マスコミ取材・講演依頼各種お問合せ03-4455-4688
 
月別記事アーカイブ
 

V字研メルマガ vol.151  「営業マン0人を実現した工務店」

2016年5月25日 / 09時02分

「マーケティングの目的は営業マンを0人にすること」
ドラッガーの有名な言葉ですね。

顧客が本当に求める独自性あふれる商品ができると
顧客はそれを求めて向こうからやってきます。
そうしたらこちらから客を求めて歩く
営業マンは不要です。

コピー機の営業経験がある私は、この言葉を聞いたとき
「うそ!そんなことできるの?!」と思いましたけど
先日、その言葉通り営業マン不要を実現している
工務店を訪問し、目で見て体験して大変驚きました。

その工務店は、浜松市北部にある「都田建設」。
従業員60名ほどの小さな会社ですが、
注文住宅で年間100棟を超える人気ぶりです。
http://www.miyakoda.co.jp/

同社の営業マン0人化の秘訣。
それは同社が本社所在地周辺をひとつの街にしているからです。
そして、そこを訪れる人がひっきりなしにいるのです。

同社は里山の田園風景が残る「ド田舎」にあります。
近くを通る天竜浜名湖鉄道は1時間に1本
1輌の列車が通るだけの所です。

そんな田舎の本社の周辺を、
都田建設は自分の理想の街を目指して開拓していきます。
コンセプトは北欧のスローライフが体験できる場所です。
http://dlofre.jp/

本社の隣は薪ストーブ(暖炉)の専門店です。
暖炉のある暮らしは、のんびり感があって豊かです。
環境にも優しく、室内の空気の循環が自然です。
さらに障碍者の皆さんが削った薪を使いますから
雇用創出にもつながります。
そんな暮らし方を提案しています。

その隣は、北欧のデザイン「マリメッコ」の専門店です。
大変に鮮やかなデザインの生地が多く展示され、
衣装や雑貨、等に用いると暮らしが華やぎそうです。

その隣は、貸農園。
野菜作りがしたい人が、ここへ来て育てています。
その先には、ガーデニングハウス。
おしゃれでかわいいガーデニングツールが多数展示されています。

さらに小さな坂を上ると、そこにはレストランがあります。
私が訪問したのは、月曜日の12時でしたが、
なんと2時間待ちでした。
北欧風デザインの椅子の展示場を兼ねたこの店は、
地元の人や観光客で大賑わいです。

他にも北欧風の雑貨を売る店や、
サンドイッチの専門店などがあり、
ひと回りすると2~3時間は滞在できる街になっています。
この街を、同社は「DLofre’s town(ドロフィーズタウン)」と
呼んでいます。DLofre’s とは、Dream(夢)、Love(愛)、
Freedom(自由)を組み合わせた造語です。

その中に、住宅について学べる学び舎があります。
そこで同社は「失敗しないための家づくりセミナー」他
家づくりや暮らし方のセミナーを開催しています。

講師を務めるのは、同社の設計士たち。
ここで出会ったお客様と家づくりの話を進めます。
また設計士たちは2か月に一度、上記のレストランで働きます。
レストランで働くことで、お客様の暮らしや生活を
肌で感じながら、家づくりに関する質問等に答えています。
それが切っ掛けで、家づくりのオーダーに繋がることもあります。

こんな考え方の工務店は他にはありませんから、
共感した人は設計を依頼する。だから営業マンが0人なのです。

まさにドラッガーが描いた理想の世界ですね。
同社の内山会長は「かつては営業マンを抱えてやっていた。
客先に行って帰ってくる時間が無駄だった。
一生懸命図面を描いて見積もりして、その果てに断られた。
それが嫌だった」と語ってくれました。

我が国はどんどん高齢化し、市民の購買力は落ちています。
ネット通販が普及し、市民個人の調達力は上がっています。
SNSが発展し、広告よりも口コミが信用されています。
見込み客と出会うために人を雇い訓練する時代は
過去のものになりつつあるのだと痛感しました。

あなたがもし経営者やマーケティングの担当者なら
是非、DLofre’s townを歩いてください。
エッジを建てた生き方にきっと共感することでしょう。
そして、「強く必要とされ、選ばれる会社であり続けられる」
ためのヒントが見つかるでしょう。

□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□

2016年6月の公開セミナーのご案内

『売れる営業チームづくり講座』【東京商工会議所主催】

2005年以来春・秋に開催し、
今回で22回目となる人気のロングセラー講座です。
営業マネージャ向けの「燃えるチームづくり」の
酒井流ノウハウを1日のセミナーでお伝えします。

