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V字研メルマガ vol.162 『社員の当事者意識を強くする方法』

2016年7月30日 / 08時55分

甲子園への県予選真っ盛りですね!
そんな中で、驚くべき事件が起きました。
佐賀県の龍谷高校が、準決勝まで進みながら辞退したのです。

原因は一部選手の喫煙でした。
準々決勝前に部室で吸っていて、火事になり発覚。
高校生にあるまじき行為、ということでしょう。

「甲子園は行くところではない。呼んでもらうところだ」
これは、甲子園の常連校である新潟明訓高校の監督の言葉。
その意味は、「甲子園に行けるのは、
野球の神様に認められた人だけ。
いくら野球のスキルが高くてもいくことは出来ない…
野球の神様は、人一倍熱心に練習し、
周囲への気配りができる球児だけを呼ぶ」というもの。

ここでいう周囲への気配りとは、
タバコを吸っている仲間に対し、
「おい、止めろよ」と誰も注意できなかったのかな?
ということです。見て見ぬ振り、というやつですね。

こういう考え方に立てば、凡そ同校は
それができていなかったわけで、辞退も頷けます。

近年は、この「見て見ぬ振り」というものが
会社の中でも目につきます。
誰かが会議でしょぼい発言をする。
成果発表会で、成果とは言えないような発表をする。
あるいは、やるべきことをちゃんとやっていない。
ルールを守らず、人目を盗んでコソコソやっている。

そうしたことに対して、口酸っぱく
「おい、それは違うだろう」と言う上司や同僚がいなくなり
妙な甘さが会社を支配しています。

原因は理想の引くさから来る危機意識の低さでしょう。
理想が低いから、他人の行為を自分ゴト化できず、
あいつがサボっていてもまあ、いいやと思ってしまう。

では、これをなくし、組織全体の危機意識を強くし、
皆が当事者意識を持つにはどうしたらいいでしょうか?
私が考えるマネジメント上の施策は4つあります。

第一は「何のための仕事か」意味づけをすることです。
目的を理解すれば、人は目的に適うように行動を変えます。
上記の新潟明訓の「甲子園」への意味づけがこれです。
おそらく同校では隠れタバコのような事件は起きないでしょう。

このような目的を伝え、実現したい目標を示すこと。
そして、頑張れば届くが、自分たちの取り組み方次第で
届かないこともあり得るという危機意識をつくることは
トップの重要な役目です。

第二は、ひとり一人に役割を与えることです
目標達成に向けてひとり一人に役割(責任)を与えて、
目標達成のためには「あなたの役割が重要なんだ」と
しっかり教えることです。

無関心は多くの場合、直面している危機について考えたり、
意見を求められたり、語り合う機会がなく、
一方的に降りてくる指示命令への無意識な反発です。
人は責任を与え、その重要度を知れば丁寧になります。

掃除を一生懸命やっている帝京大ラグビー部では、
部を運営する上での役割分担がしっかりできています。
ひとり一人の参加意識の強さが、チームの強さを生んでいます。
(メルマガ2016年1月13日号 No.127)
http://vjiken.jp/info-blog/?p=9044

第三は、成果確認、そしてフィードバックです。
そうした役割に対して、どのくらい責務を果たしたか、
きちんと評価することです。

評価では「やった者負け」にならないよう注意します。
ちゃんとやらない人をOKしてしまうと、
一番スポイルされていくのは、ちゃんとやった人でしょう。
その人は、「あの程度で評価されるなら、私はもう頑張らない」と
言い出すかもしれません。

目的-目標-役割-評価-フィードバックの流れを創りましょう。
フィードバックとは、評価に納得してもらうことと、
次に向けた改善点を伝えることです。
このときは、「次こそ!」と動機づけることが大切です。

第4は連帯責任です。
万が一誰かの不始末が発生したら、
そのときは連帯責任を取ると言うことです。
五輪のロシア陸上チームも同じです。
チームプレイは掛算です。誰かが0点だったら0点なのです。

連帯責任は厳しいですが、
これにより龍谷高校のみならず、
全国で喫煙他にモラルの乱れついて
お互いが注意し合う当事者意識が強くなればいいなと思います。

 

V字研メルマガ vol.161 『ワンピース』のルフィに学ぶ理想のリーダー像 

2016年7月27日 / 08時55分

『ワンピース』の新作映画が劇場公開されました。
ワンピースは『少年ジャンプ』に1996年から連載され、
これまでに総計3億冊以上の単行本が売れた
尾田栄一郎氏作の大ロングセラー漫画です。

