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V字研メルマガ vol.49 「ディズニー閑散期対策の教え」

毎日寒いですね。
風が強い日は、外に出るのが嫌になりますね。

1~2月はテーマパークにとっては最も客足が鈍る季節です。
あのディズニーランドにとっても、この時期だけは泣き所でした。

テーマパークに限ったことではないのですが、
経営の最重要課題のひとつに収益の安定確保があります。
別の言葉でいえば、「繁忙期と閑散期の差をなくすこと」です。

人も設備も繁忙期に合わせて用意します。
すると、暇なときにはそれらが遊んでしまいます。
そうならないように毎日、人にも設備にも存分に働いてもらう。
その状態を作ることは、とても重要な経営戦略です。

そこでディズニーランドでは、
魔の1~2月に客を呼ぼうと知恵を絞りました。
この時期に来てくれる可能性のある人は誰か。
出た結論は、就学前の子供とそのママ。
そこで親子を呼び込むためのイベントを企画しました。

それが「リトル・プリンセス体験イベント」。
女の子がプリンスセスの格好をしてお姫様とお話をしたり
踊ったり、美味しいお菓子を食べたり…
娘を持つ親ならなんとか連れて行ってやりたい!と思う仕掛けの連発。
詳しくはこちらをご覧ください。見ているだけでお腹一杯になります。
http://www.tokyodisneyresort.jp/special/princess/

それに加えて今年は期間限定で「アナ雪」のイベントを開催。
雪と氷がテーマで、新しいお姫様が一気に2人も!
おまけに可愛らしい雪だるまもいます。

私は岐阜に住んでいますが、こんな田舎の名鉄電車でも
車両前部でアナ雪広告を展開する力の入れようです。
最初から、冬の目玉を作るためにあの映画を作ったんじゃないかと
思うくらい巧妙でパワフルな仕掛けです。

このような閑散期対策は、季節の差を埋めるだけではありません。
雨の日には雨の日だけの、ミッキーたちが雨合羽を着たパレードを実施。
おそうじのキャストは濡れた落ち葉を集めて芸を披露してくれます。

また、一日のうちでも昼は忙しく夜は暇になるのが一般的です。
そこでディズニーランドではお客の滞在時間を伸ばすために、
エレクトリカルパレードを19:30から行います。
これを見るためにパーク内で夕食を食べる人が増えます。

また、さらに伸ばすために20:30から花火を実施。
さらにプロジェクションマッピングを20:50から実施。
これがなかったら18時過ぎには帰ったはずのお客が
3時間近くもパーク内に残ることになります。
すると、1日の売上は時間単価×3時間×客数だけ伸びるのです。

ここで見習うべきは、閑散期対策として
決して「安くする」という安易な方法をとっていないことです。
航空会社やホテルなどは、ゴールデンウィークや夏休み、
年末年始などの繁忙期は値段を恐ろしく吊り上げます。

逆に閑散期は値段を下げます。
一流ホテルが驚くような値段になっていることもあります。
が、いくら安いからといっても
こんな季節に海辺のリゾートを利用する気なるか…といえば
必ずしもそうでないように思います。

その良い例がオール電化住宅の電気温水器です。
電気温水器は電力会社の余剰電力利用促進策でした。
電力は、夜は昼ほどには使われません。
だから深夜電力は通常料金の1/3の安さで供給されます。

が、電気料金が安くても電気温水器は全然売れませんでした。
場所をとる、湯切れを起こすなどの問題があったからです。

そんな電気温水が売れるようになったのは、
IHクッキングヒーターが誕生してから。
オール電化としてIHとセットで提案されるようになってから
飛躍的に売れました。

IHクッキングヒーターは、ガスコンロと違い、
汚れたらサッとひと拭き、お掃除が楽だと人気を博しました。
電気代とは直接関係ない要因で電気温水器は売れたのです。

閑散期対策だからとって安さで勝負しても、
魅力がないものは売れません。
むしろ、閑散期特有の制約の中で「その時間帯にしかできないこと」を
考え抜くからこそ、他にはないユニークな発想が生まれるのでしょう。

昨日、ディズニーランドは4月1日以降の料金値上げを発表しました。
アナ雪のイベントは3月20日まで。
今のうちに出かけてみてはいかがでしょうか?

