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V字研メルマガ vol.125 「5Sを頑張る会社の大掃除とは?」

2015年12月25日 / 16時57分

年末ですね。
皆さんの会社でも、仕事納めの日は大掃除、
そして納会でしょうか?

私のクライアントでも
ほとんどの会社が大掃除をします。
が、きっと今年は掃除の時間が
短く済む会社が多いと思います。
5Sに取り組んだ会社が多いからです。

日頃から整理整頓していますと、職場はきれいです。
そのため、大掃除の日だからといって
力を入れて掃除をする必要がありません。

実際にある製造業の現場チームでは、
これまで大掃除に当てていた時間を使って
念願だった床や柱、設備などのペンキの塗りに
取り組むと言っています。

このチームは、リーダーを中心に
「ペンキ塗りをするかどうか」
「塗るなら、どこをどのように変えるのか?」
「誰がどこを担当するのか」の
ミーティングがなされたことでしょう。

このとき、メンバーの誰もが、
ペンキが塗られて色鮮やかに一新された空間を
思い描いたことでしょう。

そして、皆でやるペンキ塗りを通して
チームの一体感と達成感が高まることを体験するでしょう。
この感覚は、野外キャンプの設営時の楽しさと似ています。
仲間と一緒に空間をつくり、
空想が現実化していく光景を目の当たりにすると、
「よしっ、ここで頑張ろう!」の気持ちが強くなるのです。

さらに、私のような外部の者がその空間を訪れて
「ここはきれいですね」と感心すると、
「実はこの床は皆でペンキを塗ったのです」と
実に誇らしげに説明してくれます。

中には、チーム皆でペンキ塗りをしているときの
写真を見せてくれた会社もあります。
そのとき見た写真には、男性社員ばかりでなく、
女性社員も一緒になって床のペンキと格闘していました。
大変さと同時に楽しさも伝わる写真でした。

「ペンキ塗りやりましたチーム」は、
今よりもずっと気持ち良く新年を迎えることができます。
「空間の鮮やかさ」プラス「チームの一体感」が
気持ち良さ・楽しさを生み出すのです。

「大掃除の日」を文字通り
「大掃除」だけで終える会社と、
はたらく「環境」を皆で「整え」、
来年に「備え」る「環境整備」の日にしている会社では、
来年の業績がまるで違ったものになるのです。

問題は、このようなチーム力アップをもたらす
5Sの取り組みが
どうしたら継続するかです。

そこにヒントをくれるのが、
今年、私が最も印象に残ったトップの言葉である
水上印刷の水上会長の言葉です。

同社は「おもてなし企業50選」に選ばれていて、
印刷業ながら業績好調で経常利益率10%以上を続けています。
さらに、社員の給与は14%アップを実現し、
定時を8時間から6時間とする
スリークォーター勤務時間制度も導入しています。

そのため年間同社を見学に訪れる会社は200社以上。
これは印刷業界でNo.1です。
そんな会社の水上会長の口癖は
「仕事をする暇があったら勉強しろ!」です。

同社は年間200を超える研修プログラムを走らせています。
一人当たり年間122時間も研修に割いています。
その結果社員が育ち、上記のような
常識破りの高収益を実現しているのです。

研修は常に現業の後回しになる宿命にあります。
が、「現業より勉強!」とはっきりトップが示すから、
結果が出ているのでしょう。
5Sで成果が出る会社もそのような会社です。
「目先の仕事より今日の掃除!」という姿勢を貫くから、
結果がでるのでしょう。

AよりBと言い切ることは難しいですが、
それを示すことはトップの重要な仕事ですね。

さて、今日仕事納めのあなた。
今日の時間をどのように使いますか?
チームの仲間と協力して、是非とも気持ちよく
来年へと繋がる時間にしてくださいね!

 

V字研メルマガ vol.124 「『最後の砦にならなきゃ…』と語る女性の生き方」

2015年12月23日 / 16時58分

「『最後の砦にならなきゃ…』と語る女性の生き方」

新国立競技場案が2つ示されましたね。
皆さんはAとBどちらの案がお好きですか?

