マスコミ取材・講演依頼各種お問合せ03-4455-4688
 
月別記事アーカイブ
 

V字研メルマガ vol.157 『究極の商品』の条件

2016年6月29日 / 08時55分

『究極の商品』の条件

あなたには、新商品を見た瞬間にその姿に驚愕!した
経験はありますか?

私は何度かあります。
子供の頃、家に初めてテープレコーダが届いたとき。
テープが回る姿にビックリ!

ipadを始めてみたとき…!
キーボードが画面に出てきて、入力できた時や
写真を指で大きくも小さくもできたときは大変に驚きました。

そして先日、再び衝撃的な商品を体験しました。
火を使わないタバコです。
当然煙はでません。煙らしきものは出ていますが、
水蒸気だそう。受動喫煙のリスクはありません。

そのため名古屋市では、
道路上の喫煙禁止場所での喫煙もOKなのです。
開発したのはフィリップモリス。
今年になってJTも発売し、現在品薄状態だと言います。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160626-00000002-wordleaf-ind

この商品は、25mmほどのニコチンが詰まったフィルターを
スティック型の専用機に差し込み、スイッチを押します。
すると電気の熱がフィルターに伝わり、
火が点いたのと同じ状態となります。
それを口に咥えると、ニコチンを吸収できるのです。

先日友人に貰って一本吸ってみました(私も昔は愛煙家でした)。
さすがに売れるだけのことはありました。
火のある時と変わらない味!臭い無し!煙無し!
さらに電気の充電が専用機1本に着き2本までという制限があり、
吸い過ぎ防止にもなるという優れモノでした!

そんな進化したタバコに驚愕しながら、
今は亡き三洋電機の「究極への挑戦」を思い出しました。

14年前、三洋電機の洗濯機工場を見学させていただいたときのことです。
この頃三洋電機は「洗剤を使わない洗濯機」を開発し、
大ヒットしていました。
1台25万円前後の、ドラム型洗濯機の走りです。

そのとき聞いた新商品の発想法が実にユニークでした。
同社は、開発スタッフが集まって、マンガ『美味しんぼ』のように
『究極の洗濯機』について話し合っていました。

彼らが考えた「『究極の洗濯機』とは
「洗濯機は電気、モーター、水、洗剤の4つを絶対に使う。
このうち一つを使用しない洗濯機ができたら、
それが究極の洗濯機ではないか」。
という、肝心なものが一つなくても成立する、引き算発想でした。

そして選んだコンセプトが「洗剤」を使わない洗濯機です。
三洋電機は工場が琵琶湖に隣接していて、
当時の琵琶湖は生活排水の汚染が問題視されていました。

「洗剤がなければ琵琶湖がキレイになるのに…」
そう考えていた担当者が気づいたことは、
「なぜ、プールの水はなぜいつもきれいなのか?」
という疑問でした。

それを調べたところ、同社で開発している
プールの水循環システムの効果だということが分かりました。
そこで、その技術を洗濯機に応用し、
「洗剤を使わない洗濯機」ができたのです。

三洋電機は今、ハイアールに吸収され、
『アクア』ブランドを展開中です。
そのヒット商品の「COTON(コトン)」も、
水をなくしたという意味で究極の商品と言えるでしょう。
http://aqua-has.com/coton/

火のないタバコも、たばこに不可欠な要素のひとつである
火がなくても機能する「究極の商品」作りの発想で
取り組んだと思います。

商品開発では、「〇〇の機能を加える」という足し算発想は
楽です。ところが引き算の発想はとても難しい。
ウォークマンも、ipadも、スピーカーのような重要部品はもちろん、
ボタンや消耗品、電源、取説に至るまでどんどん削っていきました。
だからこそ、世間の驚愕と指示を得たのだと思います。

私のクライアントも今、電気が動力源のある商品で
「電気を使わない究極の製品」の開発に挑んでいます。
火のないタバコの成功を見ながら、
業界初に挑むクライアント技術陣の姿をとても頼もしいと思ったし、
私も全力で応援したいと思いました。

 

V字研メルマガ vol.156 『変化への即応力』が勝機を生み出す

2016年6月24日 / 10時47分

今年もあっという間に半年が過ぎましたね。
時代の変化の激しさを感じます。
問題は企業としてその速さに対応できるか否か。
そのスピードがお客様から強く必要とされる鍵ですね。