 

V字研メルマガ vol.21 孫正義とベテラン遣いの達人の秘策

プロ野球で巨人と阪神が日本シリーズ進出を賭けて戦っています。
「伝統の一戦」が毎日見られるのは嬉しいことです。
「生まれた時から阪神ファン」なんて方がいますが、
今、至福の時を過ごしているのではないでしょうか?

パリーグではソフトバンクが日本ハムと福岡ドームで
日本シリーズ進出を賭けて凌ぎを削っています。
そのソフトバンクは2005年、それまでのダイエーホークスを
買収する形で球団経営を始めました。

このとき、福岡のファンががっかりしたと言います。
それは自分たちが大好きだったダイエーホークスの応援歌が
なくなってしまうことでした。

「玄海灘の潮風に 鍛えし翼たくましく
疾風のごとく さっそうと  栄光めざし はばたけよ
いざゆけ 無敵の 若鷹軍団  いざゆけ 炎の 若鷹軍団
我等の 我等の ダイエーホークス」

阪神の『六甲おろし』を思わせる勇ましい応援歌ですが、
この歌は福岡にたまにしか行かない私でも知っています。
なぜならヤフードームでホークスの試合が行われる日は、
試合開始の2時間前から地下鉄の全駅で流れているからです。

当然、福岡市民なら耳タコぐらい馴染んでいるでしょう。
それが球団買収によって変わってしまうのは残念なことでした。

しかし、ソフトバンクの孫社長はそのことをよく心得ていました。
そして、歌詞の「ダイエー」の部分を「ソフトバンク」に変える
だけで、応援歌をそのまま残したのです。

このことで、旧ダイエーファンの皆さんは、
あたらしく球団経営者となったソフトバンクを
スッと受け容れられたといいます。監督も王監督のままでした。

人には、それぞれ大事にしているものがあります。
人と人とが信頼を築いていく上では、相手が大事にしていることを
自分も大事に思い、大事にしてあげられるかどうかがとても重要です。

このことは、組織を率いるリーダーには不可欠なことです。
例えば、某社に「ベテラン遣いの達人」と言われている人がいました。
その人は53歳の総務課長のAさん。
A課長には10人の部下がいました。全員その人より年上です。

年上の部下に思うように動いてもらうのは容易なことではありません。
そこでA課長は彼らのことをよく知ろうとある行動に出ます。
それは毎朝、始業前に交わしている彼らの雑談に加わることでした。

ベテランは朝が早いです。そして、よくしゃべります。
話す内容はいつも同じ。健康のことや家族のことです。
家族と言ってもベテランにとっての家族は子供のことではありません。
両親のことです。介護をしている人も少なくないのです。

A課長は雑談の輪に加わります。が、自分は発言をしません。
ただひたすら、ベテランたちの話を聞いているだけです。
そんな中、ある部下がこんな発言をしました。
「今度の週末はオヤジが入院中の一時帰宅で戻ってくるんだ」

ところが、その週末の金曜日。
その部下には急な仕事が舞い込み、残業必至となりました。
このままでは彼がお父さんを迎えにいけません。

そこでA課長は自分から声をかけました。
「今日はお父さん帰ってくるのでしょ。早く帰ってあげてください。
後は、私が引き継いでやっておくから心配しないで」

この気遣いに感激したベテランは、A課長に心から感謝しました。
そして彼もこの話を聞いた他の部下たちも
「この課長なら一発やってやろう!」と思ったと言います。
彼らが大事にしているものを、大事に思うA課長。
部下を応援する姿勢がベテランの心に火をつけたのです。

応援とは、相手が大事にしていることを
同じくらい大事にし、支援すること。
その気持ちを忘れないでいたいものです。

 