ようやく示された新案ですが、
今年は、五輪の競技場やエンブレムなど、
「ゼロに戻って考え直す」ことが多い年でもありました。

明確なコンセプトと高い志を持って
開催権を得たはずなのに、
いつしか本来の目的を見失い、
「名誉と金儲けの道具」としての五輪に
なり下がっててしまったからです。

名誉とカネの欲望は、いつも人を変容させます。
そんな中、いつまで経ってもぶれない志を持って
生きている人は素晴らしいと思います。

昨今のラグビーの人気も、ぶれずに前だけを見て突進する。
そんな生き方への共感かもしれませんね。

特に、私が2月に出会ったある個人の資産運用が
専門の証券会社の証券レディには感動しました。

彼女はそれまで、誰でも名前を知っているような
大手証券会社で働いていました。
しかし、その会社はノルマ至上主義。
売買を通して手数料を稼ぐことが仕事です。

お客様が満足することよりも、
お客様が望むことよりも、自分のノルマを達成すること、
そして自分たちが儲けることが第一義の会社でした。

このような会社に勤めていると、
恥ずかしながら私にも経験がありますが、
お客様の顔が札束のように見える瞬間があります。

もっともらしく書いた企画書をお客様に提示しますが、
その本質はただの『金をくれ書』です。
それでも、それが売れると会社の上司には
「よくやった!」と褒めてもらえる。

こんな日々が続くと、
「自分はいったい何をしているのだろう…?」と
バランス感覚を失いそうになります。
いくら上司に褒められ賞与が上がっても
「やったぁ!」と誰かと思わずハイタッチしたくなる
充実感はどこにもないからです。

彼女は、そんな自分に納得できず、
個人資産運用専門の証券会社に転職したのです。
この会社は外資系ですが、
顧客満足を第一義に考えて仕事を行います。

決して商品を押し付けて売るようなことはしません。
義理や人情に訴えて買わせることもしません。
短期間で頻繁に売り買いを繰り返すこともしません。

お客様の今後の人生設計を十分にお伺いした上で、
お客様と一緒に資産運用の目標を設定します。
その上で、ポートフォリオを考えます。

運用する金額は、なけなしのお金を
叩いてまで投機に走ることがないよう、
全資産の1/4以内の範囲で行うルールがあります。
さらにアップダウンのリスクが高い株式での運用はせず、
外債などで行うルールもあります。

よって利回りも決して高配当と言うわけではありません。
が、それゆえにクライアントは
「自分の気持ちに合った心地よい資産運用をしてくれている」
「これまで築いてきた資産を安心して守っていただいている」
という感覚を持ちます。
彼女は証券マンとして、その感覚を大事にしているのです。

そんな彼女は自分の仕事についてこう言い切ります。
「証券会社業界には、営業担当者が自分の成績向上のため
お客様に無理やり商品を売る習慣が根強い。
当社が最後の砦にならなきゃいけないと思う」。

さらに彼女の同僚で、山一證券出身者は次のように言います。
「証券業界を自分が変えるつもりでやっている」。
彼女たちが共有しているのは、
「自分たちの存在価値を変える」強い志なのです。

今年は、同社をはじめ、
そのような強い志を持った会社や人が
増えていると感じた年でした。

反面、東芝や旭化成建材の偽装のように
「金儲け第一」のダークサイドが
ますます浮き彫りになった年でした。

一億総活躍の時代は、一億総立志の時代でありたい。
私も皆さんと共にそんな2016年度にしていきたいと思います。

 

V字研メルマガ vol.123 「外国人が爆買いする意外な商品とは?」

2015年12月18日 / 19時15分

今年の流行語大賞に「爆買い」が選ばれましたね。

私は当初、爆買いはデパートかアキバで
行われているのだと思っていました。
ところが、実際はそれだけではありません。
マツキヨやドンキもまた、大変な「爆買い」場です。