私はワンピースの主人公ルフィに、
今日の理想のリーダー像を重ねます。
管理者研修や、リーダー研修では必ず
受講者に対し「ルフィのようになってください!」と伝えます。

ルフィは「麦わらの一味」と呼ばれる海賊団の船長です。
「麦わら」とは、彼が麦わら帽子を被っていることに由来します。

麦わらの一味にはいろんな仲間がいます。
剣術の達人、航海士、料理の達人、うそつきの達人、
医師、船大工、考古学者、演奏家などです。
彼らはそれぞれ自分の夢を持っています。
その実現のため、グランドラインというゴールを目指して旅します。

ルフィの夢は、「海賊王になること」。強い野心家です。
そして、ルフィの特徴はケンカに強いことです。

が、ルフィの特徴はそのくらいです。
彼は船長ですが、自分では船の操作も地図を読むこともできません。
仲間の力を借りなければ、船を進めることができないのです。
それゆえに、ルフィは部下たちに指示命令したり、
自分への絶対服従を要求したりしません。
日常でも戦闘の場面でも、彼は常に仲間の自主性に委ねます。

そんな彼がなぜリーダー足りえるかと言うと、
仲間に対したったひとつのことを、約束をしているからです。

ルフィには数々の名言がありますが、
彼は仲間に対し次のように言っています。
「俺は剣術も使えねェんだコノヤロー! 航海術も持ってねェし!
 料理もつくれねェし! ウソもつけねェ!
おれは助けてもらわねェと生きていけねェ自信がある!」

これに対し、彼の敵が反論します。
「そんなプライドもクソもねェ
てめェが一船の船長の器か?てめェに一体何ができる?」
これに対し、ルフィは堂々と答えます。
「お前に勝てる」

仲間がピンチの時、「助けて」の声を聴くと
彼は「当たり前だ!」と言って助けに行きます。

彼にできる約束は、常に仲間の言うことやすること
仲間の可能性を信じること。
そして、強い腕で仲間を守ってあげることなのです。

この漫画の読者の中心層は20〜30歳代の若者たちです。
彼らが、このようなリーダーに共感するからこそ、
累計3億冊も売れているのです。
そこで、ルフィの行動から読み取れる
今日のリーダー像を以下にまとめてみました。

「リーダーは夢を持つべきだ。
夢があれば、周囲がその夢に共感する人に変わる。
また、同じように夢を持った人が集まってくる。

が、リーダーは完ぺきな人間である必要はない。
むしろ、自分が欠点だらけであること堂々と晒していい。
『できないから助けてほしい』『わからないから教えて欲しい』
どんどん、自分の欠点を埋めてくれるよう部下に求めればいい。

部下たちにそのスキルを如何なく発揮する場を与える。
するとそれぞれが組み合わさって、1+1が3にも10にもなる。
そのように個々人のスキルが創発して、新たな力が生まれるような
場を創り、提供する。

そして、何があってもその場に集う部下を守る。どんなにミスをしても
「お前を、信じる」と言って、機会を与え続ける
リーダーに必要なのは『夢見るチカラ』『場を作るチカラ』
『仲間を守るチカラ』なのです」」

問題が複雑になり過ぎて、ひとりの指揮ですべてが
良い方向に向かう時代は終わりました。
ルフィの敵は、ひとりが絶対的な支配権を握り
旧式型のリーダーのチームばかりです。
そのようなチームは、常にそれぞれが
自分のスキルを発揮しあう麦わらの一味に敗れ去ります。

そんな時代のリーダー像が愉しめる映画『ワンピース』。
全82巻の漫画と合わせて、貴方も楽しまれてはいかがでしょうか?

