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V字研メルマガ Vol.275「メダリストに見るベテランのあるべき姿とは?」

2018年2月27日 / 12時00分

平昌五輪が終わりましたね。
何に一番感動しましたか?

私はカーリング女子の本橋選手です。
彼女は元日本のエース。
そして、LS北見というチームを創った人です。

今でも正選手で通用する実力があるといいます。
が、今回はリザーブ(補欠)。
実際に試合に出ることはありませんでした。

それでも彼女はリザーブならではの仕事に徹します。
選手が休んでいる間に氷上に立ち、
レーンごとの氷の状態を確かめます。
使うストーンの癖を確かめて、
誰がどのストーンを使うのが良いか判断します。
また、試合中のおやつも彼女のお手製だといいます。

つまり、選手が活躍するための裏方仕事を
一手に引き受けていたのです。

だから選手たちは口々にいいます。
「真理ちゃんのために頑張ろう」
「真理ちゃんがいつもチームを支えてくれた」

そんな彼女の姿を見ながら、
「後輩が活躍しやすい場づくり役となり、盛り立てる」
ことこそ「元エース」のあるべき姿だと思いました。

一方、ベテランで頑張っている選手がいます。
スキージャンプのレジェンド、葛西選手です。

45歳、8回目の五輪代表という彼の活躍は
ベテランと呼ばれる立場の人を
どれだけ勇気づけているかわかりません。

しかし、その一方で将来有望な若手の選手の
出番を奪ってしまっていることも事実です。
彼がジャンプ団体の正選手で出たことで
小林潤志郎選手は出場できませんでした。

もちろん誰を選ぶかは監督の采配なので
葛西選手の責任ではありません。

ただ、ベテランが長くその場に居座ると、
若い人が経験を積み成長する貴重な機会を
奪ってしまうというのは事実です。

企業の中にはそのような人が少なくありません。
長く部次長をやっていて、ちっとも後継者を育てない。
それどころか「ここは自分のポジションだ」
をわからせるために。常に部下へのダメ出しを繰り返す。

会社も「あの部門は彼に任せておけば大丈夫」と
その人に甘え、代わりを育てようとしません。
その結果、部次長は残るが若手社員が次々と辞めていく。
これでは会社の明日を描けません。

このようなリスクを回避するには、
ベテランの部次長には本橋選手のような
サポート役に回っていただくことが理想です。

また経営者もそのようなポジションを作り、
サポート役を期待していることを伝えるべきでしょう。

「元エース」には、ベテランならではの
かっこいい生き方がある。
人を大切にする経営が求められる時代は、
是非それを追求し続けて欲しいと思います。

 

V字研メルマガ Vol.274「挑戦する風土をつくる方法」

2018年2月24日 / 11時58分

平昌五輪でのメダルラッシュ、感動しますね!
前回メダル確実と言われながら取れなかった人、
前々回は出場したけど前回出場できなかった人、
大怪我で再起不能と言われた人など、
彼らの栄光は失敗を克服したものばかりです。

失敗は、改めるべき多くの気づきをくれる
人生最高の教師です。
だから、失敗を恐れず何度もチャレンジせよ。
多くの経営者がそのように社員に檄を飛ばしています。

しかし、なかなか「挑戦する風土」は築けません。
どうしても社員は失敗を恐れてしまいます。
「食わず嫌い」という言葉がありますが、
「やらず怖がり」のまま止まってしまうのです。

では挑戦する風土を築くにはどうしたらいいのでしょうか?
その方法のひとつが、
経営者自らが自分の失敗体験を堂々と語ることです。

何をしようとし、何が原因で失敗したのか?
失敗したときに何を考えたのか?
どのようにしてセカンドチャンスをゲットしたのか?
この経験からどのような学びを得たのか?
そこを丁寧に伝えることです。