彼らが先を競って買っていたものは
おむつにスキンケアと薬です。
お土産品に最適なのだそうです。

ところが先日、セブンイレブンでも爆買があると聞いて
さらに驚きました。彼らのお目当ては、
セブンイレブンにしかない「雪肌粋(せっきすい)」。
コーセーが作ったセブンイレブンのPB商品です。
http://www.sekkisui.com/

この商品には元になる商品があります。
コーセーの「雪肌精(せっきせい)」です。
こちらの商品は、1985年発売の大ロングセラー商品。
美白用化粧水で1本5,000円(200ml)します。
http://www.sekkisei.com/

雪肌精は、中国でも人気です。
が、中国国内での価格は日本以上。
そのため、旅行者のお目当て商品になっていたのです。

ところが、ある台湾人がブログに
「日本のセブンイレブンには、同じコーセーの商品で
雪肌精そっくりの雪肌粋という洗顔クリームがあり、
価格は460円で安い!」とブログに書きました。

そこから「雪肌粋はお土産品に最適!」の火がついて、
明日帰国するという前の晩に、外国人が
セブンイレブンで爆買いする習慣が生まれました。
新宿の店頭には箱積みで置いてある、といいます。

同じコーセーで、名前もパッケージもそっくり。
でも雪肌精は薬用であり、雪肌粋はそうではありません。
また雪肌精には洗顔せっけんはありますが、
「洗顔クリーム」はありません。

が、何よりも日本製であることにこだわるお客には、
それで十分なのでしょう。
ネーミングが中国人に馴染みのある
漢字3文字であることも奏功して、大人気のようです。

価格、パッケージ、ネーミング、販売の場所、販売の仕方…
外国人に売るには、やはり相手の立場に立って、
外国人が買いやすいようにしてあげることが大事なのですね。

同じような話を海外に進出したラーメン店でも聞きました。
今や一杯2,000円超ながら、ニューヨークで
行列ができる店となった博多『一風堂』です。
http://ushigyu.net/2015/01/31/newyork-ippudo/

オーナーの河原さんは、
どうしたら海外でラーメンが成功するか
ずっと考えて、試行錯誤していたそうです。

そして2年かけてその秘訣にたどり着いたといいます。

それは、麺を1/2に切ることでした。
日本人は箸を巧みに使い、麺をすすって食べます。
よって麺が長くても問題なく食べることができます。

ところが、外国人は、箸を使うことができません。
スープを食べるときの食器はスプーンです。
よって、スプーンで掬って食べる、という形にしないと
ラーメンが食べられないのです。

そこで考案されたのが、レンゲを大きくすることと、
そのレンゲに乗るサイズにまで麺を短くすることでした。

この創意工夫によって、日本のラーメンは
ニューヨークで市民権を得たのです。
そして、その気づきのために2年を要する。
この執念が、パイオニア精神なんですね。

今後、インバウンドが増えれば増えるほど、
インバウンド向けの商品需要は増えるでしょうし、
海外での販売需要は伸びるでしょう。

このとき、その国を外国だと思わず、
日本の48番目の県だと思い、その土地の人に合う形で
パッケージ、ネーミング、販売の場所、販売の仕方等を
カスタマイズしてあげること。
そこにヒット商品のヒントがあります。

雪肌粋とNYの一風堂の話を聴いて
元気が出たのは私だけでしょうか?

さあ、あなたの商材をインバウンド用に、
あるいはニューヨーカー用に
カスタマイズすることを考えてみましょう。
そこから、貴社の新たな成長軌道が描けるかも知れません。

 

V字研メルマガ vol.122 「やがて伝説になる講義の4条件」

2015年12月12日 / 10時01分

忘年会やパーティのシーズンになりました。
会いたかった人に再開できるのも、この季節の特徴ですね。
あなたはこの冬、久しぶりにお会いする予定の人はいますか?