そこで気になるのが組織の「変化への即応力」です。
変化即応力とは何かあった時に、
リーダーの一声で、今までのやり方を一気に変える力です。

先日、その即応力がものすごく高い会社に出会いました。
スーパーや百貨店に鮮魚売り場を多数展開する鮮魚卸会社です。
店舗はもともときれいなのですが、
同社のオフィス、バックヤード、加工場などが
わずか1か月間に恐ろしくキレイになっていたのです。

前回訪問した時は、事務所や倉庫には、不要物が一杯でした。
それが、わずか一か月間で見事になくなり、
どこに何があるかがすぐ分かる環境に変わっていたのです。

私はとても驚いて何があったのか、常務に聞いてみました。
すると今から20日前に、環境整備を学ぶために
社員30人で『5Sが徹底している』と評判の会社を
見学に行ったのだといいます。

そして、様々な5Sの実践的な取り組み見て、
社長も社員も感激し、翌日から
「できるところから徹底的にやる5S」プロジェクトが
社長の号令で始まったのだといいます。

まず、全店に「5S活動ポスター」を掲示しました。
同社には店舗の販促用ポスターを作成するための
大型の印刷機があり、それを用いて作成したのです。
大変かわいいイラスト入りで、バイトの学生が見ても
5Sのために何をすればいいかが伝わる優れモノでした。

次に、「不要物の撤去」。
昔の販促物や仕事道具など、一気にトラック何台分もの
ゴミを処分したと言います。

さらに、「掃除道具置き場」が見事に整備されていました。
見学先の掃除道具置き場の整理具合が
余りにもカッコよかったので、真似をしたのだといいます。
まさに掃除道具を見ただけで掃除がしたくなる空間でした。

さらに、「社内ブログ」を立ち上げました。
多店舗展開している同社では、本部や他店の取り組みが
出先ではなかなかわかりません。
そこで、5Sを実施した支店が、自店を改善したら
BeforeとAfterの違いが分かるよう写真入りでアップ。
これにより、特定の支店・部門の取り組みを
リアルタイムにシェアできるようになりました。

さらに、社長と現場のリーダー以上の社員が、
「トイレ掃除研修」に参加しました。
これは、掃除による人財育成で有名なイエローハット
の鍵山さんの弟子だった人が開いている研修会です。

社長が必死でトイレ掃除を習う姿に、
一緒に行った部下たちが感動しないはずがありません。
自社に戻った社長以下幹部は、早速トイレ掃除に必要な
道具一式を買い揃え、モチベーションが上がるように並べました。
そして、この研修会には、今後しばらく
社員を派遣し続ける予定だといいます。

これが、同社でわずか20日間で起こったことです。
私はその取り組みの素早さに感心し、舌を巻きました。
一般に変化するスピードには次の5つがあります。
1.情報を入手するまでにかかる時間
2.変化が自社にもたらす影響を測る時間
3.やるかやらないかを決めるまでの時間
4.取り掛かる準備にかかる時間
5.実際に実行する時間
このうちスピードの差を生むのは、2、3、4です。
そしてこの会社の場合は、3と4が恐ろしく速いのです。

その変化即応力の源になったのは、
社長の率先垂範力にあることは間違いありません。
が、その姿を見て全員が一斉に動いたのは、
見学を通じて皆で「ここまでキレイにしたい!」という
共通のゴールイメージを持ったからです。

変化する時の一番の敵は、変化を拒む自分自身。
それを取り除くことができるのは、
「成果を出したい!」強い気持ちと、
「成果を出した経験」だけです。

同社がこのまま5Sを社風にまで高められたら、
「どんな変化にも、自分たちは即座に対応できる」
という自信になり、変化にきちんと対応することができるしょう。

変化の激しい時代の企業の即応力。
あなたの会社は「動いが鈍いね…」と言われていませんか?
もし心当たりがあるのなら、なぜ遅くなってしまうのか、
その原因から見直してみてはいかがでしょうか?