例えば、浜松市に都田建設という会社があります。
全国から見学者が絶えない
新築年間100棟以上の地域No.1工務店です。

そんな都田建設は、来場者に
『1000人の家族が涙した5つの物語』を配ります。
同社が体験した実話を5つ紹介しているのです。

この中のひとつに以下のような物語があります。
それは現社長(当時担当者)が
着工中のお客様Tさんに呼び出され
「この家を燃やしてほしい」と、泣きながら言われた体験です。

この家を担当した大工は、
腕が良いと断言できるほどではない人でした。
が、都田建設のスタッフが目を配れば大丈夫、
と考えて任せていたのです。

しかし、途中段階で検査をすると
なされていたのはあまりにもひどい工事でした。
それを見たTさんから「これは一体、どういうことですか?」
「何かの間違いだと信じたい」と問い詰められました。
そして言われたのです。「この家を燃やしてほしい」と。

この言葉に現社長は打ちのめされました。
そして、『家づくりをする資格は自分にはない』と考え
この仕事を辞めようとまで考えたといいます。

しかし一方で、「なんとかして工事をやり直せないだろうか」
という想いも、現社長をはじめスタッフ達にはありました。
そこで『どうかやり直させてほしい』の想いを真正面から伝え、
もう一度本当の家づくりをさせてもらうお願いをしたのです、

Tさんは、同社にもう一度チャンスをくれました。
そしてすべての材料を取り換え、
全幅の信頼のおける棟梁によって工事を行いました。
そして完成した時、Tさんは言ったのです。
「信じてよかった。ありがとう」。

この経験から得た教訓を、小冊子では以下のように結んでいます。
「家づくりとは、建築に携わる全員、
それはスタッフも職人さんも、
ひとり一人が同じ想いで、誠実に取り組むことが基軸。
誰一人、想いが欠けてはだめなのです。

あの日誓った『本当に地元に根差したいい会社になろう』
『自分の仕事、培った自分の技術に
誇りを持っている人だけで家づくりをしよう』。
あのときから、私達の活動の大切な基礎となっています」。

このような物語を読むと、
お客様はこの会社なら丁寧に仕事をやってくれそうだ、
間違いがない、と安心し親近感を抱くことができます。
社員は「自分もちゃんとした仕事をやろう」、
トラブルが発生した時は真摯に向き合おうの
気持ちが強くなるでしょう。

人の真価は非常事態に直面した時に問われると言います。
自分たちの失敗体験をお客様や社員に公開することで
逆に都田建設の想いをかなえる家づくりへの
挑戦し続ける姿勢を伝えることができるのです。

部下が「やらず怖がり」になるのは、
「失敗しても、大丈夫」と伝えていないリーダーの責任です。
あなたの失敗体験は、部下育成の教材です。
そう信じて社員に伝えていきましょう。

 

V字研メルマガ Vol.273「部門のV字回復に導く原動力とは?」

2018年2月14日 / 10時18分

『部門をV字回復に導く原動力とは?』

仕事柄、V字回復の依頼をよく受けます。
多いのは会社全体のV字回復よりも、
社内の一部門のV字回復依頼です。

中小企業にも社内には複数の部門があります。
事業の中には長年にわたって稼ぎ続けるエースの部門と、
長年にわたって赤字を生み出している部門があります。

赤字部門はいつも社内会議で非難の的です。
「いつもこの部門に足を引っ張られている」
「赤字の事業を続ける意味はあるのか?」など
厳しい声が飛び交います。

そのたびに下を向くだけの赤字部門の責任者。
そこを「何とかして欲しい」というのが
社長から依頼ですが、私のやり方は以下の通りです。

まず、赤字部門には黒字部門から
「どうしたら黒字化できると考えているのか?」を
会議で迫っていただきます。
急に矛を向けられた赤字部門は必死になって回答します。
まずはその言葉を信じて会議を終えます。

それから2週間後、
同じメンバーが参加する会議の冒頭で
実際にその回答を行動に移したか、
成果は出たのかどうかを問います。
これにより、赤字部門に「やらないと後がない」
緊張した空気を作ります。