開催:平成28年6月16日(木) 10時~17時

ご興味のある方は下記URLをご覧ください。
http://event.tokyo-cci.or.jp/event_detail-67749.html

□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□

 

V字研メルマガ vol.150  「日本のものづくりを救う『ぶどう戦略』」

2016年5月21日 / 09時05分

日本の完成品メーカーが苦しんでいますね。
三洋にはじまり、シャープ、東芝…三菱自動車…
原因は何であれ、日本を代表する完成品メーカーが
傷ついていくのは残念です。

その一方で部品メーカーや素材メーカーは元気です。
完成品の一部のパーツを生産している
村田製作所や京セラ、ロームは
世界中のあらゆるスマホに必ずそれぞれの会社の
部品がひとつは採用されているといいます。

富士フィルムもフィルム事業が縮小してから、
液晶テレビの偏光板に欠かせないフィルムを生産し、
世界シェア70%を誇っています。
シャープはもちろん、シャープのライバルの韓国や台湾、
中国の液晶テレビメーカーも皆お客様です。

また、富士フィルムはスマホ用カメラのシェアを
オムロンと二分しています。
スマホのメーカーも激しいシェア争いをしていますが、
どちらも自分のお客様の構造を築きつつあります。

私はこのような戦略を「ぶどう戦略」と呼んでいます。
ぶどうはひとつのつるに、多くの実を付けます。
その姿と、特定部品メーカーのひとつの技術が、
いろんなメーカーに採用され
広がっていく様子がダブルからです。

傾いた大量生産、大量消費型の完成品メーカーが
リストラで立ち直ろうとしているように、
最後には人件費の競争に巻き込まれ、
日本企業は構造的に身動きが取れなくなります。

それよりも独自技術を部品化するぶどう戦略は、
ものづくりに情熱を燃やす日本企業の生き方のひとつだと思います。
そしてその生き方が有効なのは、
大手企業や製造業に限ったことではありません。

なんと、テニススクールでも行われていのです。
そこで今回は、岐阜市のテニススクール
「スポーツクラブミニッツ」が行っている事業をご紹介します。

同社の木村社長は、元々はトヨタ系の部品メーカーである
東海理化のエンジニア出身の変わり種です。
そんな彼が、自社が運営するスクールの
コア・バリューに置いているのが「スイングの指導メソッド」です。

木村社長によると、テニスのショットと
サッカーのボレーシュートは、
物理学的に体の使い方が全く同じだと言います。
その証拠に、ジェコビッチやナダル、フェデラーなど
テニスの名選手はサッカーをやらせてもとても上手いでのす。

そこで同社は、強烈な球を打つスイングのメカニズムを
徹底的に解明しました。
そして、その構造がテニスとサッカー以外の
野球のバットスイングやゴルフスイング、
バスケにも共通していることを突き止めたのです。

このスイングを身に着ければ、野球でもゴルフでも
もっと飛距離を出すことができます。
強烈なスマッシュやシュートができます。

次に同社は、このスイングのメカニズムを
「指導メソッド化」しました。
これをコーチたちが習得すれば、
生徒たちにわかりやすく伝えることでき、
飛距離を伸ばしたり、強烈な球を打てるようになるのです。

テニスやサッカー、バスケに関しては、
自社のスクールのコーチに伝授、生徒たちに教えています。
またゴルフに関して同社は、室内練習場を開設。
同社自慢のプロゴルファーのコーチたちが教えています。

また、野球では契約したバッティングセンターに
このメソッドを習得した指導員を派遣し、
子供たちに「飛ぶ打ち方」を教えています。

同社自身で野球チームを持つのではなく、
同社自身でバッティングセンターを運営するのでもなく
「スイングの指導メソッド」というスキルを有する
コーチを育て、派遣しているのです。

この事業の姿は、読者の皆さんには
「スイングの指導メソッド」というつるに、
テニス、サッカー、ゴルフ、野球、バスケなどの
ぶどうの実が成っている姿を連想していただけると思います。

冒頭に紹介した完成品メーカー及びそこに納めていた
部品メーカーは今、大変な状況にあります。
一刻も早く立ち直って欲しいと思うのと同時に、
今一度自社のコア技術を見直して
自社にできるぶどう戦略を考えてほしいと思います。

□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□

2016年6月の公開セミナーのご案内

『売れる営業チームづくり講座』【東京商工会議所主催】

2005年以来春・秋に開催し、
今回で22回目となる人気のロングセラー講座です。
営業マネージャ向けの「燃えるチームづくり」の
酒井流ノウハウを1日のセミナーでお伝えします。

開催:平成28年6月16日(木) 10時~17時

ご興味のある方は下記URLをご覧ください。
http://event.tokyo-cci.or.jp/event_detail-67749.html

□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□

 

V字研メルマガ vol.149  「ラグビー日本代表に学ぶ不可能へ挑む姿勢」

2016年5月13日 / 08時50分

GWも明けていよいよ平成28年度も
勝負ポイントに差し掛かってきましたね!