 

V字研メルマガ vol.160 『コンペ負けゼロ。100戦100勝の工務店』

2016年7月20日 / 08時55分

私には建設業のクライアントが複数います。
社員さんたちは何とか目標達成したいと頑張っています。

しかし、なかなか成約には至りません。
一番残念なのが、図面出して話を詰めていきながら、
最後に他社で決まってしまうことです。
コンペですから100戦100勝は無理だと承知しています。

が、渾身のプランであるにも関わらず、
最後の最後で負けると本当に悔しいものです。
これまでの努力が一文にもなりませんし、
何より、従業員のモチベーションが下がってしまいます。

ところが、業界にはコンペ負けゼロ。
100戦100勝の工務があります。浜松市にある都田建設です。
同社のことはこのメルマガの151号に
「営業マン0人の工務店」としてその魅力をお伝えしました。
今回はその続編で「失注ゼロ、値引き要求ゼロ」を実現した話です。

なぜそれが可能なのか?
それは受注に至る仕組みにあります。

同社も昔は、普通に営業をしていました。
しかし、コンペに負けることが多く、
営業活動に充てた時間とコストが
無駄になっていく虚しさを感じました。

そこで同社は家を提案する前に、まず自分たちの
家づくりに対する考え方や価値観を
理解してくれるお客とだけ付き合うことにしました。

例えば、同社の家は壁にサイディングは用いません。
このことについて同社はホームページで次のように語っています。

「塗り壁や天然木、そして金属など窯業系サイディング以外で
外観を構成していくことを得意としています。(中略)
素材の経年変化を価値あるものと捉え
それを美しく維持できる本物を厳選して選びます。
時間と共に変わっていく意匠、時間が答えを出す本物、
維持・保全の中で長く美しく愛することができる素材を
丁寧に使っていく住まいづくりをしていきます」
http://www.miyakoda.co.jp/quality/wall/

この外壁へのこだわりは、
同社の「この会社で家を建てて本当に良かった」と
お客様に喜んでいただきたい。それには、建てた後からが
本当のお付き合いが始まり。
建て後に価値があがる家づくり=ライフスタイルの提案に
力を入れている」ことの表れの一つです。

このような考え方が同社にはいくらもあります。
そこで、それらを家づくりの前に伝えるための無料セミナーを
毎月2回開催しています。以下はそのメニューです。

●倒産しない会社を選ぶ9つのポイント (家づくりセミナー)
●誰も知らない土地情報を手に入れる秘訣
(土地探しで失敗しないセミナー)
●8500人の子育てママが重視したこと
(子育てと子どもの感性を育む家づくりセミナー)
●間取りの成功例と失敗例(プランづくりの秘訣セミナー)
●シックハウスがない健康な家(木の家を知るセミナー)

こうしたセミナーは、他の工務店でもやっています。
開催すれば、見込み客がきます。
そして、他の工務店はすぐにその見込み客に営業をかけます。

ところが、同社はそれをしません。
ただし、別のセミナーの案内をします。
すると、興味をもった見込み客が、そのセミナーにも参加します。
さらに別のセミナーにも参加します。
家創りには多くの情報が必要で、学ぶことがいくらもあるからです。

都田建設は、見込み客がセミナーに3回来てくれたら
そこではじめて再来店のアポを取ります。
この見込み客は3回もセミナーに来る人ですから、
都田建設で家を建てる意欲満々。

すると、設計契約後のキャンセルゼロ、
コンペ負けゼロが実現するのです。
その上、値引き要求をする客もゼロになったのです。

同社の内山会長は、この仕組みを創ってから、
社員のモチベーションは非常に高くなったと言っています。
そして、お客様のために全身全霊を捧げるようになり、
益々お客様に好かれる好循環を生んでいます。

豊臣秀吉のことを描いた小説の中で、
秀吉は近習の者に「戦は勝ちに行くところではない。
価値を確認しに行くこところだ」と言ったと言います。
同社にとって見込み客へのプレゼンテーションは、
まさに「勝ちを確認する場」なのです。

こんな仕組みを創れたら、どれだけ経営が面白くなるでしょうか?
是非自社に置き換えて考えてみたい課題ですね。

 

V字研メルマガ vol.159 『リーダーシップ論は松下幸之助で十分』

2016年7月9日 / 08時55分

先日、京都駅前にある松下記念館に行く機会がありました。
理念経営の第一人者である窪田貞三先生が主催する
「理念経営研究会」がそこで行われたからです。

そこには幸之助翁のエピソードが
数多く展示、貯蔵されています。
今のビジネスマンにも学びになるものばかり。

私は、そのとき館長や資料館でお伺いした話を、
早速、幹部社員研修ネタに用いています。
例えば、先日ある大手金融機関の部長研修を行ったのですが、
以下のようなエピソードを題材にさせていただきました。