 

V字研メルマガ vol.155 『小さなことを積み上げる』人の条件 ~
小山ロールはなぜロングセラー化したのか~

2016年6月22日 / 08時55分

先号でイチロー選手の
「小さなことを積み上げる力」についてお伝えしましたが、
今回は「目の前の仕事に一生懸命になる」ことが得意の
引き受け型人間にとって重要なことをお伝えしたいと思います。

兵庫県三田市に、エスコヤマという
超人気の洋菓子店があります。社長は小山進さん。
世界最大級のチョコレートの祭典である「C.C.C」で
過去3度世界一に輝いた世界一のパティシエです。

現在、私はある洋菓子メーカーの
V字回復支援コンサルを行っています。
そのため、日本一の洋菓子店とはいかなるものか見ておこうと、
先日、三田市のエスコヤマを訪問しました。

お店は閑静な住宅街の中にありました。
その住宅街の中に、静かに、
しかし人が大勢集まっている場所がありました。
入り口は一目見て30分は並ぶかな…とわかるほどの長蛇の列。
それがエスコヤマでした。

なぜ、エスコヤマにはこんなに人が集まるのかといえば、
ここでしか買えない商品があるからです。
それが、看板商品のロールケーキの「小山ロール」です。

「小山ロール」は一本約1400円。庶民的な価格です。
発売以来、毎日2000~3000本売れています。
小山社長は、どうしたらこのロールケーキが
人気商品でいられるかをずっと考えていたといいます。

そして、得た結論は「味を変えない」でした。
「味を変えない」とは、プレーンしか作らないということ。
小山さんは抹茶味やチョコレート味など味を増やしてしまったら
お客様は短期間であれもこれもと集中して食べてしまう。
そして、一通り食べると満足してしまうといいます。

実際に私は、私の家に限ったことかもしれませんが
数年前に「堂島ロール」を何度も家に買って帰りました。
当時はとても美味しいと思ったのですが、
食べ過ぎたからか、今では家族皆が食べたいと思わなくなりました。

それよりも数か月に一度程度食べて
「やっぱり美味しいなあ」「また食べたい」と、ユーザーが思う。
そういう関係にするには、味の種類を増やさず、
店も増やさず、「ここでしか売れない状態」にするのです。

小山ロールは三田の店でしか買えません。
また、並ばずに買おうとしたら、4日前までの事前予約が必要です。
4日前までに予約し、当日の決まった時間に受け取るのならば、
並ばなくてOKです。

私は、この日の4日前に10本予約しました。
10本受取り、その多くを近所の友人に配りました。
彼らは、口々に「美味しい」という感想をいただきました。
そして、今「また食べたいなあ」という感情を抱いています。

小山さんの狙い通り、限定するから潜在的なニーズが生まれます。
SNS上で「ついに食べました!」と話題にもなります。
あれこれ一気にヒットを狙うよりも、
一発の本気を徹底的に大事にすることが、ロングセラー化するのです。

小山さんは著書『「心配性」だから世界一になれた』の中で、
「夢も大事だけど、目の前の仕事をひとつひとつできるように
なっていくことのほうが大事なんや」
「日々の小さな目標を達成する繰り返しで到達するゴール、
それが夢だ」と語っています。

この言葉から、彼がイチロー選手と同じ
「引き受け型人間」だとわかります。
そんな彼には、様々な人からの「こうしたらどうか」という
「こうしてほしい」というオファーや要望が
次々届いていることでしょう。

ただいいくら「引き受け型人間」でも、
それらを皆引き受けていたらパンクしてしまいますし、
自分を見失うリスクがあります。

そうならないように、多くのオファーの中からでも、
「やる」ことと「やらないこと」を選別する。
そのためにYESとNOを分ける明確な軸を持つことが、
「引き受け型人間」には不可欠なのです。

開拓型人間には最初からゴールと言う軸がありますが
引き受け型人間は、成長しながら軸をしっかりと作って
創っていかねばなりません。
その軸が理念であり価値観なのだと思います。

私は典型的な「引き受け型人間」ですが、
念願の小山ロールを頂きながら、
自分のぶれない軸を大事にしていきたいと思いました。

 

V字研メルマガ vol.154 『小さなことを積み上げる』
~イチロー選手のひたむきな生き方から学んだこと~

2016年6月17日 / 14時33分

イチロー選手が日米通算で4257安打を放ち、
世界で一番ヒットを打った人になりました。
素晴らしいですね!今までもそうでしたが、日本人の誇りですね!

