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V字研メルマガ vol.231「小池知事の人気とアンガーマネジメント」

都議選で都民ファーストの会が圧勝しましたね。
都民ファースト躍進の背景には、
小池都知事の人気があります。
そんな彼女の魅力のひとつが、「怒らない人」。

彼女はこれまで、普通の人だったら
怒りたくなる場面に何度も出くわしています。
知事就任時の、挨拶回り時の自民党都議連の挨拶拒否。
五輪開催地問題時の「大山鳴動してネズミ一匹」。
そして豊洲問題の「決められない知事」との指摘。

とりわけ、「大山鳴動してネズミ一匹」に対しては
「ちょっとそれは失礼なんじゃないですか」と
前置きし、その後で根拠立てて反論しています。

私だったら即座にブチ切れて
「何言ってんだ、君は!
どれだけ費用削減できたと思っているんだ!」と
語気を荒げて反論かねないところです。
しかし、彼女は怒りを面に出さず常に冷静です。

逆にすぐ怒る人、怒りを面に出す人は信用されません。
その傾向は強くなってきたように思います。

たとえば、彼女のライバルの女性党首たち。
彼女たちはいつも安倍政権に対し、
甲高い声で怒りを訴えています。
が、聴いていてどうしても良い気持ちになれません。
そのため、私には小池さんの言葉と同じようには
彼女たちの言葉が入ってこないのです。

多様性の時代は、いろんな意見・価値観が交錯し、
その中からベストな解を組み上げていく時代です。
リーダーは「受け入れる度量」を磨かないといけません。

そにため「納得性ある解を引き出すファシリテーション力」や
「怒りのコントロール力=アンガーマネジメント力」は
リーダーに不可欠なスキルとなっています。

そのうちのひとつ、アンガーマネジメントは、
以下のサイトがイラスト入りでわかりやすいのでお勧めです。
http://nurse-riko.net/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%8D%E3%82%B8%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88/

リーダーにとって最も大切なことの一つは
自分の「あたたかみ」を部下に伝えることです。
「あなたのことをいつも見ているよ」というおもいやりこそ
部下が積極的に動き出す原動力。

怒りの感情は、「あたたかみ」を伝える妨げにしかなりません。
怒りの感情はコントロールできると信じ、
あなたの「あたたかみ」を部下に伝えていきましょう。

 

V字研メルマガ vol.230「社員ひとり一人で行う会社のファンづくり」

藤井聡太さんの29連勝、すごいですね。
一人で将棋ファンを何人増やしたんでしょう?
イチロー選手や澤選手が野球やサッカーファンを増やしたように、
将棋ファンが増えているようです。凄い影響力ですね。

このような影響力は、特別な選手のみならず、
実は誰もが持っているものです。

「社員ひとり一人が会社のファンづくりをしよう」と
語ったのは、松下幸之助翁です。

「あなたがいるから、貴社から買いましょう」
「あなたがいるから、貴社に頼みます」
そういってくれるお客さまや仕入れ先を、
現場の社員ひとり一人がそれぞれの立場で増やしていく。

そうすれば、会社のファンはどんどん増えていきます。
実際にパナソニックファンの中には、
製品が好きなだけでなく、販売店の人が好き。
そんな人も少ないないと思います。

ではそのために必要なことは何でしょうか?
幸之助翁は次の2つだと言っています。

(1)笑顔で挨拶
(2)配慮や気遣いは思っているだけでなく行動に移せ

まず(1)。これはお金をかけずにできます。
さらに、お客様をお見送りする時は、
その後ろ姿に手を合わせるつもりで感謝しよう、と言っています。

(2)は、おもてなしをせよ、ということです。
来ていただいたお客様にはウエルカムボード等を用いて
歓迎の気持ちを伝える。
買っていただいたお客様には
「その後、いかがですか?」とアフターフォローする。

そうすることで、
お客様は「自分が大切にされている」とわかり、感激します。
そのお客様は、口コミで、仲間を連れてきます。
これにより、「客の後ろに客がいる」状態になります。

