミッションだ」。

これは私のクライアントの機械メーカーで
当たり前のように言われていることです。
これを聞いたとき、私はハッとしました。

それまでも、「値引いたらお客様のために一生懸命になれない」と
思っていましたが、その中には「再投資もできない」という
考え方もあることに気が付いたからです。

営業マンの中には、「一度売ったお客様に
第二弾の提案ができない」と嘆いている人もいます。
その人は、上記のような「お返しをする」発想に
欠けているのではないでしょうか。

独自性の高い商品やサービスでお返しするということは、
どうしたら相手が感激するか、
自分で考えないといけないということです。

待っていては何も出てきません。
「いただいた利益でお返しをする方法」を考えるのは
お客様のことを一番よく知っている、
最前線の担当者である自分自身なのです。

もちろん、短期間に客数を増やすために
戦略的に値引く方法もあります。
が、長い付き合いをするのなら、適正な利益を頂き
それをお返し続ける。
大切なお客様とはそんなビジネスを続けたいものです。

 

V字研メルマガ vol.54 「自分をV字回復させる方法」

酒井英之様おはようございます。
2月は研修シーズンですね。
少なくとも私は毎年2月が一番忙しい月です。
一昨年の2月は月間19回登壇しました。
昨年は17回でした。

今年はやや自重して15回ですが、
営業日数の割には数が多いです。
その研修の場で、先日びっくりしたことがありました。
某金融機関10人の社員研修で登壇した時のことです。

その研修の冒頭で同社のA社長が登壇し、受講生に対し、
この研修に賭ける自分の想いを語ってくれたのです。

研修の冒頭で社長が語って下さる機会は
中小企業では当たり前です。
が、金融機関で、なおかつサラリーマン社長となると
そのような機会は滅多にありません。
せいぜい役付き役員さんが来るのが関の山です。

それは、金融機関の社長の多くが、
「人財育成は自分の仕事じゃない、ほかの担当の仕事だ」と
思っているからです。
口では「企業は人なり」などと言いながら、
不思議なくらい人財育成については他人事だったりするのです。

ところがA社長は違いました。
まず、受講生に「プロとして成長し続ける
覚悟をしっかり持とう」と、自分のポリシーを伝えます。

次に、自分のビジネスマン半生を語り始めます。
これは、今回の研修では受講生各人が自分の人生を
振り返る「パーソナル・ヒストリー分析」があると知ったから
「ならば自分もしないと不公平である」と考えてのことです。

そして、彼が語ったヒストリーは概ね以下のようなことでした。
・魚市場の担当者になったために金融マンでありながら
1年間ジャンパーと長靴で通し、背広を着られなかった

・何度も水をかけられながら、頭を下げることを覚えた
・新規開拓の担当者となり、断られ続ける毎日。そこで売れても
 売れなくても頑張った自分へのご褒美として
 毎月一本ネクタイを買って癒しとしていた

・社内のエリート研修を受けるための選抜試験に落第し、
 周囲から前代未聞の馬鹿呼ばわりされた
・まったく経験のないセクションに責任者として異動になったときは
 言葉の意味すらわからないので、
 とにかく毎日7時に出社しようと覚悟を決め続けた

・慣れない地方に異動したとき四面楚歌状態になったが、
 現場の人の本音を引き出すことによって心あわせができ、
 熱いチームを作ることができた
・社長になった今でも、冷汗が出ることがある

これらの話を聞きながら、私はあることに気付きました。
ひとつの人の生き方として、毎年3%ずつ右肩上がりに
成長していく人生があるとします。
ゆっくりですが、安定しています。

一方で、ときどきガクッて深く落ち込む人生があります。
V字の左半分の急落です。
この落ち込みが深いと、「谷深ければ山高し」の喩えのように
反動で大ジャンプします。それも勢いがついて
落ち込む前の2倍ぐらいの高さまで一気に駆け上ります。

すると、落ち込まず10%の成長を続けた人よりも
遥か上を行くことになります。
つまり、下へ下へと落ち込んでいくときは、
次に大ジャンプするチャンスだということです。

ではどうしたら落ち込みを止められるのでしょう。
上手くいかないとき、人はできない理由を
あれこれ並べます。原因を他人や環境のせいにし、
自分で自分に言い訳をたくさんします。

しかし、不満を述べても愚痴をこぼしても、
結果は何も変わりません。
言い訳をしいている間はどんどん沈んでいきます。
それに気づいて、「他責にしても仕方ない。
とにかく目の前のことをやるしかない!」と開き直る。
すると、底に足が着き『よし、ここからだ。グイッ!』
と踏ん張ることができます。
これが、いわゆる「底力(そこぢから)」です。

座して待つよりも、どんな環境であれ
覚悟を決めて自分から跳んだA社長の話に多くの受講生が
勇気づけられたことだと思います。

誰にも落ち込みはあるし、V字回復できる力は備わっています。
そして、それがあるからこそ3%ずつの成長人生よりも
ずっとずっと目線を上げてしていけるのです。

キーワードは「自分から跳ぶ」。
それを信じて今日も頑張りましょう!

 
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株式会社 V字経営研究所

株式会社V字経営研究所は、2014年4月に起業した、次世代経営チームの育成を支援するコンサルティング会社です。 「 事業と人財のV字回復するプログラム、あります 」 をスローガンに、企業の最重要課題である増収増益の実現と人財が育つ仕組みづくりを支援します。また、その実践を通じて社長が右腕と頼む次世代経営チームを育てます。次世代経営チームが強くなれば、今日出会ったお客様と、100年後も付き合い続けることができるでしょう。
企業がそのような100年ブランドへと成長することが当社の理想です。

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