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このご時勢にスポーツカーなんて誰が買う?乗る??こ存じですか?

ハチロク(86)、という名前のクルマを知っていますか?
2012年にトヨタとスバルの共同開発から生まれたスポーツカーです。

ハチロク(86)

ハチロクの名前の由来はAE-86型カローラレビンの
「自分だけの1台を楽しみながら育てる」の精神を継承したことが由来。
オプションパーツが豊富で、自分で内外装ともにカスタマイズでき、
自分らしいオリジナルカーが創れるところが一番の醍醐味。

パーツ提供メーカーも「TRD」と「MODELLISTA」の2社があり、
それぞれで提供する世界観が違います。

実際に乗ってみたが、小さくて狭くて硬くて…
さすが走り第一の設計で、走り心地はいいのだろうが
私にとっての乗り心地(居住性)は最悪(T_T)/~~~

が、地面の振動はこれくらい固く狭くないと味わえないのでしょう。
後輪駆動だからこそ、ドピュッ!という出だしも楽しめます”(-“”-)”

ハチロク(86)

ただ、「なんでトヨタがスポーツカー?」と、ただただ疑問。
そもそもトヨタ内部では毎年のようにスポーツカーの企画書が上がり、
役員会で却下されてきました。理由は…投資効率が悪いから。

しかし、2007年に全役員が集まった会議で若者のクルマ離れが問題になりました。
危機感を募らせた首脳陣は、考え方を変えます。
安価なスポーツカーを作ることを決定しました。

そこで問題。
自分でカスタマイズできる86。
主なユーザーはどんな人でしょう?

それを、お台場メガ・ウェーブの店員さんに聞いてみました。

ハチロク(86)

ハチロク(86)

すると…
「子供が巣立った50代半ば以降のおじさん」。

今の若い人ではなく、昔の若い人が、時間とお金に余裕ができた今こそ、
憧れのスポーツカーを自分らしくアレンジして乗っているのだそう。

年齢的にも人生守破離の「離」の頃。
皆と違った「自分らしい」ものを楽しみたいのでしょう。
会社や家族に縛られていた?自分を解き放つ意味合いで、
ちょい悪親父の感覚で、こんな車を買うのかもしれません。

どうでしょう…意外でしたか?

考察

若者のクルマ離れ防止に作った86。
それに飛びついたのは、
若者に憧れる(自分の若い頃に憧れる)おじさんたちでした。
この事実を見ても、マーケティングとはつくづく
人々の憧れを具現化して届けるものだと思います。

開発のスローガンは
“Built by passion, not by committee!”
(合意してつくるのではない、情熱でつくるんだ!)。
経済合理性優先の中、トヨタ内で抑えられいた情熱が、
おじさんたちの共感を生んだのでしょう。

あとは、そんな自己解放しているおじさんの姿を見て
若者たちが「あんな大人になりたい」と思えばいいのでしょうが、
はたしてそうなるでしょうか?

確かに泉谷しげる、矢沢永吉のような生き方はカッコいい。
人が押し付ける価値観を捨てて、自分に素直に生きている。
そして、最近はそんな顔のおっさんが増えている。
私もそんなおじさんになりたいと憧れる。

抑圧された感じを抱いた若者たち!
出世や収入と関係ないところにたくさんのいい笑顔があります。
「自分がどうなるか」より「自分を社会のためにどう使うか」に
集中しているおじさんたちの、空に抜けるような笑顔。
これからはいい笑顔のおじさんに注目してみよう。

 

バンダイはいかにしてミニカー市場に食い込んだのか?

V字回復のためのコンサルティング・クイズ

Q:みなさんは、バンダイの人から
「バンダイらしさって何ですか?」と聞かれたら何と答えますか?