なぜ、『あまちゃん』はあんなにも愛されたのか~私は今日もあまロス症候群(前篇)~

毎日楽しみにしていた『あまちゃん』が、終わってしまいました。
ドラマの宿命とはいえ、残念でなりません。
いつか続編が出来て欲しいなあ、心からそう思います。

この番組の魅力は方々で取り上げられていますが、
スポーツでもアーティストでもファンになる人は
作品や報道を通じてその人の生き様に惚れるもの。

今回、これだけ人気が出た要因のひとつに、
ヒロインであるアキ(能年玲奈)とユイ(橋本愛)の、
二人の対象的な生き様があったのではないかと思います。
そこで、今日は私なりに感じた『あまちゃん』の魅力について
書いてみることにします。

■繰り上げ当選に次ぐ繰り上げ当選で躍進するアキ

アキは元々目標を持たないタイプの人でした。
ドラマの中では「暗くて地味で積極性も協調性もなくて…」と
東京で過ごしていた頃の描写が何度も出てきます。

ところが、彼女は母の故郷である北三陸市に来てから明るくなります。
彼女が北三陸に来たきっかけは、母の春子(小泉今日子)に
海女の後継者になって欲しいという地元の人たちの誘いでした。

しかし、春子は海女にはなりません。
そんなとき、アキは祖母・夏ばっぱ(宮本信子)の影響で海女になります。
繰り上げ当選の形で海女になったアキは、
20数年ぶりの新人海女として人気者になっていきます。

一方北三陸市で生まれ育ったアキと同じ歳のユイは、
東京に行ってアイドルになるという目標を持っていました。
その第一歩として彼女はミス北鉄に当選。
地元TV番組などに頻繁に登場するようになります。

同じ高校に通う二人は、『潮騒のメモリーズ』というユニットを組み、
北鉄のお座敷列車で歌い、超人気者になります。
そして、芸能プロダクショからの誘いもあり、
本格的なアイドルになるため上京しようとします。

このとき、芸能プロダクションの本当の狙いはユイで、
アキはおまけみたいなものでした。
ところが、ユイの父親が倒れ、アキ一人が上京します。
結局アキは、繰り上げ当選のような形でアイドルユニット
GMTの一員となり、集団生活を送りながら修行を積みます。
そして、GMTの総選挙ではまさに繰り上げ当選で生き残ります。

そんなアキには思いを寄せる種市先輩(福士蒼汰)がいましたが、
種市はユイと交際していました。そのため一度は種市に
ふられたアキですが、ユイと種市の間は自然消滅してしまいます。
そして、繰り上げ当選のような形で種市との交際が始まります。

そんなアキに、映画出演のチャンスが来ます。
ヒロインの座を射止めるには、オーディションを勝ち抜かねばなりません。
が、主催者には意中のアイドルがいました。
GMTの小野寺ちゃん(優希美青)です。
ところが、小野寺ちゃんは泳ぎができませんでした。
そのため、またまたアキが繰り上げ当選の形で主演女優を射止めます。

ここまで書いて、つくづくアキは、繰り上げ当選の人だと思います。
しかし、その過程で彼女は決して誰も蹴落とそうとはしていません。
「ユイちゃんにはかなわない」「小野寺ちゃんにはかなわない」と
相手の良さを素直に認めています。

一方で自ら夢を持ち、切り開いて行こうとしたユイには、
次々と信じ難い壁が立ち塞がります。
とうとう自分でアイドルになることを「諦める」を選択し、
それを自分で自分に納得させようとするのでした。

■繰り上げ当選できる人・できない人

アキが次々と繰り上げ当選していく様は、見ていて気持ちよいものでした。
繰り上げ当選が舞い込む人は、単に運が良いだけの人ではありません。
歴史的に見れば、豊臣秀吉も徳川家康も繰り上げ当選です。
繰り上げ当選でチャンスを掴むのは、ひとつの才能なのでしょう。

では、どんな人が繰り上げ当選をゲットできるのでしょう?
「繰り上げ」という以上、実は本命な人がいて
本命の第一人者に素直に付き従い、
常に学びを深めている素直な人だと思います。

