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V字研メルマガ vol.202 『目指すところを社員に示していますか?』

2017年2月25日 / 08時33分

速いもので2月も終盤戦ですね。
年度計画作りに追われている会社も多いと思います。
2020年まで後3年。
オリンピックイヤーへの中期ビジョンを
スタートする会社も少なくないでしょう。

そこで今回は、ビジョンを示すことの大切さを示す
逸話を2つご紹介します。

まず、特殊な塗装工事を請け負う創業社長の話です。
同社は7年前までずっとどんぶり勘定で経営をしていました。

受注が多いときは、
銀行はお金をたくさん貸してくれてバンバン使っていました。
が、受注が減ると、銀行は手の平を返します。
途端に借金が重くのしかかる毎日が続きます。

そんな状態の時、社員たちはどうかと言うと、
普通の顔をして出勤し、普通の顔をして帰っていきます。
社長と違い危機感は何もありません。

「おい、お前たち、会社が大変なんだから、
『ここをこうした方がいい』とか
『ここを改めましょうよ』とか、
そういう意見はないのか?」

社長は彼らにそう問いかけましたが、
問われた社員たちは「………。」
この状況を社長は当初、
「うちの社員はバカばっかりだ」と嘆いていました。

ところが、あるとき社長は問題の定義を学びます。
「現状」と「あるべき姿」の差が『問題』です。
「あるべき姿=目指すところ」です。
そのため「あるべき姿」が不明だと、
差が見えず、結果的に『問題』が見えません。

問題がないということは、クイズがないということです。
クイズもないのに「答えだけ出してよ」
と言われても出るわけがないのです。

同社は、目指すところを定めずに経営していました。
そのため同社の社員たちは問題が見えていませんでした。
ゆえに、改善案を出せるはずがなかったのです。
「バカだったのは目指すところを決めていなかった自分だ」
社長はそう気が付きました。

以来社長は毎年経営計画発表会を開催し、
自ら「目指すところ」を考えて社員に示すようになりました。
するとそれ以来、社員の方から様々な意見が上がるようになり、
経営も順調にいくようになりました。

よく似た話を会社の食品加工会社の社長からも聴きました。
同社には単年度計画はありましたが、
長期ビジョンがありませんでした。

そんなある日、社長は自分より若い営業部長に
「会社の将来をどう思うか?」と尋ねました。
すると部長はこう返してきました。
「目指しているところがわからないのに、
意見なんてありません」

この部長も、自社の「あるべき姿」が見えないために
『問題』が見えないから答えがない状態だったのです。
そして、短期目標の達成だけに集中して
毎日を過ごしていたのです。

この若き部長一言でビジョンレスの罪に気が付いた社長は、
自分の理想を描き始めます。
それが、生産量を拡大はもちろん、
HACCP対策を万全にして、地域の人にも見学してもらえ、
従業員がやりがいを持って働ける新工場の立ち上げでした。

多くの人にとってビジョンは頭の中にあり、
それを絵に描いて掲げたり、
文章にして手帳に書き連ねたりして表現しますが、
この社長はそれを新工場の竣工という形で具現化しました。

そして、自分が仮に今死んで
誰が経営者になってたとしても
この工場が稼働し続ける限り、
自分のビジョンを実現できるといいます。

この工場から生まれた商品がお客様に喜ばれ、
社員を幸せにすることができるからです。

志は、夢とは違うといいます。
家を買いたい、世界旅行がしたい等の夢はその人限りですが、
志はその人の死後も誰かに受け継がれていきます。

社長は自分の志を「ビジョナリー工場」という形にすることで、
自分の「あるべき姿」を次世代に
受け継がれてるものへと高めたのです。

目指すところが明確になると、
問題が見え、社員からの意見は各段に増えます。
あなたの会社の「目指すところ」は何ですか?
是非それを描いて形にしていきましょう!