****引用文ここから****************

「ところできみ、学校はどこを出ているのや」
「はあ、神戸高商(現:神戸大)を出ています」
「そうか、神戸を出て、うちに入ってくれたんやな。
それじゃあきみ、なぜ神戸高商を出ることができたんや」
「そうですねぇ、一つは父親がある程度
金をもっていたからだと思います」
「うんほかに何かないか」
「もう一つは私の成績がそこそこだったこと。
この二つが大きな要因だと思いますが…」
「そうか、もうないか」
「…」
「きみ、その学校はだれが建てたんや。
まさかきみの親父さんが建てたんとちがうやろ。それは確かに
きみの成績もよかったし、親父さんがある程度金をもっていたから
学校へ行けたわけやけれど、その学校はいったいだれが建てたんや。
国が建てたのとちがうか。国が国民の税金で建てたのやろ。
その税金はといえば、きみと同じ年で、
小学校を出てすぐに働いている人たちも納めている。
ということは、きみが学校を出られたのは、
きみと同年輩の人たちが働いて学校を建ててくれたから、
ということにもなるな…ちがうか」
「そのとおりです」
「そうするときみは、小学校を出て働いている人たちよりも、
数倍大きい恩恵を社会から受けていることになるが、
きみ、それはわかるな」
「はい」
「とすれば、きみはそういう人たちの
数倍のお返しを国なり社会にしなくてはいけない。
ぼくはそこのところが非常に大切だと思うんやが、どうやろ」
「確かにおっしゃるとおりです」
「きみ、ほんとにそのことがわかるな」
幸之助は念を押すように問い返すと、こう続けた。
「それがわかったらきみ、今晩すぐ電車で名古屋へ行ってくれ。
きみに名古屋の工場長をしてもらおうと思うんや。
それがわかってさえいれば、きみは工場長がすぐにできる」
(出典「エピソードで読む松下幸之助」PHP研究所)

****引用文ここまで****************

そして私は、受講生に次のような問を出します。
問1 あなたが共感したことを書いてみましょう
問2 なぜ、幸之助は「感謝の心を持つ人は、
工場長ができる」と言ったと思いますか?

この問2の答えを、受講生同士で
グループディスカッションしてもらうのです。
いろんな意見が出ますし、正解はありません。
ただ、少なくとも気が付いて欲しいことがあります。

1.部門長は、「社会にお返しをする」感覚で仕事をすること。
恩返しの感覚を持つことで
「この部門は社会の役に立つ商品を提供するためにある」の
自覚を強く持つことができます。自社が儲けるためではなく
「お客様の笑顔のために」の想いを一層強くできます。

2.部門長は、気づく人であること
部門長が感謝の心でものごとを見ると、
その場にいないけど、様々な準備をしてくれる人、
片づけをしてくれる人など陰で頑張っている人に
想いを馳せることができる。
そして、ごく自然に声がけすることができる

3.部門間の連携が良くなる
部門が上手く回るかどうかは、
部門間連携がスムーズに進むかどうかにかかっている。
感謝の心があれば、お互いを認め合うことができ、
コミュニケーションが活発になる。感謝の心は、連携を強くする

ひと言でいえば、感謝は「貢献意欲」と「気づき」と
「連携」を生む源泉と言えるでしょう。
このことにディスカッションしながら自分で気づくことで、
とても学びの多い研修を実施することができました。

リーダーシップ本は山ほどこの世にありますが、
ドラッカーも心酔したという幸之助翁を学ぶだけで
充分ではないかと思います。
窪田先生は経営の経はお経の経であり、
本質を営むことだと教えてくれましたが、
学もなく病弱だった彼のハンデを背負い克服する生き方は、
まさに「経営の神さま」そのものだったように思います。

そんなネタが日本一豊富な京都駅前の松下記念館に
あなたも行かれてみてはいかがでしょうか?
http://matsushita-library.jp/


理念経営研究会の公開講座に登壇します!
テーマ『理念経営における新しいチームのあり方』

この講座は、理念経営の第一人者であり、
理念経営研究会理事長の窪田貞三先生とのコラボです。
4月に行われたセミナーでは100人以上の人が集まりました。
講義&窪田理事長との対談で
強い経営チームのあり方についてお話しします。

8月4日(水)18:00~20:10
愛知産業労働センター(ウインクあいち)902号室にて。
開催要領は下記です。参加費1名6,000円

理念経営研究会の公開講座に登壇します!【 8月4日 】 詳細はこちらです。


 