そんな中、お客様の第51期の経営計画発表会でした。
半世紀を経て新たな門出となる節目の年に
基調講演を依頼されました。

そこで「ラグビー日本代表に学ぶ不可能へ挑む姿勢」の
タイトルでお話しさせていただきました。

ラグビーを題材にしたのは、
同社は大手もひしめく業界の中では中小企業だから。
規模の勝負・コスト勝負では勝てません。
勝負は小回りの良さ=スピードと創意工夫です。

その姿が、「日本ラグビーの歴史を変える」をスローガンに
過去1勝2分21敗と敗北続きだったW杯に挑み、
世紀のジャイアント・キリング
(体格に劣る小さい者が大きな者を倒す)を実現した
ラグビー日本代表に被りました。

そのため、改めてラグビー日本代表のことが書かれた
書籍などを読み返してみたのですが、
その中から、主なポイントを
以下の3つに絞って伝えました。

1)JAPAN WAY
監督のエディ・ジョーンズは日本人らしさを引き出して、
日本人特有練習メニューと作戦「JAPAN WAY」を生み出した。
当社も当社らしさに気づいてそれを活かそう

・日本人らしさ=どんな厳しい練習でも文句を言わず取り組むこと
・練習メニュー=1回1.0~1.5時間の集中力のある練習
 これを朝5時から1日4回
・作戦(JAPAN WAY)
 =体格差を克服するために、相手1人に2人でタックル
 =スピードを活かすためパス:キックの比率を11:1にする
 =セットプレーの成功比率を90%以上に挙げる

2)マインドセット
プレッシャーに負けないマインドの強さは、
日頃の規律から生まれている。
当社もクレドを実践し、お互いを尊敬、信頼し合えるチームを作ろう

・世界一の練習量=「世界で一番練習してきた」と自負が持てるよう
 自分にハードトワークを課した
・選手選び=ハードワークに耐えられる選手だけを選んだ
・規律を重視=挨拶、掃除など正しい生活をすることで
お互いを尊敬し合えるチーム作りをした
・成功ルーティン=どんな環境下でも同じパフォーマンスを
発揮できるよう反復練習を繰り返した

3)監督より高い現場の理想
最後の逆転トライは、現場が、エディが指示する
キックではなく、スクラムを選択。現場が上司より高い夢を
描いて挑戦した結果、勝利した。そこまで現場力を高めよう。

・同点より勝ちを選ぶ=現場の理想の高さ。
本気のスローガンを掲げ「やって来た」という自負が強ければ
勝負ポイントで「守り」より「挑戦」を選択することができる
・真っ向勝負=体格に劣るハンデはスピードと連携で克服できる
・賞賛=「スクラムを選択した選手の勇気を称えたい」と
 エディは言った。リーダーには素直に現場を称える度量が必要

この3つは、マーケティング的に弱者の立場にある企業なら
すべて置き換え可能ではないかと思います。

●あなたの会社には、「〇〇の歴史を変える」を意味する
スローガンはありますか?
●あなたの会社らしさは何ですか?それを活かしていますか?
●それを活かしたビジネススタイル=「貴社WAY」は何ですか?
●マインドセットに繋がる行動指針(クレド)はありますか?
 クレドに書かれたことのレベルを上げ続けていますか?
●現場が自分たちで考え、トップがその意見を聴き、
ディスカッションする機会を与えていますか?
●現場が「任せてほしい」という顔をしたとき、
現場に任せて最後は腹をくくることができますか?

ラスト5分の逆転から学べることは多数あります。
基調講演の最後は上記●の問いへの気づきを
考えていただきました。

あなたの会社でも●の問いについて
考えてみてはいかがでしょうか?

 
各種お問合せ・ご相談

新商品開発、プレミアム人財の育成、営業力強化などのご相談がありましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。
各種お問合せはこちら
マスコミ取材・講演依頼はこちら

株式会社 V字経営研究所

株式会社V字経営研究所は、2014年4月に起業した、次世代経営チームの育成を支援するコンサルティング会社です。 「 事業と人財のV字回復するプログラム、あります 」 をスローガンに、企業の最重要課題である増収増益の実現と人財が育つ仕組みづくりを支援します。また、その実践を通じて社長が右腕と頼む次世代経営チームを育てます。次世代経営チームが強くなれば、今日出会ったお客様と、100年後も付き合い続けることができるでしょう。
企業がそのような100年ブランドへと成長することが当社の理想です。

PAGE TOP