さらに2週間後会議を開き、再び成果を確認します。
ここで思うような成果が上がっていない場合、
次の手を追求するだけでは埒があきません。

そこで「どうしたら赤字部門が黒字になるのか」、
参加メンバー全員が一緒に打開策を考えるのです。
すると「あれをやったらどうだ…」
「こうしてみたらどうだ…」等、いろんなアイデアが出ます。

いくつか出た案の中で
「黒字部門が助けてあげられること」を探します。
そして「赤字部門が絶対やるというのなら、
うちはここまで協力するよ」という
協力案を申し出るのです。

その協力案は、企業によって商品開発への協力や
商材の調達、顧客の紹介など様々ですが、
ポイントは、「自分たちの仲間が
自部門のために何かしてくれる」という
状況をつくることです。

すると赤字部門には
「こんな協力までしてもらって、
無様な結果は出せない!」と
強く気合が入るのです。
そして、見事にV字回復を果たすのです。

人の「やる気」は、「自分が変わろう!」と
スイッチが入ることで生まれます。
とりわけ「苦しい時に手を貸してくれる仲間がいる」。
そこに気付いたとき、そのスイッチは強く入るのです。

皆さんの会社には問題の赤字部門はありますか?
ぜひ、上記のような手順で
V字回復させてみてくださいね!

 

V字研メルマガ vol.272「信用と信頼の違いとは」

2018年2月6日 / 09時23分

『信用と信頼では何が違うのでしょう?』

「はれの日」事件の社長が謝罪しましたね。
4日には、被害に遭った新成人を集めた
船上パ―ティが開催されたとのニュースがありました。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180204-00000051-asahi-soci
キンコン西野さんの心意気に少し心が温まりますね。

当の社長は記者会見で
「計画倒産ではない」「詐欺ではない」
と言っていましたが、疑念は尽きません。

というのも「はれの日」のビジネスモデルは、
まず倒産しないビジネスモデルだからです。
一般のビジネスとは違い、同社のビジネスは
お客様が予約した時点でお金を支払う前払い方式。

こんなお金の取り方をするビジネス、
他に思い当たりますか?
せいぜい学校の授業料や
金融商品ぐらいじゃないでしょうか?

「はれの日」はサービスを施す成人の日まで
お客様客からお金を預かっているわけです。
これはお客様から見たら、「はれの日」に
預金しているのと同じ。または貸しているのと同じ。
つまり、金融商品を買っているのと同じです。

「預金」は誰に対してもできることではありません。
相手を「この人なら間違いない」と
信用していないとできないことです。

そして、ここで考えたいのは、
「信用」と「信頼」は違うということです。

「信用」は、「この会社は、いつも私を大事にしてくれる。
何かあったときは私にすぐに連絡くれる。
一番の善後策を一生懸命考えてくれる。だから安心だ」です。
つまり人間力への評価です。

一方「信頼」は、「この会社は、いい仕事をする。
これだけの設備と人財が揃っている。歴史もある。
必ずこちらが要求する品質、納期で仕上げてくれる。
支払う価格に相応しい価値を自分にもたらしてくれる。
間違いはない」です。つまり仕事力への評価です。

そして、銀行が企業にお金を貸すときの決め手は
「社長の目を見て決める」というように、「信用」です。
「仕事ができるかどうか」よりも
「人間としてどうか」を重視するのです。

このことは皆さんも感覚的にわかると思います。
友人にお金を貸して欲しい、と頼まれた時、
見るのは友人の「仕事力」ではなく「人間力」のはず。

逆にいくら「腕が良いお医者様」だと言っても、
手術を受ける前に全額支払う人はいないと思います。
「信頼」だけではお金は渡せないのです。

つまり、「はれの日」はお客様から
「人間力」への評価を得ていたのです。
それを最悪のカタチで裏切ってしまったわけで、
お客様からしたら、預金している銀行が
当然破綻した以上の衝撃だったでしょう。

お客様に全額前払いしていただけるビジネスは
資金繰りが楽であり、起業家の理想です。
が、それをやるには何よりも人間力を
高め続けなければならないことを
肝に銘じておきたいものです。

 

V字研メルマガ vol.271「ワクワクプランとイマイチプランの違いとは?」

2018年2月6日 / 09時21分

突然ですが、皆さんの会社では
新規事業の企画が進んでいますか?