V字研メルマガ vol.158 『英国のEU離脱~経営者の受け止め方』

2016年7月2日 / 08時58分

英国のEUの国民投票。その影響が連日報道されています。
どのような影響があるのか、予断を許しません。

最近はクライアントの役員の皆さんと話していても
この話題ばかりです。
そこで今回は、この事件がビジネスの現場に
どんな影響を落とすのか、現場の声をお伝えできればと思います。

あの選挙の結果が出た当日、
私は家電製品の部品メーカーにいました。

社長と話をしていて昼頃「離脱側が勝利!」と出たときは
「これで家電メーカーが喜ぶかも」と話題になりました。
家電業界は、海外で作って国内で売るビジネスモデルです。
円高による利益増が期待できる分野です。

一方、自動車部品メーカーの専務と話していると、
「連日とても心配ですよ。毎日ニュースから目が離せません」
と嘆いていました。自動車業界は、海外への移転が増えています。
が、まだまだ国内で作って輸出するビジネスモデルが主流です。

とりわけ同社が作っているのは、
アジアで人気の高い輸出対象車種の部品です。
このまま円高が進めば、輸出量が減少する可能性があります。
それが同社の受注減とならないか、心配なのです。

また、ある外食産業の店舗を運営する社長は
「インバウンドに頼ったらいけませんね」と
しみじみと語ってくれました。

この外食産業には、旅行会社から
「バスツアーでインバウンドの観光客100人連れて行くので
ランチを食べさせてほしい」というオファーがありました。

ランチ100人は経営者にとっては魅力的です。
しかし、利益の多くは旅行会社にもってかれてしまいます。
まして、インバウンドが本当に来るかどうか怪しいところがあります。
用意したのに「来客0人」では話になりません。

また、仮にそんなリスクがないとしても
昼間の特定日だけあわただしくなるオペレーションも大変です。
結局、社長はそのオファーを断りました。
そして、昨今の為替相場の変動を見ながら
「断って正解だった」と胸をなでおろしていました。

このように身近な企業経営にも影響を与えている英国の選挙ですが
私にはもう一つ心配なことがあります。
それは、僅差のまま国民投票をしてしまった、ということです。

勝った方は、既に負けた方(英国に長く住む移民)に対し、
「お前たちは英国から出ていけ!」と圧力をかけている、
という悲しい報道がありました。
これでは「負けた」方には、屈辱しか残らないでしょう。

51:49の差は、勝った負けたではなく
「もっと話し合え」の合図ではないかと思います。
民主主義のルールとはいえ、
拮抗する両者に対し、サッカーのPK戦のように
無理やり勝敗を付けるのが民主主義の本意ではないと思います。

PK戦の前には延長戦があるように
議論の続行が必要だったのではないかと思います。
が、僅差のまま採決に突入したために
今後あらゆるところで「対立するなら投票で勝負だ!」という、
Win-WinよりWin-Loseを目的とした対立が生じないか心配です。

英国の選挙の結果を受けて、
「我が国も離脱を」の意見が各国で噴出しているといいます。
元々、一国では手に負ないような難しい問題を解決するために
「統合」や「コラボ」の流れが生まれたのに、
今回の選挙が「分離」の方向への転換点にならないか心配です。

エネルギーや食糧、あるいは画期的なテクノロジーを
分け合わないとやっていけない『分け合う時代』に、
「あいつはあいつ、俺は俺」という
自国のことだけを優先する考え方で21世紀を営んだら、
「奪い合う」ことが横行してしまいそうです。

その結果、持つ者と持たざる者の国家間格差はさらに広がり、
持つ国が持たざる国を支配し、
より多くの難民を生むことになるでしょう。

ビジネスでも組織を嫌でも二分してしまう
「多数決」を安易に用いないことが肝要だと思います。
辛抱強くコミュニケーションを重ね、
皆が納得いく「納得目標」を掲げてことが
21世紀の政治、経営の双方に欠かせないと思います。

 
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株式会社 V字経営研究所

株式会社V字経営研究所は、2014年4月に起業した、次世代経営チームの育成を支援するコンサルティング会社です。 「 事業と人財のV字回復するプログラム、あります 」 をスローガンに、企業の最重要課題である増収増益の実現と人財が育つ仕組みづくりを支援します。また、その実践を通じて社長が右腕と頼む次世代経営チームを育てます。次世代経営チームが強くなれば、今日出会ったお客様と、100年後も付き合い続けることができるでしょう。
企業がそのような100年ブランドへと成長することが当社の理想です。

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