 

V字研メルマガ vol.201 『自分たちの可能性を諦めていないか?』

2017年2月22日 / 09時33分

春が近づいていますね。ちょっとウキウキする日々です。

私は、V字回復のためのアクションプラン作りを指導しています。
最近ではこのアクションプランのことを
V字回復にちなんで「Vプラン」と呼んでいます。
Vプランは、お客様が命名してくださいました。

そのVプランづくりから運用までを指導していて、
つい最近、「Vプランの効果」を強く感じる経験をしたので
お伝えしたいと思います。

それは、福岡市に本社のある金融機関を指導した時。
4月初旬、私は同社の支店長と係長を集めて
Vプランのつくり方を教えていました。

そこには、熊本県下のA支店も含まれていました。
支店長は習ったこの方法を活かそうと、
支店に持ち帰り、早速部下10人を全員集め、
皆でVプランつくりました。

私のVプランは従業員が全員参画して作ります。
全員参画するのは、出来上がったプランを
「これは、私たちのプランだ」と思ってもらうためです。

計画は取り組む人の気持ちで2種類に分かれます。
ひとつは強制計画。これは、上の人が作った計画を
「この通りにやれ」と強制的にやらされる計画です。
やる人は、当然やらされ感に苛まれます。

もうひとつは納得計画。
こちらは実行する人が計画作りに参画し、
「目標達成にはどうしたらいいだろう」と
上司と一緒になって議論しながら計画を創ります。

自分の意見が織り込まれた計画ですから、
出来上がった計画は納得感の高い「私たちの計画」となります。
皆で作成するVプランは納得計画です。

さて、A支店がVプランを作成した直後の4月14日、
熊本地区を震度7の地震が2度襲いました。
A支店には幸い怪我をした人はいませんでした。
が、被災地に近かったこともあり、
避難所や車中泊を余儀なくされた従業員も多く、
しばらくは「何をしてもいいかわからない」状態が続きました。

そんなA支店が日常を取り戻したのは5月に入ってから。
久しぶりに揃った従業員たちを前に、支店長は次のように言いました。

「状況は一変した。そこでもう一度、
私たち全員で私たちのVプランをつくろう。
被災された方の笑顔を取り戻す活動をしよう。
被災され方に寄り添った丁寧な対応をしよう。
地元のお客様と一緒に生活再建を目指そう。
そのためにひとり一人ができることを自分で考えて、
Vプランにまとめよう!」

この号令によって気持ちを新たにした従業員は、
全員参加でVプランを作成しました。
スローガンは「がんばるばい熊本」。

ひとり一人の抱負を書く覧には
「一人はみんなのため、みんなは一人のため。
今こそ私たちの役割を発揮しよう」
「一日でも早く当たり前の生活をとりもどせるように、
被害に合われた方の悩み、
相談などサポートを親切丁寧に行います」など力強い決意が並びました。

そして、来る日も来る日も被災者の相談に乗り続け、
災害関連融資の存在を知らせする地道な活動を続けました。
その結果、A支店は震災での出遅れを上期中に取り返し、
年度目標を2月中に達成することができたのです。

同支店の係長は成果発表会で
「Vプランがあったから皆の心がひとつになれた。
Vプランを信じてずっとやってきて本当に良かった」と
涙ながらに語ってくれました。
彼は、震災当時の皆の協力を思い出すと、
自然と涙があふれてしまうといいます。

その涙を見ながら、私はVプランが持つチカラを感じました。
皆が主体性を発揮してつくるVプランには、
不安や恐怖、迷い、諦めなど人間の醜いチカラを
美しいエネルギー変える力があります。
そのチカラに皆が巻き込まれ、
不可能と思えるようなことを現実に変えてしまうのです。

だからこそ、凹み脱出Vプランのやり方を
一人でも多くの次世代経営者たちに伝えたい。
A支店の涙の発表を聴きながら、そう心に誓いました。
1年に渡り素晴らしい活動をしてくれた九州の皆さん、
お疲れ様でした。そして本当にありがとうございました!

 

V字研メルマガ vol.200 『金儲けと豊かさの違いがわかりますか?』

2017年2月11日 / 08時45分

矢継ぎ早に大統領令を出して
あちこちで騒動を起こしているトランプ大統領。
今度は大統領夫人のこんなニュースにビックリしました!

