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V字研メルマガ vol.311「先代の経営理念に納得していますか?」

2018年8月28日 / 11時00分

「先代が制定した理念があるのですが、
どうしても納得できないのです。
変えてもいいのでしょうか?」

ある二世経営者からの相談です。
「経営理念は時代と共に変わるものではない…」と聴いて、
本当に変えていけないのかどうか悩んでいるのです。

そこで、この方には先代がどのような想いで
経営理念をつくり制定したのか確認してもらいました。
すると、次のような回答でした。

「取引先や就職希望者から
『あなたの会社の経営理念は何ですか?』と
尋ねられるので仕方なしにつくった。
特別な想い入れはなく、良いと思った会社の
経営理念の表現を組み合わせてつくっただけ」

それを聞いて、本人も私も合点がいきました。
表面だけを装った経営理念は納得できず、
改めたくなって当たり前です。
また、この問題に気づくほど理念について考えた
その姿勢は素晴らしいです。

経営理念は社長には超重要な意思決定基準となります。
もし制定の背景があやふやで、なおかつ自分自身で
納得できないものならば
新たにつくり直した方がいいでしょう。
大事なのは、納得感です。

逆に、先代が熱い想いを込めてつくった理念は、
後継者はその想いをハートで受け留め、
継いでいかねばなりません。

なぜなら、先代は社員、顧客、取引先、地域の関係者など
ステークホルダーに支えられてきたからです。
その支えの根幹にあるのが、先代の経営理念への共感です。

例えば社員の多くは、経営理念に共感して入社しています。
取引先各社も「あなたのその考え方が気に入った!」と
協力してくれたのです。
それを勝手に変えるようなことがあれば、
彼らの協力は得られなくなってしまうでしょう。

会社を承継することは、
ステークホルダーの支えを承継することです。
それには後継者が社内の誰よりも自社の経営理念を理解し、
大切にする人になることです。

私の師匠で理念経営協会の窪田貞三理事長は
「事業承継の本質は理念承継だ」と言います。

窪田理事長は大塚家具の問題は、
後継者が先代の理念を引き継がなかったことが
客離れの原因と指摘していますが、
まさにその通りだと思います。

先代の理念に共感できる場合は、
自分は「理念の第一の継承者になる」と決めてください。
すると、後継者として肝が座るでしょう。

 

V字研メルマガ vol.310「社員にとって『理想の仕事』を提供できていますか?」

2018年8月28日 / 11時00分

クイズです。内閣府が毎年実施している
「あなたにとって理想の仕事とは?」のアンケートで、
あなたは2017年度はどれが1位だったと思いますか?
1・収入が安定している仕事
2・自分にとって楽しい仕事
3・自分の専門知識や能力が行かせる仕事
正解は2です。
2が60.1%、1が59.7%、3が41.0%です。
https://survey.gov-online.go.jp/h29/h29-life/zh/z25.html

この統計をあるギフトチェーン店の社長に見せたところ、
次のように呟きました。

「なんだ、給料じゃなかったのか。
どうりで最近、どれだけインセンティブを付けても
うちの社員の動きが悪いはずだ。」。

社長は、社員が仕事に求めるものは
「何よりも収入だろう」と考えていました。
そして他者より高い給料を支払うことで、
社員たちのモチベーションを上げ続けてきました。

しかし最近は、同社の社員が以前ほど
積極的ではなくなりました。
統計を見て、その理由腑に落ちたのです。

お金から楽しさへ。社員が仕事に求めるものが移りました。
これは、実は社長にとって大変難しいことです。
なぜなら、元々楽しい仕事なんて存在しないからです。
仕事を楽しめる人と、そうでない人がいるだけです。

よって社長は「仕事って楽しい!」と
社員が自分で気づく環境を用意する必要があります。

日本でいちばん大切にしたい会社大賞
中小企業庁長官賞を受賞した
沢根スプリング?の沢根孝佳社長はやりがいを
以下のように定義しています。

・変化や成長が実感できる
・仕事が面白い
・意見を聴いてくれる土壌
・会社から大切にされている実感
・人間関係が濃密で仲が良い
・自分の仕事が社会で役に立っている

これを感じられた社員は、お客様を喜ばせるために、
自分の仕事をどんどん改善します。
それが差別化要因になり、
会社はお客様にとってなくてはらなない存在になります。

「お金より楽しさ」を。これも今日、
「顧客第一主義から社員第一主義へ」
と言われている背景なのです。

 

V字研メルマガ Vol.309「自分の『甲子園』を見つけよう」

2018年8月21日 / 14時46分

100回記念大会の甲子園の決勝戦は
ドラマチックですね。

大阪桐蔭VS金足農業(秋田)
対象がすごいです。

連覇VS東北初
地元VS地方
私立VS県立
全国から集めたエリートVS地元
アメフトのような役割分担VS9人固定
長打VSバント
勝って当然VS勝ってビックリ

金足農業は雪の中を長靴で走って
足腰を鍛えたといいます。
秋田県勢は第1回大会以来の決勝だそう。
100大会ぶりに登場とは。

そして、イナバウワー校歌斉唱。
甲子園の神様は、なんともドラマチックです。
こんなドラマが生まれるのも、
100年以上にわたり、多くの人が「甲子園」を
「自分の夢舞台」として大事にしてきたからでしょうね。