アキはそういう人でした。
海女の修行では夏ばっぱの厳しい教えを忠実に守ったし、
潜水士の資格もとり、女性ながら南部ダイバーの一員になりました。

その姿勢は常に不器用です。ドラマでもそれぞれの現場で、
磯野(皆川猿時)、太巻(古田新太)、夏や春子などにしごかれます。
天才的に何かができた、最初から向いていた、というシーンはゼロ。
しかしながら、「おら、海女さんになる!」「アイドルになる!」と
目標を宣言し、前へ前へと進む彼女の姿を見ているうちに
周囲の人がその熱さに巻き込まれていきます。

アキはよく自分の至らなさを平気で口にします。
眠れない夜も、ふてくされて引き篭ることもあります。
ただ、彼女はそんな自分の弱さと向き合ったときに、
それを隠そうとしません。素直に周囲に自己開示します。

ここがアキのすごいところです。
素直に学び続ける人にとってもっとも邪魔になる
「自分が周囲から自分はどう見られているか?」
「自分の体面を保ちたい」というプライドがまったくありません。

そのため、周囲の人が彼女をほうっておけなくなります。
そして、誰もが一生懸命支えてしまうのです。
春子や鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子)はその典型でした。

二人共、アキの素直な姿に自分の昔を重ね合わせていました。
同じように、私たち視聴者の中にも、
アキが不器用ながらに頑張り続ける生き様に
自分を重ねて見ていた人は大勢いたことでしょう。

アキのように自分に対し「暗くて地味で積極性も協調性もなくて…」と
自己否定しかできない人は、それを克服していく姿に。
逆に、プライドを捨てたいのに捨てられず、
指導者や先輩の意見を素直に聞くことができない人は、
あれだけ素直になりたいと、憧れて。

いずれの人も、繰り上げ当選のように
次々と夢を掴んでいくアキの姿を見ながら、
「今を頑張れば自分だってきっと上手くいく」と勇気づけられる。
それが、この番組の醍醐味だったと思います。

(後編に続く)

 

なぜ、『あまちゃん』はあんなにも愛されたのか~私は今日もあまロス症候群(後篇)~

(前篇からの続き)

■ついていくだけだった人が、リーダーに成長する

アイドルとして初の主演映画が公開された直後、
アキは、東北に帰る決意をします。
これは、このドラマの中で私が最も「?」と感じた場面でした。
普通はこんな選択はできません。
なぜなら、アキを商品として見た場合、まだ全然元が取れていないからです。

しかし、周囲の人たちは、帰りたがるアキの気持ちを察し、許します。
この選択は、これまでの「**さんのようになりたい」という
誰かの後追いでも繰り上げ当選でもありません。
震災という未曾有の危機に直面したアキが
自分で見つけた道を、自分の意思で選択した結果でした。

このドラマは、27年前に北三陸市に利用されようとした春子と
デビュー当時、音痴だったために影武者を使われた鈴鹿ひろ美が、
周囲にいいように利用しようされて生きたトラウマを
いかに克服するかを軸に描かれています。

もし、周囲がアキの意向を無視し、利害関係だけにこだわり
東京でアイドルとして働き続けることを求めたら、
きっとアキの中にも同じようなトラウマを生まれたでしょう。
それがわかるから、春子も鈴鹿も太巻も水口も
アキを許したのかもしれません。

アキの帰郷は北三陸の人々に歓迎され、
「海女cafe復活」旗印とともに、市民みんなを勇気づけます。
そして、誰よりも彼女が勇気づけたのは被災したユイでした。
アキは、夢を無理矢理封印していたユイに、
もう一度立ち上げるよう誘い、『潮騒のメモリーズ』を復活させます。

ユイはそれを受け入れ、それまでの「いい子」の仮面を脱いで
徐々に自己開示できるようになっていきます。
かつて、周囲に巻き込まれる形でアイドルへの道を歩んだアキは、
今度は北三陸の復興のために、自分が周囲を巻き込んでいきます。
リーダーについていった人が、リーダーへと成長したのです。