イギリスの新聞社に170億円の
損害賠償を求める訴訟を起こしたというのです。
内容は、同新聞がメラニア夫人が所属していた
モデル事務所が、女性を仲介する「性ビジネス」を
営んでいたとの噂を紹介したこと。

これに対し夫人は「自身のブランド価値が大幅に落ち、
衣料品や化粧品などの商業ブランドをつくる機会を失った」
「世界で最も写真を撮られる女性の一人として
数年間に数百万ドルの取引が得られたはずだった」
と訴えたのです。その総額が170億円!

これは夫人が「ファーストレディの立場をビジネスに利用する
計画だった。それができなくなった」と言っているのと同じです。

このニュースをあなたはどう思いますか?
私は、経済価値だけを追求する人間の浅ましさを感じました。

社会には、経済価値とは真逆の、金にはならないけど
大事なことだからと、社会的な問題に
真摯に取り組んでいる会社が多数あります。

地域清掃でのボランティアや地域イベントへの協賛などの
CSRはその代表ですが、そればかりではありません。

例えば、浜松市にある新聞販売店の
アウンズ・ヤナギハラは、新聞配達をしながら
地域の人々とのつながりをとても大切にしています。
以下は同社の販売員が実際にやっていることです。

「昨日の朝刊を取り出しておらず
チャイムにも応答がないお客さま。
夕刊配達時に見かけた郵便物も残っていたので
何かあったら…と心配になり、管理人さんのもとへ走りました。
『合鍵はない』と言われお客様行きつけの喫茶店に行ってみると
『月曜日から来ていない』とのこと。
急いで警察に連絡し、お部屋で倒れている姿を発見。
何とか間に合ってよかったです」

「最近は痩せて体調が悪そうでした。
配達を終えた朝6時半頃もう一度伺ってみたけれど応答がなく
息子さんの携帯にも繋がらない…。
市役所の方に来ていただき
布団の上で仰向けに倒れている姿を発見することに…。
あと一日で命が危なかったそうです。
毎日配達していると『どこかおかしい』と感じます。
私に担当区域はご高齢の方が多いので
常にお声がけしています」

近年はひとり暮らしのお年寄りが増えています。
そのお年寄りにとって、毎日必ず自分を訪ねてくれる人は
新聞屋さんしかいません。
そんな老人たちの日常を支えたくて同社は、
「ホスピタリティ流通」を合言葉に、
お客様との日々のコミュニケーションを大事にしています。

こうした同社の取組は、
健康寿命の延伸を支える観点からも注目されています。
同社の柳原社長は「名古屋大学予防早期医療創成センター」の
フォーラムに招待されて講演し、高い評価を得ました。
http://www.pme.coe.nagoya-u.ac.jp/2017/01/27/report/

このような取り組みは、直接的な儲けにはなりません。
常に「そこまでやらなくていいじゃないの?」
「そんなことして何の得になるの?」と言われます。

そのため、真似する企業がありません。
ゆえにライバルが全くいない「無敵」の状態になります。
すると、地域の人から「あなたの会社から新聞を取りたい」
「あなたの勧めるものなら大丈夫ね!」と言ってくれる
絶対的なファンが集まります。
また、同社の精神に学ぼうと、
同じ志を持った多くの会社が学習に集まります。

金儲けにはならないが、人儲けができます。
そこには誰かに強く必要とされ続けるという
精神的な「豊かさ」があるように思います。

選挙で得た地位を金儲けの道具にした大統領夫人と、
社会インフラの一部を自己負担してまで
地域のお役に立とうとしている人たち。

あなたはどちらの生き方が好きですか?
私はこのような無敵な生き方をする企業が大好きです。

おかげさまで独立して3年。
メルマガも200号となりました。
これからも社会の困っている人々を救うために
惜しみない努力を続けるクライアント各社の
無敵化をお手伝いしていこうと思います。

 

V字研メルマガ vol.199 『「意識改革」が掛け声だけで終わっていないか?』

2017年2月1日 / 16時36分

『「意識改革」が掛け声だけで終わっていないか?』

今日から2月です。早いですね!
トランプ政権誕生で何かが変わっていく予感がします。
皆さんは新年になって何か新しいことを始めましたか?