さて、私は13年前の受講生と再会することができました。
彼女と私は何の連絡も取っていなかったのですが、
彼女が研修会社の担当者に
「今まで私が受けた研修で、一番印象に残っていて
一番役にたったのは、中堅社員に向けた研修で、
講師は(当時東海総研の)酒井さんだった。」
と言ってくれたのです。

そこでこの研修会社の仲立ちで、
今や大企業の幹部に昇進した彼女と再会したのです。

想いで話に花が咲いた後、私は彼女に
「教えたことで何か記憶に残っていることはありますか?」
と尋ねました。すると、以下のことが返ってきました。

「ソリューション営業とは、
『あなたこうですね。
だから、こうしたらいかがでしょうか?
そのために私は、これができます』
の3行を言う営業のこと。
それがストンと腹に落ちてとても役に立ちました!」

2002年当時は世の中で「ソリューション」という言葉が
勝手に独り歩きし始めた時期。
現場の社員の多くは「ソリューションって何や?」と
戸惑って仕事をしていました。

そこで私が講義で上記のような解説をしたのです。
「これまでの営業はカタログで商品を説明する営業でした。
これは、3行目の『私にはこれができます』だけを言う営業です。
モノがない時代はモノが欲しいからそれで売れたのです。
が、モノがあふれる時代はそれでは売れません」

「お客様は自分にピッタリな商品を探しています。
これからの営業は、これが自分にピッタリなんだ!と
納得していただく営業です。
そのために、商品を提案する前に、
『あなたこうですね』と理解したことと
共感したことを伝えるのです」

皆さん、ふむふむ、頷きながら聞いています。

「では、どうしたら『あなたこうですね』と
言えるようになるでしょうか?」

「それはお客様の話を聴くことです。
商品を進める前に、今、どういうことに困っているのか
悩んでいるのかに耳を傾けるのです。
もしお客様から30分の時間をいただけたら、
せめて2/3はお客様に話していただきましょう」

皆さん、この時間配分には納得ですが、
「自分のお客様はそんなに話してくれないな…」と
不安顔です。そこで私が次のように続けます。

「たくさん話していただける秘訣は簡単です。
2つの言葉さえ、覚えればいいのです。

一つ目は『いかがでしょうか?』です。
商品をザッと説明したら『いかがでしょうか?』と
問いかけましょう。すると相手は必ず反論します。
『間に合っているからいいよ…』『高いなあ…』など。

そしたら二つ目の言葉を返してください。
『と、おっしゃいますと?』。
もし上記のように反論されたら
『間に合っていると、おっしゃいますと?』
『高い、とおっしゃいますと?』…
すると、誰もが一生懸命話してくれますよ。
自分の事情を。それをメモを取ながら、大きく頷きながら聴く。
熱心に聴けば、それに引き込まれるように話してくれます。

聴いた話は『ひと言でいうと…こういうことなのですね』
と、必ず一言集約しましょう。
そして、上記の3行にまとめて提案すれば
お客様は、『なるほど、これが自分にピッタリだ』と
思うはずです。当たり前です。
自分が言ったことばかりが書いてあるのですから」

私は、こんな感じで講義をしていました。
そして、彼女以外にも多くの当時の受講生が
「この3行がとても役に立っている」
「『と、おっしゃいますと』は今も使っています」と
言ってくれています。

そんな長く記憶に残る講義を振り返りながら、
伝説の講義の4条件をまとめてみました。
・時代が求める半歩先のスキル、考え方を伝える
・前の時代と何が違うのか、対比で伝える
・使う人の身になって、使いやすい状態にして伝える
・会話しながら段階的に伝える

教え子という同志が立派に成長した姿を見ながら
今伝えるべきことを、このように伝えられているかどうか。
もう一度セルフチェックしてみようと思いました。

 

V字研メルマガ vol.121 「ものごとが継続する3要素」

2015年12月10日 / 16時12分

Facebookを見ていますと、年末になり、
そこかしこでパーティが開かれているようです。

先日も私の友人が長嶋茂雄と映った写真を
アップしていたので大変驚きました。
よく見ると「東京六大学野球90年記念パーティ」での撮影。

そういえば、彼は東大野球部出身でした。
90年も続くのは本当に凄いことですね!