特にお見送りは最大のプレゼンテーションと言います。
見えなくなるまで見送られると、
その記憶は長く心に残り、思わず誰かに伝えてしまいますね。

藤井選手の勝ち続けても奢らない謙虚な姿と
14歳の藤井選手を「藤井先生」を呼ぶ
将棋ファンたちの謙虚な姿も、
将棋ファンを増やす一因になっていると思います。

笑顔と思いやりでひとり一人が増やすファンづくり。
あなたの会社でも、ぜひ導入してください。

 

V字研メルマガ vol.229「やるべきことを絞っていますか?」

長年の友人がPHP研究所から新刊を出しました。
『涙があふれて止まらない話。七転び八起の人びと』。
https://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-83828-1
著者は作家の志賀内泰弘さん。本人曰く25冊目の出版です。
そこで今回は、彼が作家として成功したストーリーを紹介します。

彼と私が出会ってかれこれ18年になります。
当時彼は、政府系の金融機関に務めていました。
仕事はあまり好きではなく、趣味に生きる人でした。

その趣味は実に多彩。京都に超詳しい京都通。
落語家と親しい。俳句の腕前でTVに出るほど。
料亭をプロデュースする企画力。
売れない店を繁盛店に変えるコンサル力…

まだまだありましたが、そんな彼が一身上の都合で
金融機関を辞めることになったとき、私に相談に来ました。
相談内容は、「今後自分は何をしたらよいか」。
多彩であるがゆえに、悩んでしまったのです。

が、私は間髪入れずに答えました。
「志賀内さんは、『いい話』だよ」。

彼は自分のコンサル力に自信があるようでした。
が、失礼ながら、それは私の方が上でした。
それより、私は彼に感心していたことがありました。
それは、執筆力。

彼が最初に出した本は自費出版の
『いい話、こころに一滴、たちまちさわやか』。
これが、本当に「いい話」の連続で
「もっと売れてもいいのに」と思っていたのです。

SNSのない時代です。
新聞や雑誌を見れば「不幸な話」がほとんど。
そんな中でホロリと泣かせる話が書ける彼の才能に、
私は感心していました。

そんな私のアドバイスに忠実に
彼は退職した後、本格的に「いい話」集めに入ります。
日常の中に潜んでいる、本当にあった心暖まる話を
集める運動をはじめます。

それが、『プチ紳士・プチ淑女』運動でした。
誰かに優しくしている人(小さな紳士=プチ紳士)を見かけたら、
その話を書いて志賀内さんの元に送ります。
彼を編集し、いい話の小冊子にして全国の小学校に配布します。
小学校ではそれをゆとり教育のテキストに用いるのです。

費用は、私たち運動を応援する者からのカンパ。
このカンパを大企業にお願いし、
モノの見事に断られたりしていました。
が、その発信が目に留まり、中日新聞や『月刊PHPに
「いい話」の連載を持ちます。
そこで得た費用を費用を小冊子の制作費に充てていました。

決して儲かるビジネスモデルではありませんが、
この運動により、彼はいろんな「いい人」と出会います。
「この人に逢いたい!」と思ったら、
全国どこへでも飛んでいくからです。
そこで聴いた事実を一冊の本にしたり、
エッセンスを応用して小説にしたりします。

例えば彼は、おもてなしで評判のレクサス星が丘や、
福祉カーを創っているトヨタ技術者の日常を描いた
ドキュメンタリー本も書いています。
これらは、誰かが投稿してくれた「いい話」が切っ掛けで、
彼が取材したことが切っ掛けでした。。

こうして「心暖まるいい話」の第一人者になった
志賀内さんを見ていると、
つくづく「絞り込む」ことの大切さに気付きます。

あれこれやっていると、
何をしている人か、周囲はわからなくなってしまいます。
それでも人から強く必要とされるのは、
三菱とか阪急とかのブランドを背負った大企業の人たち。

対して中小企業は、あれもこれも出来るはずがないのですから、
「〇〇の××です」と言えないと、まず人に覚えてもらえません。
志賀内さんは地道な活動を続けながら、
「いい話=志賀内さん、志賀内さん=いい話」という、
誰も変われないブランドを築きました。
http://www.giveandgive.com/