今思うとこの逆転こそが、クドカンが描きたかった「成長」かもしれません。
かつて、アキが上京するとき、母の春子は
「アキは何にも変わっていないよ。周囲が変わったんだよ」と言いましたが、
今回は、明らかにアキは変わったと言えると思います。

■そして、どっちが先でどっちが後かなんて関係ない世界へ

私個人のことをいうと、ユイのファンでした。
特に9月以降は、ユイの笑顔を見るのが楽しみで仕方ありませんでした。
それは、私自身が、ユイと同じような生き方をしてきたからでしょう。

私自身は、かつてのユイのように、田舎の自信家で
自分流に突っ走ってきたところがあります。
それゆえに、誰かに師事するということがありませんでした。

小さな成功体験で満足して、それ以上成長できる機会を手放したり、
誰かからフィードバックを受けたときにプライドだけで反発し、
自ら成長の機会を捨ててきたと感じることも一度や二度ではありません。

そのユイが9月以降は、アキに巻き込まれて成長します。
とはいえ、ユイがアキの後追いをするという攻守逆転ではありません。
対等なのです。どちらかが前に行くとか、後から追うとかではなく、
並んで走っている、という感じです。

この感覚は、私が会社の部下や後輩、私のセミナーの受講生、
あるいは子どもたちを見て感じていることと同じです。

以前は素直に学びついてくるだけだった人。
その人が、コツコツ頑張って成長し、ひとかどの人になり、
いつしか「教える側」と「学ぶ側」の関係ではなく、
教え、教えられる関係になっていく。

転職した元部下。リーダーになった元受講生、独立した友人…
Facebookやブログ、メルマガなどで彼らの活躍を知るたびに
「あいつも頑張っているな…」と、良い刺激を受けています。
ときには一緒にイベントを企画したり、普及活動をしたりします。

そんなときは、かつての関係など関係なく、
お互いの良いところを認め、力を合わせます。
特定の誰かに師事した生き方はしてこなかったけど、
吉川英治の「我以外皆わが師」のように、
後輩やお客様や子供たちから素直に学べる様になったのです。

この物語は、アキとユイの二人が光に溶け込むようにトンネルを抜け、
未来を照らす灯台の下まで並んで走っていくシーンで終わります。
かつてユイが先行し、アキが追った関係は、そんな関係になった。
それだからこそ、二人には今までとは違う未来が待っていると
象徴しているようでした。

こんなことを考えたのは、9月27日の朝イチがきっかけでした。
司会のイノッチが、
「タイトルバックに出てくる岩場の上の2羽のウミウ。
先に一羽が飛んで、次に一羽が飛んでいくのですが、
それがユイとアキ、春子と鈴鹿を表しているんじゃないだろうか」
と発言したからです。

イノッチは早速、有働アナから「イノッチ、『あまちゃん』好きすぎ!」
と突っ込まれていました。私も注意して見たことなかったのですが、
確かにタイトルバックの中に、岩の上のウミウが、ほんの0.何秒差で
飛び立つシーンがあるのです。
イノッチの指摘はあながちはずれでないかもしれません。

クドカン、そしてNHKのスタッフの皆様、そして朝イチ司会の2人!
心に残る名作とナイス・コメントをありがとうございました!

 

本に囲まれると癒される~武雄市立図書館体験記~

水野敬也氏のベストセラー『夢を叶えるゾウ 2』の中に、
メンター役のガネーシャが、弱気な主人公を励ますために
図書館に連れて行くシーンがあります。

そこでガネーシャは主人公に次のように言います。
「ここにはあらゆる問題の解決策があるんや!」
図書館に蔵書されている本の中に、
必ず問題の解決策がある、という話です。

このことに対し、主人公は最初とてもいぶかしがります。
しかし、図書館に入って気になる書籍をめくっているうちに
彼は自分の問題を解決する方法を見つけます。
そして、改めて図書館の価値に目覚める、という内容です。