私はこの2週間だけで、
5社19案の新規事業の企画案と向き合いました。
いずれも数か月間担当者が練り上げてきたもので、
どの会社も「次の主役事業」を創ろうと必死です。

こうして多くの案件に触れると
「ああ、これは成功しそうだな」と思うワクワクプランと
「ああ、これはおそらく上手く行かないだろう」と
思うイマイチプランがあります。
今回はその違いをお伝えします。

ワクワクプランの企画書の構成は、こんな感じです。
「こんなことに困っているお客様がいます」
「そこで、お客様のことをよく調べてみました」
「現状を調べれば調べるほど、
お客様は大変な思いをしているとわかりました」

「そこで現状を詳しく調べてみました」
「調査をするうちに意外な事実に気付きました」★
「そこで考えたのがこのプランです」
「このプランには今までにない特徴があります」
「そのため、お客様に『これを待っていたんだ』と
喜んでいただけると思います」

ここで★印がついたところがミソです。
お客様の現状を分析していたときに、
「お!」と思える意外な発見があるのです。

例えば、「名古屋のお土産」を検討しているチームがありました。
名古屋土産と言えば、「赤福」か「板角えびせんべい」が定番です。
が、いつも同じ土産では贈る方も貰う方も飽きてしまいます。

そこで土産物の種類を他のエリアと比較検討したところ、
チョコレート菓子の割合が少ないことに気が付きました。

名古屋=小倉、のイメージはありますが、
名古屋=チョコレートのイメージはありません。

このようなときに
「イメージに合わないから止めよう」と考えるか、
逆に、「普及させるチャンスかも」と考えるかで、
結果は大きく変わります。

裸足で暮らしている原住民を見て
「靴を履く習慣のない人に靴を売るのは無理」と思うか
「皆、裸足なのだから靴を売ろう」と思うか。
というのと同じ心理です。

このときは、クライアントと話し合い
「ないなら創ろう」と、
チョコレートケーキを作ることを選択しました。
さらに名古屋らしさを出すために
隠し味に「八丁味噌」を用いました。

こうしてできた名古屋の新土産「ショコりゃあて」は
見事市場テストをパスして、
現在、名古屋駅構内のKIOSK他の店頭に並び
対前年比で大きく伸び続けてています。
http://fraicheur.co.jp/chocolyate/

その切っ掛けとなったのが、
現状分析時に発見した意外なデータ。
そこから対象をチョコに
「絞り込んでいった」のが成功の鍵になりました。

ワクワクプランとイマイチプランの違いは、
現状分析時に意外な発見があるかないか、です。
そしてその発見した事実を元に、
お客様の課題をギュッと絞り込んで深堀している点です。

皆さんも、2020年以降に向けて
今からより尖ったプランを磨いてみましょう!

 
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株式会社 V字経営研究所

株式会社V字経営研究所は、2014年4月に起業した、次世代経営チームの育成を支援するコンサルティング会社です。 「 事業と人財のV字回復するプログラム、あります 」 をスローガンに、企業の最重要課題である増収増益の実現と人財が育つ仕組みづくりを支援します。また、その実践を通じて社長が右腕と頼む次世代経営チームを育てます。次世代経営チームが強くなれば、今日出会ったお客様と、100年後も付き合い続けることができるでしょう。
企業がそのような100年ブランドへと成長することが当社の理想です。

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