その成功の源は、以下の3つ。
1)集まる仕組みによる圧倒的な「いい話」の情報量
2)現場主義による確かなコンテンツ
3)断続的にに発信し続ける継続力

今回の小説は、そんな彼の集大成ともいえるショートショートです。
NHKの『72時間』みたいに、
同じ場所を通り過ぎていく人たちの、それぞれの人生の物語。
その場所は、七転び八起き、九難払う御利益がある八起稲荷。
ここに祈願する人の人生の裏側を描いています。

周囲の期待に応えられず苦しんでいる人、
後悔の念に縛られている人、自己肯定感が低く一歩踏み出せない人、
つい他人を見下してしまう自分を好きになれない人に
読んで欲しい一冊です。

 

V字研メルマガ vol.228「ベテラン社員のモチベ―ションを高める方法」

梅雨。私にとっては管理職研修シーズンの開幕です。
3月決算の会社人事異動や昇進昇格が終わって落ち着いて
そろそろちゃんと教育しよう、というのがこの6月からです。

そんな管理職の皆さんの一番の悩みは部下育成です。
私は管理職研修を行う時、受講生の皆さんに
「職場で悩んでいること」のアンケートをします。
そして、その解決策について必ずセミナーに中で
ディスカッションしたり、私の経験の中からお応えしています。

そこで今回は最も多い管理職の問と
私なりの答えを紹介したいと思います。

問「私の職場にはベテラン層(60歳前後)が非常に多いのですが、
業務に対するモチベーションアップも含めた
効果的なマネジメント方法を教えてください。」

いわゆる年上の部下が扱いにくい、という質問です。
目上を敬う日本人らしいですね。

このような悩みを抱えている人は、
Win-Win関係づくりの基本を意識してみましょう。
それは「相手を理解してから自分を理解してもらう」ことです。

若いマネージャは、ベテランを「年上だから扱いにくい」
「見た目に元気がなくやる気なさそう」
「見た目が仏頂面で怖そう」等
イメージで距離を置いてしまいがちです。

そこで「自分はあの人のことをどれだけ知っているのか?」を
問いかけてみましょう。
その人のことを全然知らない…と
気づくのではないでしょうか?

そして、その人を知る努力からはじめます。
雑談ながら、こんなことを聴いてみましょう。
「あなたのMy Best Jobは何ですか?」

ベテランはただ単に長く会社にいたわけではありません。
若い管理者が入社するずっと前からこの会社にいて
奮闘努力し、今の繁栄を築いているのです。

誰にだって武勇伝のひとつや二つはあります。
その話をじっくり聞きましょう。
すると、そのエピソードの中にきっと
「へえ、この人、そんなふうに頑張る人だったのか?」
と感心できる点があるのではないかと思います。

例えば通信工事業の私のクライアントのベテラン社員に
この質問をしますと、ほとんどの人が
災害の時の話か、出向時の話をします。

何十年の間には台風や地震など、予期せぬピンチに
見舞われます。そのとき。、夜通しで対応し、
どこよりも早く復旧させたなどの体験をしています。

出向は、誰にとっても違う会社に行って働け、ですから
慣れないことの連発です。その慣れない環境の中で、
ミッションをクリアすることは並大抵のことではありません。

このような苦労話をし出すと、大抵の人は話が止まらなくなります。
自分が誇りに思っている体験談を
熱心に聴いてくれる人がいることが嬉しいのです。

若い管理者はそのときのチームワークがどうだったか、
リーダーのリーダーシップはどうだったか、
そこに関心を寄せて質問すると良いでしょう。

そのチームは、緊急時対応ということもありますが
連携がよく取れて風通しも良く、
何よりも職場に一体感があったのではないかと思います。
チームマネジメントを進めて行こうとする人には
参考になる点が多数あるのではないかと思います。

そして、そのチームの素晴らしさを讃えながら
「私は今のチームをそのような風通しの良い、
緊張感とやりがいと、一体感のあるチームに育てたい。
だからあなたの力を私に貸して欲しい」というのです。

最後の「あなたの力を貸して欲しい」がミソです。
相手の力量を認めた上でのお願いは、ベテランに限らず、
どんな部下のモチベ―ションでも上げることができでしょう。
相手を知ることから始めて、
是非素晴らしいチームを創ってくださいね!