実は、バンダイはライバル会社の強い特定市場に食い込むために
徹底的にこのことを考えました。
自分たちにしかない、他社と差別化できるコンセプトを探したのです。

彼らが進出しようとした市場はミニカーでした。
ここは、タカラトミーの牙城。
未就学男児向けの玩具市場は、大まかに
「ヒーロー系」と「乗り物系」に分かれます。
バンダイが得意なのはヒーロー系。
一方、乗り物系はトミカやプラレールを持つタカラトミーが強いです。

その市場に「らしさ」が際立つ商品を開発して参入。
なんと年に10万個売れればヒットと言われる玩具業界で、
2010年3月の発売から1年で120万個、
累計で320万個を売り上げる商品を生み出したのです。

さて、バンダイが気づいた「バンダイらしさ?」とは何でしょうか?

A…「変形」。

ヒーローの人形は触るとわかるんですが、
可動機構を備えていていろんな形に変わります。
また、人形同士が合体することもできます。

バンダイは、この変形機能をミニカーに応用しました。
そして、乗用車なのだけど、変形することでパトカーに変わる、
また、寝台車が新幹線に変わる等、1台で2台分楽しめる
ミニカー“VooV(ブーブ)”を開発したのです。

http://voovvoov.com/

価格はトミカ(378円)の2倍の756円(税込)。
バンダイはトミカの市場を奪ったのではなく、
新しい市場を開拓した、といいます。

現在は、低年齢の児童でも遊べるタイプや、
複数のVooVを組み合わせてロボになるタイプも開発。
「よくぞ考えた」と販売店からも褒めていただいているという。

考察

他社より少し安い、機能がちょっといい、
というだけでは市場で勝てない時代です。

他社を見ていては、他社に似たものしか作れません。
それはすぐに真似されてしまいます。

他社を見ずに、純粋に自分の強みを見る。
そこから自分にしかできないことを追う。

すると、他社が追いつけないものが生まれます。
オンリーワンへの近道は、
「他人を見るな、市場を見ろ」
「他人を見るな、自分を見ろ」ですね。

(参考)日経ものづくり2014年1月号P42~43

 

なぜ、あの足の遅い子は走る気満々になったのか?

V字回復のためのコンサルティング・クイズ

Q:あるイベントに参加した足の遅い小学生。
彼は、運動会の駆けっこが大嫌い。
どれだけ走ってもいつもドベ。惨めな思いをしていました。

ところが、そんな足の遅い子が、一生懸命走りたい!と思って
参加するイベントが山口県でありました。
彼が頑張ったのは当日だけではありません。
このイベントで、その相手に勝ちたくて、
日頃から相手の映像をスクリーンに映して、
負けないように必死に練習しました。

そこで、問題です。
そのイベントでの、彼の競争相手は誰だったでしょうか?

A:ゆるキャラ!!!

このイベントで、彼はゆるキャラと競争しました。
本番はリアルな競争。
練習では、ゆるキャラの駆けっこを映した映像と競争します。
戦う相手は、ゆるキャラだけでなく、
有名アスリート、動物、昔の人などから選べます。
相手を自分で選ぶのが新しいですね。

考察

私自身が超鈍足人間だったので、彼の気持ちがよくわかります。
私が一番体験したかったことは、勝つことよりも、
競り合うことでした。勝つか負けるか
ぎりぎりの勝負には憧れました。

同級生とは勝負にならない。
でも、クマモンとなら勝負になるかも…
同級生は僕と走る時、僕の存在を気にしない。
でも、クマモンは僕を気にしてくれる。
そんな競い方がしたかった~。

『自分が関われる場所がある』と、
人の「やりたい」気持ちは高まります。
運動会は自分が惨めになるから『関わりたくない人』も、
ここなら競り合う相手を自分で選んで、
主体的に『参加』できるのがいいですね!

このイベントは昨年度文化庁メディア芸術祭
エンターテイメント部門優秀賞を受賞しています。

http://sportstimemacine.blogspot.jp/p/play.html

【2014年1月13日日経新聞3面『リアルの逆襲』を参考に作成】

 
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