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このご時勢にスポーツカーなんて誰が買う?乗る??こ存じですか?

2014年1月19日 / 14時46分

ハチロク(86)、という名前のクルマを知っていますか?
2012年にトヨタとスバルの共同開発から生まれたスポーツカーです。

ハチロク(86)

ハチロクの名前の由来はAE-86型カローラレビンの
「自分だけの1台を楽しみながら育てる」の精神を継承したことが由来。
オプションパーツが豊富で、自分で内外装ともにカスタマイズでき、
自分らしいオリジナルカーが創れるところが一番の醍醐味。

パーツ提供メーカーも「TRD」と「MODELLISTA」の2社があり、
それぞれで提供する世界観が違います。

実際に乗ってみたが、小さくて狭くて硬くて…
さすが走り第一の設計で、走り心地はいいのだろうが
私にとっての乗り心地(居住性)は最悪(T_T)/~~~

が、地面の振動はこれくらい固く狭くないと味わえないのでしょう。
後輪駆動だからこそ、ドピュッ!という出だしも楽しめます”(-“”-)”

ハチロク(86)

ただ、「なんでトヨタがスポーツカー?」と、ただただ疑問。
そもそもトヨタ内部では毎年のようにスポーツカーの企画書が上がり、
役員会で却下されてきました。理由は…投資効率が悪いから。

しかし、2007年に全役員が集まった会議で若者のクルマ離れが問題になりました。
危機感を募らせた首脳陣は、考え方を変えます。
安価なスポーツカーを作ることを決定しました。

そこで問題。
自分でカスタマイズできる86。
主なユーザーはどんな人でしょう?

それを、お台場メガ・ウェーブの店員さんに聞いてみました。

ハチロク(86)

ハチロク(86)

すると…
「子供が巣立った50代半ば以降のおじさん」。

今の若い人ではなく、昔の若い人が、時間とお金に余裕ができた今こそ、
憧れのスポーツカーを自分らしくアレンジして乗っているのだそう。

年齢的にも人生守破離の「離」の頃。
皆と違った「自分らしい」ものを楽しみたいのでしょう。
会社や家族に縛られていた?自分を解き放つ意味合いで、
ちょい悪親父の感覚で、こんな車を買うのかもしれません。

どうでしょう…意外でしたか?

考察

若者のクルマ離れ防止に作った86。
それに飛びついたのは、
若者に憧れる(自分の若い頃に憧れる)おじさんたちでした。
この事実を見ても、マーケティングとはつくづく
人々の憧れを具現化して届けるものだと思います。

開発のスローガンは
“Built by passion, not by committee!”
(合意してつくるのではない、情熱でつくるんだ!)。
経済合理性優先の中、トヨタ内で抑えられいた情熱が、
おじさんたちの共感を生んだのでしょう。

あとは、そんな自己解放しているおじさんの姿を見て
若者たちが「あんな大人になりたい」と思えばいいのでしょうが、
はたしてそうなるでしょうか?

確かに泉谷しげる、矢沢永吉のような生き方はカッコいい。
人が押し付ける価値観を捨てて、自分に素直に生きている。
そして、最近はそんな顔のおっさんが増えている。
私もそんなおじさんになりたいと憧れる。

抑圧された感じを抱いた若者たち!
出世や収入と関係ないところにたくさんのいい笑顔があります。
「自分がどうなるか」より「自分を社会のためにどう使うか」に
集中しているおじさんたちの、空に抜けるような笑顔。
これからはいい笑顔のおじさんに注目してみよう。

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