「私たちの組織には意識改革が必要です。
私たちが意識を変えねばなりません」

会社の業績回復指導の時に、
経営幹部の皆さんからよく聴く言葉です。
とても勇ましいのですが、
「では、どうやって意識改革するのですか?」と
尋ねると、皆さんの思考が止まります。

何をどうしたら意識改革できるか、
わかっていのないのです。

そこで今回は、私が業績不振な組織の回復のために
クライアントの幹部の意識改革していただく時の、
2つをポイントをご紹介します。

まず、幹部自身の意識を変えることです。
その意識とは、部下を見る見方です。
幹部からしたら、業績不振の組織の部下は
実に頼りなく見えるものです。
ついつい「こいつらじゃダメだ…」と
部下に不信感を抱いている人も少なくない。

この状態を変えます。
部下を「ダメだ」と思っている人が
部下をやる気にさせることなんてできません。
そうではなく、「この上なく素晴らしい仲間だ」と思うのです。

NHKの『プロフェッショナル』の第1回に登場したのは、
星野リゾートの星野佳路さんです。
不振に喘ぐ旅館などのリゾート施設を建て直す話ですが、
その中で星野さんは次のように語っています。

「リゾートの再生に入っていった時に、
そこに残っている社員は、
すごくお客様に喜んでほしいと思っていながら、
それを達成する組織にいられなかった『取り残された人』たちです。

そこに対して当社が培ってきた
組織文化やものの考え方を伝えることで、
彼らがやる気を湧き起こして
自分たちで自立して再生できるリゾートになっていけるなら、
私たちにはそれを提供する使命がある。

リゾートや旅館で働くスタッフは、
基本的に人間の性格として、
お客様に楽しんで喜んでほしいと思っている。
私たちはそこを信じるのです」

人は、自分を信じてくれる人を信じる、といいます。
まず、部下が元々持っている
社会や顧客に貢献したいという気持ちを信じる。
ここを信じることが、部下たちの意識改革のスタートです。

次に、コミュニケーションのスタイルを変えます。
例えば、それまで指示命令ばかりしていた組織であれば
ボトムアップ型に変えてみるのです。
「君たちの意見を聞かせて欲しい」
「どうしたらよいか、君たちで話し合ってみてくれないか?」

この「君たち」の単位も必要に応じ工夫します。
例えば、不振から立ち直るために
商品Xの販売増が必要だった会社では次のようにしました。

同社には営業所A、営業所B、営業所Cがありました。
それまで、営業所単位でミーティングし、
商品Xの売り方を考えていました。

それをA、B、Cそれぞれの営業所から
商品Xをよく売る代表メンバーを選出し、
商品Xの売り方についてミーティングするように変えました。

メンバーは、商品X販売時の成功事例と失敗事例を持ちより、
その違い何か?成功の時のポイントは何か?
それを誰もができるようにするにはどうすればいいのか?
などを話し合いました。

すると、お客様に刺さるキーワードが見つかりました。
このキーワードを各自が自分の営業所に持ち帰り、
仲間に水平展開したことが大きな成果に繋がりました。

このキーワードは上司に見つけることはまず無理でした。
現場で日々お客様と相対している彼らだから見つかったものです。
縦から横へコミュニケ―ションスタイルを変えたことが、
それまでの「やらされ感」を「やり方がわかった!」に変え
「やれる!やれるぞ!」「もっとやりたい!」が生まれたのです

意識改革は、相手を信じること。
信じた証としてそれまでのコミュニケーションスタイルを
変えることから始まります。
できていない会社はそこから見直してくださいね!

 
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株式会社 V字経営研究所

株式会社V字経営研究所は、2014年4月に起業した、次世代経営チームの育成を支援するコンサルティング会社です。 「 事業と人財のV字回復するプログラム、あります 」 をスローガンに、企業の最重要課題である増収増益の実現と人財が育つ仕組みづくりを支援します。また、その実践を通じて社長が右腕と頼む次世代経営チームを育てます。次世代経営チームが強くなれば、今日出会ったお客様と、100年後も付き合い続けることができるでしょう。
企業がそのような100年ブランドへと成長することが当社の理想です。

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