そんなイチロー選手に私は大切なことを教えられました。
それは「壮大なビジョンがなくても生きる価値がある」ということです。

世の中には、将来の夢が鮮やかに描ける人がいます。
一方で、そういうのは苦手だ…と言う人がいます。

描ける人を「開拓型人間」と私は呼んでいます。
この人は、どんどん未来の光景が頭に浮かんでしまうのでしょう。
浮かんだら、どんどん人に話す。そして、巻き込んでいく人です。

やりたいことが明確で、「夢に日付を」というタイプの人です。
他人にわかりやすく、人を巻き込んでいくので
「経営者やリーダーに向いている」と思われています。

逆に、夢を描くのが苦手な人は、
実は目の前の課題を解決に全力を尽くすは得意だったりします。

派手さはなく目の前の人を喜ばすことに一生懸命に取り組む。
その依頼が難易度の高いものであっても、
自分がどれだけ忙しくても、それを自分への試練だと思い
睡眠時間を削ってやり切る。

すると、仕事を依頼した人はその仕事ぶりに感心し
「彼はなかなか役に立つ人だ」と評価します。
そして、より難易度の高い仕事が発生した時に
「この仕事を彼に頼んでみようか」と声がかかるようになります。

その仕事を苦労しながら成し遂げると、
「彼はあの大きな仕事に携わった人」となり、
以後、グンッ!と信用が増します。

この信用が、次の仕事を次の仕事を呼び込みます。
彼はこれまでと同じように真摯に仕事に取り組みます。
その成果に感動した人が、また依頼してきます。
そして、またしてもその仕事に感動します。

こうして彼は多くのリピーターに支持されます。
こういう人を、私は「引き受け型」の人だと命名しています。

そんな「引き受け型」の人は、寡黙であることが多く、
周囲からわかりにくいため、開拓型の人財と自分を比較して
「自分は経営者に向いていないのかも…」と
考えている人が少なくありません。

が、引き受け型の人は必ず優れた技術を持っています。
そして、数年後には「ここまで技術のレベルを上げたい」と
目指す境地があり、それに向けて日々精進している人が殆どです。

この生き方は十分にビジョナリーだと私は思います。
そして、イチロー選手は典型的な「引き受け型」の人だと思います。
彼は新記録樹立後の記者会見で4257安打について
「そこにゴールを置いたことはない」と語りました。

彼が公言している未来と言えば、
「50歳まで現役」ということぐらいです。
実際に彼に日付を入れた夢があるのかわかりませんが、
彼にしか見えない技術的境地があるのは確かでしょう。

引き受け型の人は、そこを目指していればいいのです。
5年程度先に、自分たちは誰のどのような要求に
応えられるようでいたいのか。
それにこたえるために、
自分たちの技術水準をどこまで高めればよいのか。

それを目指していけば、開拓型の人と比較して
「他人がワクワクするような壮大な夢を持っていない」
自分に劣等感を持つ必要はないのです。

イチロー選手は、「小さいことを積み重ねるのが、
とんでもないところへ行くただひとつの道だと思っています」
と語っています。

夢を描くのが苦手な人は、だからこそ
目先のことに集中できることを自分の強みだと認識し、
更なる高みを目指して、自分の固有技術に
磨きをかけて行けばいい。

その生き方を貫くイチロー選手には、
是非、50歳まで現役で頑張ってほしいと思います。

 

V字研メルマガ vol.153 『伝説を受け継ぐ者の挑戦』
~7年ぶりのビール「アサヒ ザ・ドリーム」開発物語~

2016年6月15日 / 08時55分

『伝説を受け継ぐ者の挑戦』
~7年ぶりのビール「アサヒ ザ・ドリーム」開発物語~

ラグビーの五郎丸選手!
彼をCMで見かけない日はありませんね。凄い人気です。
私は彼を見ると「挑戦せよ!」のメッセージを感じるのですが、
いかがでしょうか?

さて、そんな彼のラグビーでのシーンが堪能できるのが
アサヒが出した7年ぶりのビールの新商品
『アサヒ ザ・ドリーム』のCMです。

ビールの新商品は毎年出ているイメージがありますが
近年は発泡酒や第三のビール、またはドライの
「ドライプレミアム」や「ドライブラック」のような
シリーズ商品ばかりで、本格派は7年ぶりなのです。

先日、このビールを開発したマーケティング責任者に
お会いし、直接お話を聴く機会がありました。
その緻密なマーケティング戦略に大変感動したので、
今回はこの商品の開発物語から学んだことを紹介します。

同社が、発泡酒等に比べて値段が高いビールに回帰したのは
発泡酒等には興味がなく、飲むならビールだけと言う
「ビールのみ飲用」する人が増えているからです。
2010年ごろは「ビールのみ飲用」者が全体の23%でしたが
2015年には30%を超えています。