 

V字研メルマガ vol.227「同族企業社長が担う3つの役割とは?」

明治大学のビジネススクールで講義することになりました。
私のテーマは、「ファミリービジネス・アントレプレナー」。
聞き慣れない言葉ですよね。

ファミリービジネスとは、同族経営のこと。
一方、アントレプレナーは起業。
つまりファミリービジネス・アントレプレナーとは、
中小企業が同族経営だからこそできる起業、という意味。
その特徴を、事例を踏まえて講義せよ、というオファーです。

具体的には二世や三世の経営者が、
先代の事業を引き継ぎつつ、顧客ニーズに合わせて
社内に新規事業を起こし第二創業、第三創業を起こすことです。

では、ファミリービジネス・アントレプレナーは、
一般的な新規事業と何が違うのでしょうか?

同族経営の特徴は、
社長が以下の3つの役割をひとりで担っていることです。
第一は、創業家。
第二は、オーナー(株主)。
第三は、経営者(社長)。

あなたの会社はでうでしょうか?
この3者は同じですか?異なりますか?

この3者にはそれぞれ大事な役割があります。
第一の「創業家」の役割、それは何といっても「理念の継承」です。
創業時には「創業の志」や「家訓」があったはずです。
それは多くの企業で「経営理念」や「社是」「行動指針」などに
集約され、今も企業経営の根幹をなしています。

それがきちんと守られているかどうか。
創業者の意に反した経営がなされていないか。
それを見るのが創業家の役割です。

第二の「オーナー」の役割。オーナーの関心は株価です。
株価を上げ続けて欲しいと願っています。
そのためには、新規事業を起こし、
投資利回りを高くして欲しいと思っています。
よって、オーナーの役割は「新規事業への投資」を促すこと。

上場企業でも、株主総会の場で「守りに入らず再投資せよ」と
内部留保ばかり貯め込む経営者に噛みつくオーナーがいますが、
株価を上げたいオーナーとしては当然の発言なのです。

そして第三の「経営者」の役割。
これは言うまでもなく「利益目標の達成」です。
お客さまへのお役立ちこそ企業の使命。お役立ちの証が利益です。
利益目標が未達成になることは、正しくお役に立っていない証拠。
何が何でも目標達成するマネジメントが必要なのです。

ファミリービジネス・アントレプレナーは、
この3つを同時に担います。
そのため、起業する時はその事業案が、
「株価」や「利益目標の達成」に寄与するだけでなく、
「理念」に適っていることを強く意識しなければなりません。

逆に言えば、事業の発想の起点を、理念とします。
理念にのっとって「次は何をやるべきか」を考え、
複数の事業案を出します。
そして、その中からもっとも当社に相応しいものを選択する。
このプロセスを取るのが
ファミリービジネス・アントレプレナーの特徴です。

例えば、トヨタ自動車は大企業で上場企業ですが、
豊田家から社長が出ているファミリービジネス色を
色濃く残している会社です。

同社の経営理念に当たるトヨタ綱領にはこんな記載があります。
『クリーンで安全な商品の提供を使命とし、
あらゆる企業活動を通じて、
住みよい地球と豊かな社会づくりに取り組む』

この理念を具体化していくと、
「クリーンで安全な商品の提供」→脱・CO2排出車に
世界でいち早く取り組んだ企業姿勢がわかります。

また、「住みよい地球と豊かな社会づくり」を具体化するために、
ゼロエミッション住宅とエコカーとが共生するエコタウン開発や
スマートモビリティの開発に取り組んでいるのも頷けます。

トヨタばかりではありませんが、どの会社でも
理念を紐解いていくと、必ずそこから次にやるべき
新規事業の芽は見えてくるのです。

そして社長が創業家を兼ねる同族経営では、
非同族の会社以上に理念を腹に落とし、意識していますから、
様々な事業の事例や新しい技術に出会った時に
「これは良い!ぜひ当社でもやろう」
「これは違う。やめよう」と、速攻で判断することができます。

つまり、利他的な考え方の理念を基軸に据えているがゆえに
同族経営の起業はスピードが早いのです。
そして、社員や顧客、地域の共感を得やすく、
成功しやすいのです。

明大ではこうした内容を、事例を交えて講義していきます。
皆さんの会社の新規事業も、理念や創業の精神を
起点に発想してみましょう。
きっと新しいヒントが見つかるでしょう。

 

