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V字研メルマガ Vol.276「不正はなぜなくならないのか?」

2018年3月20日 / 15時05分

年度末ですね。
営業も生産も、追い込みで大忙しだと思います。
そんな中、神戸製鋼の川崎会長兼社長は
品質不正を受けて引責辞任しました。

今回の不正問題に関して同社の外部調査委員会は
「収益に偏った経営体制や、
社員の品質管理意識の低下などが原因」とまとめています。

「数字を追えば心が乱れる」
「金を追うな、仕事を追え」

これは、近江商人の家訓を集めた
『三方よし双六』に出てくる言葉です。

トップが数字を追うと、個々の成績について
「A支店は目標を達成して素晴らしい。
しかしB支店は未達成でダメだね」
と、数字だけを見て判断をします。

このときの判断は、B支店が何にどう取り組んでいて
どこで躓いているのか…そんなの関係ありません。
「結果が出ないのだから、ダメ」ただそれだけです。

結果が出ていないだけで、全否定されるわけです。
こうなると面白くないのがB支店のメンバーです。
そして「トップは数字しか見ていなんだ。
何やったかなんていちいちチェックしてはいない。
だったらなんでもやってやれ」と
悪知恵を働かせ不正を働くようになります。

そしてそれが上手くいくと、
B支店のやり方が他の未達成支店に波及し、
いつしか組織ぐるみの不正に発展します。
トップの「数字こそすべて」「達成率99はゼロと一緒だ」
という考え方が不正の根源なのです。

このとき「99は惜しかったね。後ちょっとだね
次はそうならないようにやり方を見直そう」
と、ここまでの過程を承認出来たら、
未達成だったメンバーは反省し、次は目標達成できるでしょう。

つまり「数字ばかりを追うと、反省できない組織を作ってしまう」。
社長も部門経営者もここに気付く必要があります。

ではなぜ、そうまでトップは数字にこだわるのか。
それは会社の中で社長だけが
結果だけで判断される存在だからです。

利益目標が達成できなければ、株主他のステークホルダーから
「何やっているんだ!」「配当はどうなるんだ!」
と突き上げられます。
銀行や仕入先からも「これ以上貸せません」
「取引停止を検討します」などと言われてしまいます。

このとき、社長は言い訳できません。苦しいです。
だから社長は、数字を作る現場に対し
「数字がすべてだ」と求めてしまうのです。

が、それではいけないのです。
このことを名経営コンサルタントである一倉定先生は
次のように語っています。

「利益責任を負うのは社長一人。
部下が負うのは経営計画書に記されたことを
しっかりやり切る行動責任だ」

「利益責任と行動責任」。
会社はこの2つの責任で成り立っています。

社長であれ現場であれ、数字が欲しいのは
同じビジエスマンとして痛いほどよくわかります。
が、いくら追い込まれても
この2つを混同しないようにしたいものです。

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