私など安い酒しか飲まないのですが、
そういえば私の義父は頑なにヱビスしか飲みません。
そんな「ビールのみ飲用」者をターゲットとしたのが
今回の企画です。

コンセプトは「究極のコクキレ」+「糖質オフ」。
「コクキレ」とは「キレ」+「コク」。
「キレ」のあるビールと言えばドライですが、
「コク」と言えば、キリンやプレモルです。
その要素も取り込んでしまう、
「究極にうまいビールをつくる」発想です。

なおかつ、近年は「糖質オフ」とか「ゼロ」といった
オフ・ゼロ系ビールがここ5年間で
全体の21%まで伸びています。
健康のことを気にしている人が現在は60%超。
「体のことを気にせず飲みたい」ニーズを加味したのでした。

このコンセプトの受容性調査をしたところ、
「おもしろいし試したい」「すごい期待できる」
「わかりやすくて印象に残る。何より美味しそう」
「ドライとの違いがどれくらいなのか興味深い」
など、絶大な期待感があることがわかりました。

そこで原料配合技術とコク感を実現し、
仕込み・発酵工程で極限まで糖質を消費することで
糖質オフを実現したのが「アサヒ ザ・ドリーム」です。

発売は2016年3月。それに先立って1月には広報発表し、
2月には100万人に試飲してもらう
「究極のコクキレイベント」を開催。
発売日に一気に売上げが立つ
「店頭垂直立ち上げ」を仕掛けました。

その後、同社は以下のデータを取り続けます。
・累積トライアル率(試しに買う人の割合)
・累積リピート率(続けて買う人の割合)
・スーパードライとのカニバリ率
(ドライからドリームにスイッチした客の割合)
・第三のビールから定番ビールへの移行割合
・ドリーム全体へのユーザー評価、中身の味の評価
・SNSでのツイート数
・ユーザーの継続購入意向調査
(特に機能性飲料利用者)

そして、これらの調査で予測値を超えることで
成功を確信したのです。

この話を聞きながら、とても感心したのは、
コンセプト開発から発売後に至るまでの
データの活用量。すごい仮説検証力で、
勘のままやったことはひとつもない、という印象です。

また、データで検証すると常に課題が見つかります。
その課題を開発・生産・マーケ・宣伝・営業等の部門で
共有していれば、部門間で手柄を取りあうようなことは
まず起こらないでしょう。

逆に「累積トライアル率」が高いのは、宣伝部の努力
「累積リピート率」が高いのは、営業と生産の努力
「スーパードライとのカニバリ率」が低いのは
開発の努力…など、それぞれの努力が見える化され
お互いを讃え、結果的にブランド力を高めることができます。

「アサヒ ザ・ドリーム」は、ドライ発売以後に入社した人たちが、
社内に新たな伝説を創ろうとして、誕生した挑戦ビールです。
CMメッセージの「さ、ビール好きの人たちを驚かせよう」は
自分たちへのメッセージだったのでしょう。

良い時代に生まれた私たちは、
誰もが「伝説を受け継ぐ者」と言えるでしょう。
是非このビールを飲みながら「伝説の後を受け継ぐ者」の
挑戦心と夢をじっくり味わってみたいと思います。

 

V字研メルマガ vol.152 「圧倒的な『おもてなし』で愛される会社」

2016年6月4日 / 08時50分

最近、「おもてなし」は企業戦略の一部だと感じます。
優れた「おもてなし」を受けると、
ああ、この会社はほかの会社と違う!と感心します。

そして、「また、次も利用しよう!」と思い、
実際にリピータになります。
SNS等を使って「皆に伝えよう!」と思い発信。
次に行くときは仲間を誘っていきます。

そこでご紹介したいのが「おもてなし」で
圧倒的な違いを出している日本ウエストン株式会社です。
http://www.weston.co.jp/

同社は工場で使うウエス(雑巾)のリサイクル企業です。
ビジネスモデルはダスキンの玄関マットと同じです。
自社のウエスを契約している工場に貸しだし、
使用後のウエスを回収してクリーニングし、また貸し出す。
そのリサイクル料をいただくビジネスです。

工場の油汚れには多数の金属片が含まれます。
同社はその金属片を丁寧に取り除きます。
それを再利用することで、
お客様は自らウエスの調達、管理をせずとも、
いつでもキレイで安全なウエスを調達できます。
そして、環境保全活動にも貢献できるのです。