舞台を大事にするとドラマチックになるのは
経営も同じですね。

お宝グッズのリサイクルショップのY店に
店長を尋ねていったときのことです。
店長にとって、この店こそが彼の夢舞台~甲子園でした。

そこには店員たちによる
大きな寄せ書きが掲げてありました。
真ん中には「1億円達成」の文字。
その右隅にひときわ大きな文字でこう書いてあります。

「みんなとってもありがとう!!
盛岡市でみんなと出逢えたことは
生涯の宝物になりました!ずっと忘れない!
わあ(私)の最高の宝物です!」。

この言葉に同じ店のメンバーたちは泣けたといいます。
仲間と一緒にやり切ることを大切にしてくれる
リーダーだからこそ泣けるのです。

その店で包装などをする加工場にも案内してもらいました。
そこには従業員が書いた色紙が掲げてありました。
「外注さんへ 一人一人、一つ一つがお店の宝です。
ありがとう。(署名)」。

この色紙を見ると、また、これを書いた人と
その周りの人たちの優しい心根が伝わってきます。

そして外注さんたちがこの店のお客様ために
熱心に働いている姿が目に浮かんできました。
まとまりのある仲間なんだとわかります。

さらに、店員は正社員もアルバイトも
今から3年先までのシートを書いています。
今後何が起こるのか、自分がどうなりたいのか、
どうなっていくのかを書くのです。

会社の未来と自分の未来をリンクさせて夢を描き、
それを店長と部下が共有し、
店長がその実現を後押しするようにしています。
描いたゴールに向かうサポートを上司がしてくれるから、
この店の店員は自主性を発揮できるのです。。

あなたの甲子園はどこですか?
今日はどんなドラマが待っているのか?
それを楽しみに頑張りましょう!

 

V字研メルマガ vol.308「戦略格差より理念格差の時代」

2018年8月21日 / 14時45分

「どうしたらもっと売れるのか?」
そんなご相談をよくいただきます。

が、この質問は無意味です。
なぜなら、売れないのは、
「お客様が満足していない」ことに尽きるからです。

売れなくて悩んだら、
「どうしたらお客様は喜んでくれるのか?」
を考えるようにしましょう。

松下幸之助翁は社員に
「お客様は喜んでくれているか?」と
ことあるごとに尋ねたそうです。

海外の子会社の社長が訪ねてきた時も
「君のところは儲かっているか?」ではなく
「その国の皆さんに喜んでいただいているか?」
と、尋ねたといいます。

お客様に喜ばれることが全ての起点だと
常に考えていたのでしょう。

ではお客様に喜ばれることを現場で考え
実行するのは誰の仕事でしょうか。
お客様と直接接する機会の多い営業マンでしょうか?

違います。他にもお客様と接する社員は大勢います。
受付窓口、事務係、出荷係、配達係、修理・点検係、
調達係、生産係、検査係、広報係…

全社員が直接間接の違いはあるにせよ
何らかの形でお客様に関わっています。

社員ばかりではありません。
工事や配送、修理担当者には外注先の人も大勢います。
その人たちひとり一人の態度がお客様の信頼を作ります。

この中の誰もがお客様に喜ばれる行動を心がけたら、
お客様は「この会社から買いたい」と考えるでしょう。

つまり「どうしたらもっと売れるのか」を考えることは
「どうしたら皆が生き生きと働くいい会社になるのか」を
考えるのと同じです。

それはすなわち、
「どうしたらもっと理念が浸透した会社になるのか」と
いうのと同じです。

現在私は、名古屋大学大学院で組織論を教えています。
元々は「どうしたら売れるか」をお客様にアドバイスする
マーケティングのコンサルタントでした。

それが組織論を教えるようになったのは、上記の理屈で、
「理念が浸透しない限り、社員が笑顔になれず、
愛され続ける企業は成長しない」と気づいたからです。

逆にいえば
「理念の浸透に努め、社内に利他の精神が
満ちていけば、企業は必ず成長する」と確信を持ったからです。

このことを、『日本でいちばん大切にしたい会社』の著者である
法政大学の坂本光司教授は以下の言葉で端的に語っています。
「今の時代は『戦略格差より理念格差』だ」。

理念の浸透は、中小企業ほど有利です。
「どうしたら売れるのか」に悩んだら、
安易な方法論に走るのはやめましょう。

そして
「わが社の理念を顧みてできていないことは何か?」
「理念を浸透させるにはどうしたらいいか」
をじっくり考えてみましょう。

 
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株式会社V字経営研究所は、2014年4月に起業した、次世代経営チームの育成を支援するコンサルティング会社です。 「 事業と人財のV字回復するプログラム、あります 」 をスローガンに、企業の最重要課題である増収増益の実現と人財が育つ仕組みづくりを支援します。また、その実践を通じて社長が右腕と頼む次世代経営チームを育てます。次世代経営チームが強くなれば、今日出会ったお客様と、100年後も付き合い続けることができるでしょう。
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