そこで今回は「継続の秘訣」を考えてみました。
子供のころからサッカーや野球、テニスや楽器演奏等
ひとつの趣味を長く続けている人は大勢います。
そういう人に、「なぜ続いているのですか?」と
尋ねたところ、その理由は凡そ以下の3つに集約されました。

1.教えてくれる先生(メンター)がいる
2.一緒に喜びあう仲間がいる
3.目指すステージ(ハレの場)がある

一定の技術を身に着けるまでは指導者が必要です。
続くか、辞めるかの分岐点は「やりたいけどうまくできない」時に、
その壁を超えるアドバイスをくれる人がいるかどうかです。
それを超えられると面白くなり、さらに成長したい意欲が湧いてきます。

スポーツでも仕事でも、チームプレイの醍醐味は
1+1が2以上の成果を生むところにあります。
上手く行かない時に励まし合ったり支え合ったりしながら
全体のレベルを上げていけると楽しさが加速化します。

そうした活動も、「目指す所」があるから続くのでえしょう。
「あの大会に出るんだ」「あの舞台に立つんだ」という
目標があるから仲間の心も一つになるし、達成感もあります。

先日ある統計でシニアの趣味や習い事が
長続きしない理由が挙げられていました。

第1位は同率で「時間がない」と「技術がない」でした。
第3位は「仲間がいない」でした。
賢明な読者の皆様には、これが上記の裏返しだと
おわかりいただけると思います。

「技術がない」は「教えてくれる先生がいる」の反対です。
「時間がない」は「自分の中での優先順位が低い」からでしょう。
もし「目指すステージ」があれば、優先順位は高くなるでしょう。
この点から考えても、上記3点は
継続の3条件と言って間違いないと思います。

この3つのどれかが欠けると続けるのは難しくなります。
例えば、あなたはなかなかお金が貯まらないな…
と悩んだことはありませんか?

もし、悩んだことがあるのなら、以下の3点に当てはめて
自分を振り返ってみてください
1.お金の貯め方を誰からも教わったことがなかった
2.貯まったことを一緒に喜ぶ仲間がいなかった
3.「〇〇万円貯めて××する!」という目標がなかった

どうでしょうか?どれか該当するものはありませんか?
一つでも該当するのがあれば、
それがなかなか貯まらない理由です。

1が足りなければ、「お金の貯め方」などの本を読みましょう。
2が足りなければ、伴侶や恋人と一緒に頑張りましょう
3が足りなければ、お金の使い道を考えましょう
そうすれば、きっとこれまで以上に貯めることができるでしょう。

教える側の熱い思い、参加する側の熱い思い、
そして、毎年繰り広げられる感動のステージ。
それがあってこそ、ものごとは持続化していきます。

私は自分のコンサルにこの3要素を組み込んでいます。
例えば、会社の営業力の底上げを指導する場合は、
必ずチーム(支店や課、係等の)単位で取り組んでいただきます。

そして、そのチームを指導するメンター役を作ります。
メンター役には、そのチームの上司になっていただきます。
そして、期限を区切り、期末ごとに成果発表会を開催します。

ここは参加者が立つ華やかなステージであると同時に、
各チームの成果を生み出すノウハウをシェアする場です。
「社長賞」「理事長賞」などを設けると大変に盛り上がります。
そして、その年敗れたチームが「次こそは!」と燃えるのです。

東京六大学の伝統行事が続いているのも
この3点が何十年と変わらずに続いているからでしょう。
今年勝ったチームは連覇を目指して。
負けたチームは雪隠を期して。
来年はどんな戦いになるのか、今から楽しみです。

 