ただし、こうしたリサイクル業の営業は厳しい。
お客様からすれば、利益を生まないウエスの調達費は
安ければ安いほどいい。

そこで同社はお客さまからリピートオーダーを得ようと
お中元やお歳暮を贈りました。
とこtろが、昨今の大企業はそのような慣習を嫌います。
「当社は虚礼廃止ですから」と送り返されてしまいました。

私にも同じ経験がありますが、
B2Bの世界で贈ったものが返ってくるのは辛いものです。

同社はどうしたらよいかと思案しました。
そんなある日、お客様が同社の視察に来られました。
その日はとても暑い日でした。
そこで、見学に来られたお客様の名前入りの団扇を作成し、
お渡しして使っていただきました。

お客様はその団扇を大変気に入って会社に持ち帰りました。
そして自社内で使っていると、同僚たちから
「それどうしたの?名前入りの団扇、いいなあ、
どこで創ったの?自分も欲しいなあ」と言われたのです。

この話をお客様から伝えた聞いた日本ウエストンは
「これだ!」と気づきました。
贈り物はダメだけど、団扇のような名前入りのグッズは
とても歓迎されるのです。

それ以来、同社は様々なおもてなしグッズを
本気で創るようになったのです。

このおもてなしが凄いので、先日も約30人の
同社の仲間と見学させて頂きました。
http://westonceo.cocolog-nifty.com/blog/2016/05/v-5ed2.html
そして、工場見学の後、
以下の名入れグッズや、写真を頂きました。

・案内パンフ(私の個人名入り)
・個人名入りペットボトル
・個人名・私の会社ロゴ入りスリッパ
・個人名入りコースター
・個人名入り歓迎メッセージつきランチョンマット
・個人名の刺繍入りおしぼり
・個人名・私の会社のロゴ入り栄養ドリンク
・個人名・集合写真入り来社記念新聞
・個人名を用いたポエム(色紙)

とくに最後のポエムは圧巻です。
私がもらったポエムは以下です。

「酒」造りの如く妥協無しの指導
「井」井と独自性を出し敵を凌駕し
「英」知を尽くし詳細な経営分析
「之」、未来への希望営々と働き
「様」々な活動でV字回復請負人

参りました。これを30人全員、
ひとり一人の名前と仕事内容に合わせて作成しているのです。
仕事内容は、ひとり一人の会社の
ホームページを見て推測していました。

ここまで個人に焦点を当てられると、
嬉しさを通り越して驚くより他ありません。
「日本ウエストンさんは凄い!」とSNS等で
発信してしまうのです。

が、このような最高峰の事例を見ると、
大事なことはテクニック的なことではなく、
相手に純粋に関心を寄せて、歓迎の準備をすること。
そして、来場時には元気で気持ちの良い挨拶で迎え
全力で手を振ってお見送りをすることだとわかりました

なお、日本ウエストン株式会社は
グループ会社の社会福祉法人清穂会の以下のサイトで
名入れグッズの注文受付を行っています。
興味のある方は是非問い合わせてみてください。
http://www.seisuikai.or.jp/33alacarte.html

□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□

2016年6月の公開セミナーのご案内

『売れる営業チームづくり講座』【東京商工会議所主催】

2005年以来春・秋に開催し、
今回で22回目となる人気のロングセラー講座です。
営業マネージャ向けの「燃えるチームづくり」の
酒井流ノウハウを1日のセミナーでお伝えします。

開催:平成28年6月16日(木) 10時~17時

ご興味のある方は下記URLをご覧ください。
http://event.tokyo-cci.or.jp/event_detail-67749.html

 
各種お問合せ・ご相談

新商品開発、プレミアム人財の育成、営業力強化などのご相談がありましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。
各種お問合せはこちら
マスコミ取材・講演依頼はこちら

株式会社 V字経営研究所

株式会社V字経営研究所は、2014年4月に起業した、次世代経営チームの育成を支援するコンサルティング会社です。 「 事業と人財のV字回復するプログラム、あります 」 をスローガンに、企業の最重要課題である増収増益の実現と人財が育つ仕組みづくりを支援します。また、その実践を通じて社長が右腕と頼む次世代経営チームを育てます。次世代経営チームが強くなれば、今日出会ったお客様と、100年後も付き合い続けることができるでしょう。
企業がそのような100年ブランドへと成長することが当社の理想です。

PAGE TOP