V字研メルマガ vol.226「応援したくなる会社とは?」

「一億総活躍社会を目指す」
は安倍内閣のスローガンですが、
ここでいう一億には当然、知的障がいや
発達障がい、精神障がい者も含まれます。

そこでそのような障がい者が輝ける場を提供しようと
様々な取り組みが行われています。

その中でも「誰もが社会に参加できる
(さまざまな選択肢を社会の中で持つことができる)。
誰もが社会の中で輝ける
(役割を担い、誇りを感じ、自己実現できる)。
そんな社会を創る。
それが、この国の「次なる高度成長」であるべきだ。」を
ミッションに掲げ、挑み続ける会社があります。

それが、障がい者が生産し評判の
【久遠チョコレート】を生み出した
ラ・パルカグルーブの夏目浩次代表理事です。
http://quon-choco.com/

障がい者のわが国の平均賃金は以下です。
企業と雇用契約を結ぶ就労A型では67,795円。
施設に通い工賃を貰う就労B型では15,033円。
一般の労働者に比べてとても低いです。

それをなんとかしようと夏目さんは障がいのある皆さんと
16年前、パン作りに乗り出しました。
が、パン作りは大変です。朝早くから準備して、
最初の商品が出来上がるまで4時間もかかります。
その割に商品の一個当たりの値段は百円程度。

さらにパンの製造には釜など大きな設備が必要で
高温な環境のため、危険な作業も多いです。
スピードを求められる作業も多く、
障がい者の工賃を上げる付加価値を生むまでには
至りませんでした。

そこで注目したのがチョコレートです。
夏目さん曰くチョコレートは
「人に時間を合わせてくれる唯一の食材」とのこと。

パン作りでは、パンの出来上がりに合わせて
人間が動く必要がありました。
固くなるまでに仕上げないといけないとか、
一定の温度になったら取り出すとかです。

ほとんどの料理で、時間に合わせて人が動きます。
こういう作業は、障がい者は苦手です。
しかしチョコレートは、違います。

チョコレートは溶けたカカオバターが固まってできますが、
仮に手元がくるって変な形になっても大丈夫です。
熱をかければ溶けて、再び使えます。
熱を賭ける時はガスコンロを使わず、ドライヤーで十分です。
そうすることで、危険度をゼロにすることが出来ます。

さらにチョコレートは、果物やお茶など
地域の隠れた食材と混ぜることにより
様々な種類のものを作ることができます。
さらにカカオの濃度によって味をかえることができます。

そのため、形状が同じでもラインナップを豊富にでき、
それらを「久遠チョコレート」として
ブランディングすることができるのです。

そんなチョコレートは1枚200円で売ることが出来ます。
障がい者でも40分で200枚生産することができます。
この作業を1日4回行うことで、
1日当たり200円×200枚×4回転=16万円の
売上を生むことが出来ます。
これはパンでは考えられない高い販売額です。
さらに粗利益率70%ですから、付加価値がしっかりとれます。

その結果、久遠チョコレートの賃金は
就労A型の人で1.26倍の85,876円(17名)
就労B型の人で2.33倍の35,049円(72名)を実現しています。
チョコレートを食材とし、百貨店などで販売することで、
それをブランド化することに成功しているのです。

さらに、障がい者の雇用だけでなく、
医療ケアが必要な子供のママにも働く場を提供しようと、
夏目さんは取り組んでいます。

たんの吸引や酸素吸入などが必要な子供を医療ケア児と
いいますが、まず保育園は預かってくれません。
そこで預かる託児所を併設したチョコレート工場も開設。
ママたちに喜んでもらっています。

現在、久遠チョコレート全国12カ所で販売されています。
障がい者を売りにせず、あくまでチョコレートとして販売し、
ブランディングを目指しています。
まさに21世紀型の応援したい会社です。
興味がある方は、是非一度購入されてみてはいかがでしょうか?