V字研メルマガ vol.120 「経営者と妖怪の意外な共通点」

2015年12月2日 / 09時15分

ゲゲゲの鬼太郎の生みの親、
水木しげるさんがなくなりましたね。

私は、鬼太郎ほか妖怪が大好きです。
なぜなら、妖怪は必ず人間を懲らしめる存在だからです。

水木さんが描く妖怪は、
一貫して人間が悪さしたときに登場します。
山を削り、海を埋め立てて都市を作ったり、
ゴミを捨ててゴミの山を平気で作ったりしたときです。

そんな人間を懲らしめるために妖怪が登場し、暴れます。
妖怪は、人間の傍若無人さが生む出す闇が許せないのです。
思わぬ妖怪の登場に弱った人間は、
ねずみ男を使って妖怪に裏取引を持ち掛け、懐柔を試みます。

そんないい加減な人間の姿勢に業を煮やした妖怪は、
ついにブチ切れて暴れまくります。

そこで鬼太郎と目玉おやじの登場となります。
妖怪のやり過ぎを、妖術で止めるのが鬼太郎の役目。
そして「お前の気持ちも分かる。まあ、許してやれよ」と
示談に持ち込むのが、目玉おやじの役目です。

世の中が間違った方向に行くとき、
世直しする存在が必要だと教えてくれたのが水木作品でした。

こんな作品に親しんでいるうちに、
私はいつしか妖怪と同じように世直しに
全力を傾けている存在が大好きになりました。
それは、中小企業の経営者たちです。

自分のクライアントのことを
このように言って恐縮なのですが、
経営者は普通の人種とは明らかに違います。
彼らは、「妖怪」です。
妖気を発している、としか思えない瞬間があるのです。

例えばある靴のチェーン店の社長が
将来は自分の靴店を100店にしたいと語ったことがあります。
そのときはまだ35店ほどの規模で、社員の誰もが
「そんな挑戦は無謀。できっこない」と、
誰も本気で受け止めていませんでした。

ところが社長は本気でした。
後継者である息子の専務が、
「社長、なぜ100店なのですか?」と
尋ねたところ、次のような答えが返ってきました。

「俺は、日本人の靴は、外国人の履いている靴に比べて
ずっと地味だと思う。
もっともっとオシャレになって良い。
オマケに高い。もっともっと安くていいと思う。

が、そんな靴はないから、自分たちが企画して作るしかない。
つまり、プライベートブランドの靴を作るのだ。
が、それはバイイングパワーがいる。
メーカーに作ってもらったものを、
自分たちで買い取って自分たちで売り切る力だ。

それには、今の店の規模では無理だ。
100店必要だ。100店あれば、日本人のために、
日本人に合ったオシャレでリーズナブルな靴を提供できる。
俺はそのために経営をやっているんだよ」

誰も気が付いていなかった
「日本人の靴はダサいくせに高い」という問題。
これに気付いた社長は、その問題解決の担い手となるために、
100店を実現するというのです。

この考えに強く共感した専務は、
以後、この100店を無謀ではなく、
可能だと、自分でも同じ夢を見るようになりました。
そして、自分たちで長期計画を立案し、
現在では、100店を実現するため日々邁進しています。

人が見過ごしている問題に気づき、
その問題を自分ごとと受け止め、
その解決に強い使命感を感じ、
無謀と思える行動を起こして周囲を巻き込んでいく。

水木先生は、「妖怪は平和な時にしか出ないんだよ」と
語っていましたが、平和な時代には
人間は己の欲のまま動き、問題を放置しがちです。
そんなときに、その問題を看過できず行動を起こす存在。

そんな使命感から生まれたのが「妖怪」です。
そして、現実に『世直し特命』で動いているのが経営者です。
経営者は、上記の靴店の社長のような使命感を持ち、
人間の生み出す闇と戦っているのです。

あなたにも、自分の会社の社長が妖怪に見えた
瞬間はありませんか?

そんな妖怪の存在価値を教えて頂いた水木先生。
感謝申し上げるとともに、ご冥福を心よりお祈りします。

 
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企業がそのような100年ブランドへと成長することが当社の理想です。

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