それを読んだとき、私には別段図書館が
そんな魔法の場所には思えませんでした。
よって特段調べたいことがないときは、
図書館に行くなんてことをしませんでした。

ところが、ガネーシャが言うことが本当だ、とわかる体験をしました。
ここに来れば、あらゆる問題の答えが見つかる。
しかも、それだけではありません。
自分が今、潜在的に何に持っている問題意識や興味の対象がわかる。
そんな図書館と出会ったのです。

それが、今年の4月1日にオープンした
佐賀県武雄市の武雄市立図書館です。
私立図書館ですが、TUTAYAのレンタルDVDとCDのコーナー、
本を販売するコーナー、そしてスターバックスの飲食コーナーが
同じフロアに並んでいる複合施設です。

特徴的なのは、そのデザインです。
壁面が曲線だから感じることでしょうが地球が滅亡しそうな時に、
それまでの英知を積んで脱出するために作られた
方舟か飛行船の中にいる感覚になります。

書棚は外国映画でよく見るように高く、
吹き抜けになっているフロアでは、2Fの書棚まで自分を囲うように感じます。
書棚もフロアも天井も机もすべて天然木を使用しているため
スチール製の書棚とは違い、本の森の中にいるような錯覚を覚えます。

また、館内中央にスタバがあるせいでしょう。
スタバと同じようにBGMが流れ、独特のコーヒーの香りがします。
そのコーヒーを持ったままテラスに出て、本を読むことができます。

本もDVDもレンタルするときは、セルフ。
返すときは、宅急便でも可能。
職員に見られたり、職員と会話したりするストレスもありません。

その結果、「本に囲まれると落ち着く」という、
私にとっては人生で初めての感覚を味わいました。
それは、先人たちが残した叡智に囲まれることの安心感かもしれません。

また、この日、私は図書館そのものを見学に行ったので、
何か調べたいことや読みたい本を求めて行ったわけではありません。
そのため、中を勝手気ままにうろうろしたのですが、
ふと興味が湧いて手にとってしまう本がありました。

例えば、私が手に取ったのは津本陽作の『幸村去影』でした。
これは真田幸村が、自分の死に場所を求めて
大阪の陣に挑む生き方を描いた小説です。
また、城山三郎作の『仕事と人生』や
毎日放送の『情熱大陸』の総集編も手に取りました。
特に、哀川翔やhitomiのページが印象的でした。

これらの本を手に取ったということは、
私が今、「仕事と人生の関係について見つめ直したい」という
ニーズを持っているということです。
そのことは、自分では特に意識していなかったのですが、
本を手にすることで初めて気がつきました。

「図書館に来ると、今の自分がわかる」。
これは、自分にとってはとても大きな発見でした。

なぜなら、これからいろんなことで迷ったり悩んだり、
あるいは、今の自分を変えたいと漠然と感じたときは、
ネットサーフィンをしたり、TVを見たりして過ごすよりも、
図書館に来ればいい、ということがわかったからです。

大学のときによく利用した図書館は、「友人に会う」場所でした。
社会人になってからは「調べる」ために利用しました。
親になってからは「子供を連れて行く」場所でした。

私の住む街の図書館は武雄市立図書館のような
クリエイティブなデザインではありませんが、
本に囲まれているという気分は、味わえるのではと思います。
これからは、図書館は「自分を発見する場所」であり、
同時に「先人の叡智を感じて自分を癒す場所」として活用したいと思います。

 
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株式会社V字経営研究所は、2014年4月に起業した、次世代経営チームの育成を支援するコンサルティング会社です。 「 事業と人財のV字回復するプログラム、あります 」 をスローガンに、企業の最重要課題である増収増益の実現と人財が育つ仕組みづくりを支援します。また、その実践を通じて社長が右腕と頼む次世代経営チームを育てます。次世代経営チームが強くなれば、今日出会ったお客様と、100年後も付き合い続けることができるでしょう。
企業がそのような100年ブランドへと成長することが当社の理想です。

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