 

V字研メルマガ vol.225「日本一小さな駅が投資したものとは?」

先日、函館に研修ツアーに行ってきました。
ここで観たのは木古内町。

小さな町です。
元々、新幹線の誘致にも熱心ではなかったといいます。

ところが、新幹線が停まる駅になりました。
「退避駅」というもの。
青函トンネルでトラブルがあった場合、
運行中の列車を避難させる場所が必要で
そのためにできた駅だと言います。

そのため、函館から新幹線で15分のこの駅の昇降客は少なく、
一日に停まる列車も8本のみ。
駅構内にKIOSKもありません。

しかし、木古内町の大森町長は新幹線が停まることを
観光客の誘致~街の活性化につなげようと必死で考えました。

まず、周辺の8町と交通事業者、運輸局などで
新幹線木古内駅活用推進協議会を立ち上げ。
木古内町だけでなく、周辺をグルグル回っていただくことで
道南地区の滞在時間を長くしようという取り組みです。

このとき、観光コン「シュルジュを2人育てました。
2人は2年かけて関連するすべての町村ごとに
少なくとも1週間は宿泊し、周辺事情に詳しくなり、
何を聞かれても答えるようにしたと言います。

そして、この2人を駅前に開発した
「道の駅 みそぎの里 きこない」に常駐させました。
http://kikonai.jp/

駅前に「道の駅」があるのは、大変珍しいのですが、
駅ビル予算が限られる中での苦肉の策でした。
「道の駅」の予算はJRでなく国交省。
さらには道路に看板を出してもらえるために選択しました

そして、この道の駅の目玉として、
姉妹都市の山形県鶴岡市在の有名な『アル・ケッチァーノ』の
オーナーシェフ・奥田政行氏が監修したイタリアンレストラン
『どうなんdes』をオープンさせます。

これが大ヒット。
平日も満席。週末には長い行列が出来るようになりました。

この集客力は周辺にも恩恵をもたらします。
長蛇の列に驚いた客が、周辺の飲食店に流れ、
周辺の飲食店も繁盛店に変わったのです。

また、道の駅の集客力が凄まじいために、
「うちのこんな名産品も置いてくれないか?」と、
道内各地の名産品が次々持ち込まれるようになりました。
そのため、土産物コーナーの品揃えは超充実。
木古内町産品のウエイトは全体のわずか20%に過ぎませんが、
集客力向上に貢献しています。

ここで感心したのは、木古内町のお金の掛け方です。
集客の起爆剤は何といっても奥田政行シェフ。
超一流のコンテンツに投資しています。

集客力を高めるため、多くの企業はその予算の大半を
建物、設備に投資します。
日本人は「箱モノ行政」とよく言われますが、
何を展示する空間とか、何をする場所とか考えず
とにかく建物をつくりたがります。
建物を創れば、そこに労働が生まれ、地元にお金が落ちるからです。

それなのにハードにストップをかけ、
ソフトに投資することはなかなかできることではありません。

が、ソフトへの投資こそ最も大事なことだ、
とわかっている会社があります。ディズニーです。
ディズニーでは、「ストーリーづくりに投資を惜しむな」といいます。

人を感動させるだけのストーリーとキャラクターが出来たら、
それで人は集まってきます。
ハードに投資するのはその後で良いのです。

このことは個人も同じで、家や車などハードの購入よりも
学習や習い事などソフトに投資した方が
魅力的な人物になります。

また、ソフトに投資する際の心配事は、
ハードへの投資よりも予算が読みにくいことです。
ハードは完成すれば終わりですが、ソフトは完成がありません。
もっと良くしたい、改良したい思いがどんどん湧いてきます。
すると際限がなくなり、費用対効果はかえって落ちてしまいます。
その見極めが出来ないのもソフト投資の問題点です。

が、木古内町長はこのソフトへの投資を
果敢にやり切りました。
私もこのレストランで食事をさせていただきましたが
大変美味しく、木古内にまた行きたいとの思い出ができました。

皆さんもハードよりソフトに投資しましょう!
そして、自分の魅力を磨いていきましょう!

 
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株式会社V字経営研究所は、2014年4月に起業した、次世代経営チームの育成を支援するコンサルティング会社です。 「 事業と人財のV字回復するプログラム、あります 」 をスローガンに、企業の最重要課題である増収増益の実現と人財が育つ仕組みづくりを支援します。また、その実践を通じて社長が右腕と頼む次世代経営チームを育てます。次世代経営チームが強くなれば、今日出会ったお客様と、100年後も付き合い続けることができるでしょう。
企業がそのような100年ブランドへと成長することが当社の理想です。

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